http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/168.html
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嘘つきNATO
報道によるとカダフィ大佐殺害の端緒となった車列への空爆についてNATOは「大佐が乗っているのは知らなかった。個人は標的にしていない」と釈明したそうだ。
当然、攻撃を受けている街から逃走しようとする人々は多くいるから、何らかの理由付が必要で、「20日朝、約75台の車列が武器を積み北中部シルト郊外を走っているのを発見し、1台を空爆で破壊。車列は散り散りになり、20台が猛スピードで西方に向かったため10台を破壊した。」と説明している。しかし、ここも疑問符が付くばかりだ。今回の戦いはカダフィ政府軍と一般市民の戦いという形になっていて、一般市民へどこからか武器が供与されていたからだ。だから、爆撃後の情報で「爆撃が大佐拘束につながった」ことを知ったというNATOの主張は真っ赤なウソだ。
そもそも、欧米の複数の諜報機関はカダフィ大佐の居所を正確にずっとモニターできていたという。当然米軍関係者もその情報はつかんでいたはずだ。
http://japanese.ruvr.ru/2011/10/23/59208348.html
リビアで殺害されたカダフィ大佐の生前の居所が、ドイツ諜報機関の協力で特定されていたことが明らかとなった。「ドイチェ・ヴェレ」が伝えたところによれば、ドイツではすでに長い間、カダフィ氏が生まれ故郷シルトで、どの場所に隠れているかを正確に把握していたという。
一方のドイツの関係機関は、ドイツ諜報機関が、ピンポイント攻撃を可能にするような詳細を他者に伝えたことはない、と述べている。ただ、NATOのパートナー国も自力でカダフィ氏の居場所を特定することができたと見られている。
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http://mainichi.jp/select/world/news/20111022ddm007030010000c.html
リビア:カダフィ大佐死亡 NATO、作戦終了へ 「貢献格差」明らか
【ブリュッセル斎藤義彦】多国籍軍によるリビア攻撃を主導してきた北大西洋条約機構(NATO)は21日、リビアのカダフィ大佐死亡を受け、作戦終了を決める。NATOが指揮権を執って21日で204日。金融危機に端を発する財政難で参加をしぶる国も多く、一部の有志国だけの作戦だったのが実情だ。そのためNATO内に勝利感は乏しく、「同盟の弱さ」を見せつけた戦いだった。
NATOは今後2週間での作戦終了を検討している。3月31日に指揮権を執って以降、10月20日までに航空機の出撃回数は2万6156回、うち、爆撃は9634回だった。99年のコソボ攻撃は、今回の4割程度(78日間)の日数で終了したが、出撃は約3万8000回、うち爆撃が約1万回とリビア攻撃を上回っており、NATOがリビアでいかに控えめな役回りだったかがわかる。
NATOが直面したのは28加盟国の「貢献格差」だ。作戦に参加したのは14カ国に過ぎず、空爆作戦の中心となったのは米国も含めると最大8カ国だった。ドイツは作戦の根拠になった「リビア市民の保護」を目的にした国連決議(3月)も棄権、米国に批判されながらも一切参加しなかった。8月に空爆作戦から撤退したノルウェーの政府関係者は「財政難もあるうえ、空爆で市民の犠牲が出ていることに批判が強かった」と打ち明ける。
共通の脅威に協力して対処するはずの軍事同盟の実情は有志国だけの作戦で、「同盟の弱さ」(英紙)との批判も出た。作戦に参加した小国の外交筋は「NATOの連帯が崩れたとは思わないが、各国の財政は厳しく、貢献できない事情も理解できる」と話す。
元々、国連決議可決後の3月19日のフランスによる空爆から始まった作戦は、31日にNATOに正式に引き継がれた。仏英が主導し米国が補助的な役割に回る方式は「NATO始まって以来で、欧州はもっと責任を果たすべきだ」とサルコジ仏大統領は8月末に胸を張ったが、強引な展開に他国がついていけなかった面もある。
◇「大佐の乗車は知らなかった」−−NATO釈明
NATOは21日、カダフィ大佐殺害の契機となった車列空爆の詳細を明らかにし「大佐が乗っているのは知らなかった。個人は標的にしていない」と釈明した。NATOの声明によると、20日朝、約75台の車列が武器を積み北中部シルト郊外を走っているのを発見し、1台を空爆で破壊。車列は散り散りになり、20台が猛スピードで西方に向かったため10台を破壊した。爆撃後の情報で「爆撃が大佐拘束につながった」ことを知ったという。
毎日新聞 2011年10月22日 東京朝刊
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<796>>
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