07. 2011年12月01日 12:29:10: F5FI2GxUhw
週刊『前進』(2514号4面1)(2011/11/28 ) 12・10-11反原発総行動に立とう 止めよう再稼働 倒そう野田政権 福島の怒り・思いと一つに 3・11から9カ月、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)が12月10―11日の全国一斉行動を呼びかけている。東京では10日、日比谷野外音楽堂で、9・19明治公園6万人集会を呼びかけた「さようなら原発1000万人アクション」が集会とデモを開催する(要項1面)。11日には全国各地で反原発行動が取り組まれる。全原発の再稼働を本当に阻止し、全原発の廃炉を現実のものとするために、渾身(こんしん)の力を込めて立ち上がろう。その中から労働組合・学生自治会をよみがえらせ、2012年の大闘争を準備しよう! 全原発停止・廃炉へ正念場 原発再稼働に踏み出そうとする野田政権との闘いは正念場を迎えている。3・11以降、ついに目覚め始めた日本の労働者人民の広範な闘いは、次々と原発を停止させ、再稼働を阻止し、全原発の廃炉への展望を切り開いている。若者と福島の親たちが立ち上がり、9・19集会でついに労働組合に火がついた。そして「福島の女たち」の経産省前座り込みとして発展した。11・6労働者集会はこうした反原発のうねりを結集し、階級的に発展させる展望を切り開く感動的な闘いとしてかちとられた。 野田政権は、こうした闘いの一切をたたきつぶし、原発の再稼働に踏み切ろうとしている。すでに11月14日には、大飯原発3号機に続いて伊方原発3号機のストレステストの報告が経産省に提出されている。経産省がゴーサインを出せば、住民への「説明」(やらせと反対意見封殺のことだ!)、知事の同意、そして再稼働へと向かうことになる。東通原発についても「被災地の復興の電力確保」などと称し、被災地を政治利用して再稼働を狙っている。 原発の再稼働は絶対に許されない。この間の玄海原発4号機の再稼働は、事故で止まっていたにもかかわらず、ストレステストすら行わずに強行された。しかも再稼働は急きょ早められ、その間、福島第一原発2号機「再臨界」の発表を意図的に遅らせた。12月には再び定期検査で停止する玄海4号機をこうまでして再稼働させ「実績」を作るというやり方や、ベトナムやトルコへの原発輸出の宣言に示されるように、野田政権は原発政策に帝国主義としての延命をかけて再稼働を狙っている。 何より許せないのは、福島の現実を解決できないまま、福島の怒りと悔しさを封殺して再稼働させようとしていることだ。コンクリートの中に放射能が入り込み、除染など不可能であることが明らかになった。しかし「安全」キャンペーンのもとで、いまだに36万人の子どもたちが日々被曝させられ続けている。政府は「除染をしてほしければ除染で出た廃棄物の貯蔵を受け入れろ」という。ふざけるな。一切は東電・政府の責任であり、すべてを東電が持って帰るべきだ。除染費用はすべて増税による。責任をすべて福島に、労働者人民に押しつけ、命を奪い、原発を再稼働することなど絶対に許されない。 核・放射能と人類は共存できない。こんな代物を次世代に残しては絶対にならない。12月は全原発の停止・廃炉か再稼働かをめぐる重大な正念場だ。 「大恐慌を革命へ」と闘う時 再稼働を阻止し全原発を廃炉にする闘いは同時に、ヨーロッパを焦点に世界大恐慌が深化・爆発するなかで、帝国主義とスターリン主義が核兵器をも使う世界戦争へと全世界を引きずり込むのか、それとも労働者階級の団結した力で資本主義を打倒し、労働者が主人公となる社会の建設に向かうのかをかけた闘いでもある。 世界大恐慌は、世界中の青年労働者・学生を食わせることもできない状態にたたき込み、陸続と全人民が立ち上がるプロレタリア世界革命の時代を引き寄せた。3・11以降の日本の闘いもその重要な一環だ。米帝の没落、EUの解体、日帝の脱落、中国バブルの崩解は今後ますます深まり、こうした情勢を加速させていく。TPP(環太平洋経済連携協定)をめぐっては日本農民の総決起を生み出す情勢に入っている。そして、米中の軍事的対峙と日米安保の強化政策は、ペテン的返還から40周年を迎える2012年5・15に向かって、辺野古新基地建設と教科書問題をめぐる沖縄人民の大闘争を呼び起こそうとしている。 日帝・野田政権は、帝国主義間・大国間争闘戦からの脱落を巻き返そうと、日米同盟を基軸に原発輸出、TPP参加、新基地建設を狙い、そのために労働運動解体攻撃を激化させている。 闘う労組よみがえらせよう 今こそ渾身の力で反原発闘争に立ち上がろう。 再稼働を阻止するために、東電・経産省をはじめ霞が関と各地電力会社前に実力で座り込み弾劾する闘いが再び高揚しようとしている。再稼働をめぐる12月の攻防のなかで、広く広く統一戦線をつくるために努力し、全国各地に運動と組織をつくり出すために闘おう。NAZENの呼びかける再稼働阻止1千万署名運動を強化しよう。 さらに、福島との分断を許さず、連帯を貫く闘いをますます強化しよう。福島における医療施設建設の闘いは、ますます広い層を運動に引き込むものとしてもある。 そして、何より闘う労働組合をよみがえらせるために、すべての良心ある労働組合員、とりわけ青年労働者は闘おう。9・19集会で連合や全労連が反原発闘争に歴史的に引き込まれた。現場の組合員の真剣な突き上げがダラ幹に動員指令を強制している。12・10日比谷、2・11代々木、そして3・11郡山に向かって、すでに動員指令が下り始めている。これを大胆に生かし、動員指令を数倍する決起へと転じ、下から労働組合再生の展望を切り開こう。 同時に、動労千葉を支援する会を職場に立ち上げ、労働組合権力をめぐる闘争へ転じて闘おう。学生も学生自治会建設をめざして闘おう。 原発事故は新自由主義―帝国主義国家の破綻であるがゆえに、全人民が立ち上がる闘争となっている。この闘いを革命へと導く道は、階級的な労働組合と労働者党の一体的な建設だ。 全国の労働者のみなさん、とりわけ現場で真剣に闘う組合員のみなさん、自らの歴史的使命を断固引き受けて、12月の闘いを全人民の先頭に立って闘おう。 ------------------------ 12・11 各地の主な行動 ■宮城 すべての原発いますぐなくそう!全国会議みやぎ結成集会 佐藤幸子さんの講演/午後2時/仙台弁護士会館 ■埼玉 反原発アクションin 埼玉 医師・肥田舜太郎さんの講演会/午後1時30分集会、4時デモ/さいたま市ときわ会館/主催・埼玉反原発アクション ■広島 知ろう!語ろう!つながろう!トーク&アクション 子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの長谷川祐子さん、ヒロシマの医師の室本哲男さん/午後1時集会、3時30分デモ/広島平和記念資料館会議室/主催・すべての原発いますぐなくそう!全国会議ヒロシマ(準) ■沖縄 琉球大学名誉教授・矢ケ崎克馬さんの講演会/午後3時/那覇市牧志駅前ほしぞら公民館/主催・福島とつながる沖縄デモ実行委員会 ■その他 札幌市、千葉県船橋市、横浜市、宇都宮市、群馬県桐生市、長野市、富山市、岐阜市(10日)、名古屋市、三重県四日市市、大阪市など関西各地、福岡市などで街頭宣伝やデモ。 --------------------------------------------------- 週刊『前進』(2514号4面3)(2011/11/28 ) 12・3敦賀現地闘争へ 「もんじゅ」・原発・核燃解体を ---------------------- 2011もんじゅを廃炉へ!全国集会 12月3日(土)福井県敦賀市 午前11時 抗議集会と原子力機構申し入れ (白木海岸) 午後1時30分 もんじゅ廃炉を求める全国集会(プラザ万象)・市内デモ 主催 全国集会実行委員会
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