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カダフィ大佐の死 アメリカはテロ容疑者をリビアに引渡しカダフィ政権に拷問と尋問を依頼していた
http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/162.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 10 月 22 日 08:47:17: JaTjL5JPya4go
 

http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/84e04d14e0c5fc4e40b1fd3a5ae54605?fm=rss

 オバマ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、まるでカダフィ政権の終焉が米国の手柄であるかのように、「リビア国民にとって長く苦しい時代が終わりを告げた。同国民は新たな民主国家において、今こそ自らの運命を決める機会が与えられている」と語りました。
 また「強権支配は必ず終えんを迎える」とも述べましたが、もちろん、独裁を終わらせたのはリビアの民衆の力です。

 カダフィ大佐の死にあわせたように、米国のジョージ・W・ブッシュ前政権下で国務長官を務めたコンドリーザ・ライス氏が、近く発売される回顧録の中で、カダフィ大佐から「アフリカのプリンセス」と呼ばれるなど「少々不気味な執着」を向けられた体験を語っています。
 アメリカとしては、カダフィ大佐を「狂気の独裁者」として処理してしまいたいようです。

 しかし、ロイターなどによると、実際には、リビア政府が2003年大量破壊兵器の開発計画を放棄し、「テロとの戦い」を掲げるブッシュ大統領の側につき、リビアと米国の国交が回復、国連制裁が解除されて以降、
1 アメリカは「テロ容疑者」をリビアに護送し、尋問を委託して拷問させていたこと
2 逆にカダフィ政権にとっての反体制派を捕まえてはリビアに引き渡していたこと
がわかっています。

 ブッシュ前米政権時代に、米中央情報局(CIA)がリビアのカダフィ政権と「対テロ戦争」や反体制派対策などで協力していたことを示すとみられる文書を国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が首都トリポリの旧政府施設で発見しました。
 当時のCIA高官がリビア情報局トップだったムーサ・クーサ長官に「親愛なるムーサ」などと記し、親密な関係をうかがわせる書簡もあったとのことです。

 我々にとっては、アメリカとリビアは敵対関係にあるようなイメージでしたが、実際には裏でつながっていて、持ちつ持たれつで人権侵害、非人道的行為をを重ねていたというわけです。
 CNNによると、CIAの報道官は「CIAがテロなどの脅威から米国を守るために外国政府と手を組むことは驚くに当たらない。それこそまさにわれわれが求められていることだ」と語ったというのですから、驚くことはないと言われても、アメリカという国の悪逆非道さには改めて驚いてしまいます。

 ウォールストリートジャーナルによると、ブッシュ政権時代に中央情報局(CIA)がテロ容疑者をリビアに移送し、リビア情報機関に拷問・尋問を委託していたことがわかったのです。
 以前から、CIAはテロ容疑者をエジプトやヨルダンなどに移送し、拷問に近い尋問を依頼していたことが知られており、かつての宿敵だったリビアにも同様の依頼を出していたということでしょう。
 CIAは2004年ごろからリビアへの「恒常的な常駐」に向けた活動を始めたほか、リビア当局がテロ容疑者を尋問する際の89個に及ぶ詳細な質問事項なども書かれていたということです。

 逆に、米紙ニューヨーク・タイムズによると、このようにCIAは少なくとも8回にわたってテロ容疑者をリビアに移送し、リビア側はテロ容疑者の尋問代行 を引き受ける代わりに、カダフィ政権打倒を目指す反体制派の指導者の所在を割り出すようCIAに求めた際、CIA当局者は04年3月付の返信で「最大限、 努力する」と約束していたと伝えています。
 当時リビア国外にいた反カダフィ派の現国民評議会司令官について、この文書によると、てCIAは「いつでも拘束できる」とリビア側に報告しています。
 この司令官はCIAに拘束され、 「リビアに送還された後、当局に拷問された」と述べたということです。ヒューマン・ライツ・ウォッチは「CIAは拷問される可能性を承知でリビアに協力していた」 と問題視しています。

 ヒューマン・ライツ・ウオッチは「アメリカが反体制派をリビア側に引き渡すことで、アメリカ国内では出来ないような拷問を可能にした」として、アメリカの対応を批判しています。
 そして、英紙インディペンデントや米誌ニューヨーク・タイムズによると、米国側は少なくとも8回、国際テロ組織アルカイダとの関係が疑われたテロ容疑者をリビアに尋問のために移送していたという。英紙インディペンデントによると、英情報機関MI6が英国内の反カダフィ派の動向をリビア側に伝達していた文書も見つかったという。

ウォール・ストリート・ジャーナル誌がトリポリのある部屋を調べたところ、42年にわたるリビア・カダフィ政権による抑圧に外国企業が協力していたことがわかりました。6階建ての建物の1階にあるこの部屋では、リビアが西側から得た技術を使って電子メールやチャットの監視をしていたということです。
  リビアが国際原子力機関(IAEA)に対し秘密裏に輸入したと申告した核物質について、IAEAは、北朝鮮で製造された可能性が「極めて濃厚」と指摘していますが、いったい裏では何があるのか、北朝鮮とアメリカだって、リビアのように結びついているのではないか、という気がします。

 アメリカとリビアの協力関係は、オバマ政権になっても続いていました。オバマ政権もカダフィ独裁を容認していたのです。エジプトといい、リビアといい、民衆が立ち上がって政権が倒れそうになると急に正義の味方ヅラするアメリカ。
 アメリカはタリバンをテロリストと呼び、今もアフガン戦争を続けています。
 独裁者は彼一人だけで独裁者たりうるわけではありません。
 この地球上唯一の超大国アメリカが有形無形に支持し、利用するからこそ独裁者になれる。
 いや、独裁者を作り出すのも彼らなのかも知れないのです。
 

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コメント
 
01. 2011年10月24日 08:02:40: gEvdrHlgMA
誰であろうと、アメリカと手を組むものは、利用され捨てられるってことだ。
合掌。

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