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相次ぐ直下型地震…「M7」首都直下の前兆なのか専門家に聞いた
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120208/dms1202081127009-n1.htm
2012.02.08 夕刊フジ
7−8日に東日本で発生した地震
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20120208/dms1202081127009-p2.htm
不気味な地震が東日本で相次いでいる。7日から8日早朝にかけ、東日本では10件の地震が発生。そのうち、7日に発生した2件は首都圏直下を震源とするものだった。震度こそ大したものではなかったが、気になるのは2件がマグニチュード(M)7級の首都直下地震の発生が懸念される地域のすぐ近くで発生したことだ。専門家は懸念される大地震との直接の関連は否定するが、「発生のリスクが高まっている警告と受け取るべき」とも指摘する。
気象庁によると、7日午後10時38分ごろ発生した地震の震源地は千葉県北西部(印西市付近)。震源の深さは約80キロメートルで、地震の規模はM4・2と推定される。
東京都千代田区で震度2だったほか、都内各所で揺れを観測。千葉、茨城、栃木、埼玉、神奈川の関東各県を震度1−2の揺れが襲った。
この地震による目立った被害はなかったものの、注目を集めているのがその震源地だ。
武蔵野学院大学の島村英紀特任教授は、「関東一帯は、フィリピン海、太平洋、北米の3つのプレートが存在する極めて珍しい地域。過去に何度もM7級の直下型地震を発生させており、現在もそのリスクを抱えています」と説明する。
そんな危険地帯での直下型地震だっただけに、国の防災担当者や地震学者を身構えさせたのだ。その懸念をいっそう増幅させたのが、この約14時間前に発生し、東京都町田市や八王子市、神奈川県相模原市などで震度1−2を記録したもう1つの直下型地震だ。
気象庁によると、地震が発生したのは7日午前8時10分ごろ。震源の深さは約40キロメートルで規模はM4・0と推定されている。
こちらも被害はほとんどなかったが、震源地は東京・多摩東部。夜に首都圏を襲ったのと同じ、「首都直下型」だった。
東北大大学院理学研究科(地震学)の長谷川昭教授は、「関東平野の地下にあるフィリピン海プレートと、その下に潜り込む太平洋プレートとの境界面上部でM7級の地震が発生した場合、甚大な被害が出ると予想されています。地下25キロメートルより下のプレートは東北地方太平洋沖地震以降もズルズルと滑っており、かなりの力がかかっている。関東近辺は異常な状況が続いています」と警鐘を鳴らす。
長谷川氏が指摘するのは、東京湾北部を震源とするM7級の直下型地震のこと。これまでも、多くの犠牲者を出した1855年の安政江戸地震(M6・9)や、1894年の明治東京地震(M7・0)など、同種の直下型大地震が数十年単位で起きている。
国の中央防災会議によると、首都直下型地震が起きた場合、最悪で死者約1万3000人、建物倒壊約85万棟、約112兆円の経済損失を招くという。
不気味な揺れが続く首都圏について、前出の島村氏は、「関東は大規模な直下型地震が、いつどこで起きてもおかしくない状況です。今回の地震を警告と受け止めるべきでしょう」と危機への備えを促している。
◇
茨城で震度4…茨城県沖「M4・1」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120208/dms1202081209010-n1.htm
2012.02.08
8日午前6時41分ごろ、茨城県の日立助川で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は茨城県沖で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード4・1と推定される。
このほかの各地の震度は次の通り。▽震度3=日立、ひたちなか、東海村(茨城)▽震度2=水戸(茨城)など▽震度1=土浦、北茨城、鹿嶋(茨城)益子(栃木)久喜(埼玉)柏(千葉)など
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