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北朝鮮:浮かび上がる「経済工作員」の姿 不正輸出公判で
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111005k0000e040069000c.html
安成基被告の部屋から押収された北朝鮮旅券や事業計画書、「サンミョン」と刻印された印鑑など=警視庁で7月撮影
08年に高級外車3台を北朝鮮に不正輸出したとして、外国為替法違反などに問われた在日朝鮮人、安成基被告(71)の公判が東京地裁で始まっている。捜査で浮かび上がったのは、ビジネスマンを隠れみのにして外貨獲得を担う「経済担当工作員」の姿だ。その活動を追った。
■多彩なビジネス
安被告は過去5年間に40回も北朝鮮や中国などへ渡航した。北朝鮮国営企業と外国企業のブローカーとして動いていたとされるが、表向きは東京都内の電力関係会社にほぼ毎日出勤。自らの貿易会社は知人の在日韓国人を名義上の社長としていた。
安被告が北朝鮮から貿易団を招いたり、貨客船「万景峰号」を訪問していたため、警視庁公安部は90年代からマークしていた。今回の事件で公安部は6月に強制捜査に着手。安被告が朝鮮労働党の秘密資金を扱う「39号室」傘下の工作機関「朝鮮サンミョン」に属することが判明した。週に1回程度、朝鮮サンミョンに公衆電話で連絡し、指示を受けていたという。
公安部は関係先から数十通の契約書や計画書などを押収した。ロシア企業とのカニ・エビ共同漁業▽ベトナム企業とのキムチ加工販売▽中国、日本企業との船舶解体・修理▽ザンビア企業との電線銅取引▽マツタケやベニズワイガニの日本への輸入……。北朝鮮国営企業と外国企業の共同事業や北朝鮮への物資搬入を狙った事業で、安被告は北朝鮮の外貨獲得と電力事情改善を目指したとみられる。
■質素な私生活
暮らしは質素だった。別居の妻子とはほとんど連絡を取らず、逮捕時は家賃4万円で玄関・トイレ共用、風呂なしのアパート6畳間に居住。エアコンやテレビはなく、生活用品は炊飯器や小型冷蔵庫などわずか。会社に持参する弁当もご飯と漬物だけといい、スーツも知人の遺品だった。
安被告は「自分の利益は頭になく、サンミョンの指示通りに活動した」と供述しているという。
しかし、金の流れについては多くを語らない。自宅からは海外渡航チケットなどの領収書の束や現金100万円も見つかったが、資金の出所は不明だ。捜査幹部は「活動には謎が多いが、経済制裁を受けている北朝鮮で、こうした工作員の重要性が高まっているのではないか」とみる。
◇
先月9日の初公判。安被告は、起訴内容について「全てに対し保留していただきたい」と述べた。今後の被告人質問などで、実像がどこまで明らかになるのか注目される。
毎日新聞 2011年10月5日 15時00分
<不正輸出>外為法違反:北朝鮮へ不正輸出、商社の社長に有罪−−地裁判決/京都
<不正輸出>外為法違反:武器転用可能なポンプ不正輸出 3人書類送検
<不正輸出>兵器製造可能なポンプを 3容疑者書類送検
<脱北者>韓国社会の荒波へ 貧困や差別の恐れ
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