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国交省が大津波シミュレーション!高知、木更津などで堤防突破
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120301/dms1203011238009-n1.htm
2012.03.01 夕刊フジ
国土交通省は2月29日、大規模地震により最大級の津波が発生すれば、関東から九州までの太平洋側主要19港湾のうち高知港など少なくとも8港湾で最も沖側にある防波堤を乗り越えるとのシミュレーション結果を公表した。東日本大震災では津波が乗り越えた防波堤は倒壊など大規模損傷が目立っており、国交省は結果を受け、今夏をめどに防波堤の強化や被災時の迅速な復旧など総合的な対策をまとめる。
同省交通政策審議会の部会で報告した。シミュレーションは、中部から九州にかけては東海・東南海・南海の巨大地震の震源域に宮崎沖の日向灘などを加えたマグニチュード(M)8・9、東京湾は1703年の元禄関東地震の震源域を拡大しM8・4の地震を想定。従来よりも地震の規模を大きく見込み、地震の揺れによる防波堤や岸壁の沈下も考慮した。
結果によると、高知港は4・9メートルの防波堤に対し11・9メートルの津波が予測された。日高港(和歌山)でも防波堤高6・3メートルに津波は10・1メートルだった。津波が防波堤を越えた港はほかに、木更津(千葉)、清水(静岡)、和歌山下津、徳島小松島、宿毛湾(高知)、宮崎。
国交省は「今回反映していない液状化現象の影響も考慮した場合、ほかの港でも被害が出る可能性が高い」と指摘。さらに東京湾、伊勢湾、大阪湾の港では、津波が防波堤を越えなくても、船の航路伝いに押し寄せ、一部のコンテナターミナルなどで浸水被害が出る恐れがあるとした。
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