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シリアでの戦争:アメリカにとってはギャンブル・・アサドを強硬にしたリビア戦争 中東最終戦争も視野
http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/177.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 10 月 30 日 09:27:44: JaTjL5JPya4go
 

http://rockway.blog.shinobi.jp/

◆10月29日

リビアでの戦争は「アラブの春」の動きではなく、欧米の仕掛けた戦争であったというのが、以下の人民日報オンラインの記事でも認めていることであり、その欧米の仕掛けた戦争の次の標的はシリアであろう、との見方、またその戦争はリビア戦争以上に危険なギャンブルになる、との指摘はすべて正しい。

この世界の難しさは、欧米勢力と中露をはじめとするかつての左派勢力との間で続いている緊張と軋轢の中で、どちらか一方が正しく、どちらか一方が間違っている、ということではなく、どちらも間違っている場合が多い、ということなのだ。

従って欧米勢力側に位置する日本は、通常は中露側を非難する論調になりがちなのだが、それが常に正しいとは限らないし、かといって、では中露側の方が正しいという判断もまた間違う場合が多々ある、ということになる。

しかし、こと以下の記事にあるような、今回のリビアでの騒乱や次の標的とされるシリアでの戦争という事態を考える場合には、以下の人民日報のインターネット記事の見方は正しい。

といって、その中国が南シナ海で行っている覇権的動きまで肯定することも、これまた間違っている。これは一人の人物に関しても言えることであろう。一人の人物にもその思考や行動で正しい場合と間違っている場合があるので、それぞれを是々非々で判断する必要があるのと同様である。

国際政治はこのように、是々非々の判断が常に求められる場である。

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●シリアでの戦争:アメリカにとってはギャンブル
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=27340
【10月27日 Global Research】

 アメリカ国務省は最近、身の安全上の理由でシリアからロバート・フォード大使を召還した。

 このような最近の状況の変化は、シリアがリビアの次の標的であることを示しているようだ。カダフィが殺害されて以後、アメリカとシリアとの間の軋轢が深まっている。両国がそれぞれ大使を召還している。アメリカがシリアを非難するトーンが高まっている。共和党のジョン・マケインは、シリアがアメリカの焦点であり、軍事行動は選択肢の一つだ、と述べた。

 アメリカ、イギリス、フランスその他の諸国による制裁や脅し、そしてシリア反対派への支援などを含めて、シリアが直面している最近の情勢を見れば、シリアのバシャール・アル・アサド大統領が次の「カダフィ」にされそうな状況だ。

 リビアと同じ資源を持っているわけではないが、シリアは地政学的に重要な位置を占めている。もしも欧米がシリアでの戦争を始めれば、リビアでの戦争に支払ったコスト以上のものを支払う羽目に陥るだろう。その戦争は恐らく中東全体を収拾のつかない混乱状態に陥れることになるだろう。したがってシリアでの戦争は欧米にとっては一つのギャンブルとなると言える。またその戦争で欧米が勝利するか敗北するかはわからないのだ。

メディア関係者や専門家らは、リビアでの戦争で失ったものは勝ち取ったものより大きいと言っている。とりわけ、長期にわたって軍の指導者であったカダフィの死は多くの諸国に多くのことを示した。シリアのバシャ−ル・アル・アサド大統領は恐らくはカダフィの苦悩を深く理解したであろう。みじめなカダフィの最後は、アサドをして更に強硬にさせることだろう。

リビアでの死亡者数は3万人以上に上る。もしもシリアで戦争が始まれば、失敗の結果を深く認識しているアサドは、カダフィから教訓を得て、反対派に対するあらゆる手段を投入するだろう。そのような決意だと負傷者数と死亡者数は増大せざるを得ない。

シリアはリビアよりも軍事的にはずっと強力である。シリア軍はアラブ世界では髄一の強さを持っている。もしもアサドが徹底的に戦うことを決意すれば、シリア戦争はリビア戦争よりずっと悲惨なものとなり、ずっと多くの死亡者を出し、戦争自体が長引くことになろう。

また、アサドはその場合には、イスラエルに対する決死的な攻撃を敢行するかもしれない。イスラエルのエルサレム・ポスト紙は7月、イスラエル情報機関は、シリア軍は国境付近で尋常でない動きをしており、長距離弾道ミサイルをイスラエルに向けて発射するかもしれない、と報じた。イスラエルは、シリアがイスラエルとの戦争をすることで国内と国際的な注目を外に向けさせようとするかもしれない、と語った。

したがって、欧米勢力がシリアに対する戦争を始めれば、アサドはイスラエルにミサイルを発射するかもしれず、それは中東全体をずっと大きな混乱に巻き込むことになるだろう。アサドはトルコの外相との会談でかつて、もしもNATOあるいはアメリカがシリアを攻撃すれば、イスラエルにミサイルの雨を降らせるだろう、と語ったことがある。

もしもシリアでの戦争が始まれば、暴力、混乱状態が中東と北アフリカの日常語になるだろう。現在の状況下では、シリア戦争は欧米勢力に過大な出費を強い、賢い選択とはならず危険の多いギャンブルとなるだろう。(People's Daily Onlineからの翻訳記事)
 

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コメント
 
01. 2011年10月30日 15:58:10: 4EQmyLJSJY
イラク・リビア等々 米国が民主化を望むのは 一族支配の国より議会制の国の方が戦争に誘導しやすい以外に他ならない。まあ世界大戦の準備だね。
米国は自国の表面的な疲弊さえも計算の内、戦争前に国民にストレスを与えるのは第二次世界大戦と同じ、中国もやってるし 戦が近いみたいだね。

だが予定は未定で決定ではないよ オバマ係長!。


02. 2011年10月31日 07:30:31: 1qmOy4Hy0U
個人がそれぞれ自覚して、少しでもこの“イベント”を盛り上げる事に加担しないように気を付けたいね。

03. 2011年10月31日 14:39:55: KWEa32Be12
アフリカ・アラブ諸国はカダフィを救えなかった。アサドを孤立させてはならない。
シリア一国の問題ではない。カダフィ一人で欧米と戦うことは出来ない。
アサド一人を欧米と戦わせない。バシルもムガベもタンシェも金正日も出来る限り一人にさせない事だ。
今の時代、国の経済が一国で完結する事は出来ないんだよ。アジア、アフリカ全体でまとまらなきゃダメなんだ。
未だに非欧米諸国で十分に連携が取れない国があるのは残念だ。

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