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【メキシコ市・國枝すみれ】南米ペルーの検察は、フジモリ政権(90〜00年)が先住民女性らに避妊手術を強制したとされる問題について再捜査に乗り出す。AP通信が先月28日、報じた。
フジモリ政権は貧困対策の一環として家族計画事業を推進。95年には、卵管を縛るなどの避妊外科手術を合法化し、96〜00年に約23万人に手術を受けさせた。多くが貧しい先住民の女性で、中にはノルマを課せられたペルー保健省の職員に脅されたり、だまされた末に手術を受けた者もいた。
保健省が02年に発表した調査報告書によると、約500人の調査で「適切な同意を得た上での手術」は約1割しかなく、報告書は日本財団の助成を受けた事業でも不正手術が行われたと指摘した。
人権団体は99年、強制避妊手術政策を主導したとして、フジモリ元大統領を「人権侵害罪」で提訴したが、ペルー検察は09年、時効を理由に不起訴にしていた。フジモリ元大統領はテロ掃討作戦中に市民を殺害したとして、殺人罪で禁錮25年が確定している。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20111102k0000e030062000c.html
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