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トマス・エイスラー
先頃行われたデンマーク総選挙では、右派政権が敗北させられた。また、この国で排外主義を伸長させる推進力となってきた国民党も惨敗させられた。この中でヨーロッパ反資本主義左翼潮流の一翼をになう「赤と緑連合」は大躍進を果たした。速報を以下に紹介する。(「かけはし」編集部)
「赤と緑の連合」は九月一五日に行われた国民議会選挙において、六・七%の得票で一二議席を獲得し、二〇〇七年選挙に比べて三倍の支持を得た。
さらに今回の選挙は、排外主義ポピュリストであるデンマーク国民党の支持にもとづく一〇年間の保守・リベラル派政権に終止符を打つことになった。ヘレ・トニングスミットが率いる社会民主党(SD)が政権を構成することを支持する議会多数派が生まれている。彼女はデンマークで最初の女性首相となるだろう。政府に社会主義人民党(SPP―訳注)が加わることも確実である。社会主義人民党は近年、社会民主党と極めて密接な関係を保ち、統治に参加する「責任」政党であることを示すプロセスを進めてきた。
「赤と緑の連合」(RGA)の成功は、SPPのこの転換によって多くを説明できる。もう一つの側面は、RGAがきわめてダイナミックな運動を作り出したことによる。RGAは公共福祉の防衛と改善に焦点を合わせ、それは金持ちや多国籍企業、そして投機への課税によって可能であると主張した。RGAはさらに、気候関連で五万六〇〇〇人の雇用を即時創出するという計画を提示した。
「赤と緑の連合」の国会議員のうち二人は第四インターナショナル・デンマーク支部である社会主義労働者党(SAP)の党員でもある。SAPは一〇月一日に行われる全国指導部会議で今回の選挙のバランスシートについて討論することになっている。
▼トマス・エイスラーは「赤と緑の連合」全国指導部員であり、第四インター・デンマーク支部SAPの指導部メンバーである。
(訳注)社会主義人民党は一九五九年にソ連派の共産党から分裂した組織。ソ連・東欧ブロックの崩壊以後、日本共産党との友党関係にある。「赤と緑の連合」は,社会主義労働者党(SAP),左翼社会党、共産党を中心とした選挙ブロック。(「インターナショナルビューポイント」二〇一一年九月号)
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