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古川信雄理学博士(59)(独立行政法人・建築研究所) [信じていいのか?この地震学者の予知と警告]
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2012/1/27 日刊ゲンダイ
茨城沖は最高レベルの警戒が必要
「本震の地震断層上で余震は発生します。だから、余震がどこで起きているのかを正確に調査することが重要です。そのうえで、過去の地震と比較する。そうすることで、空白域がわかる。さらに、空白域の大きさからMを想定するのです」
こう言う古川は、北米プレートと太平洋プレートの境界で起きた3・11大地震の発生後、これらの境界が接する面の中で、どこが滑っているかを徹底調査している。余震の多い場所はプレートが滑っていて、余震の起こっていない場所は滑っていない。
「つまり、余震分布を見るとプレートの動きがわかるのです。宮城県沖では日本列島に平行して走っている日本海溝まで滑っている。更に、日本海溝の東側のプレート内部も破壊している。この部分が突出していて、宮城沖をはさむ岩手沖と茨城・千葉沖では海溝よりも50〜100キロ手前までしか滑っていない。その一方で、岩手沖から北は、1968年の『十勝沖地震』(M8・3)、岩手沖の日本海溝に近い場所は1896年の『明治三陸沖地震』(M8・2)と1933年の『昭和三陸地震』(M8・4)が起きている。それに対して、茨城・千葉沖の日本海溝に近い場所は300年以上滑っていない。1677年に起きたM8クラスの『延宝房総沖地震』が最後で、以後334年間動いていない。だから、ひずみがたまっている。ひずみを解放する地震が起きれば、M8以上になるでしょう。周期は判明していないが、いつ来てもおかしくないと思います」
ヤバイのはこの地域なのである。
1952年12月、京都生まれの古川は京大大学院理学研究科博士後期課程修了後、84年建築研究所の国際地震工学部・研究員となる。日本地震学会、米国地震学会などに所属。06年には国際地震工学センター長を務め、10年から研究専門役として世界の地震調査に取り組んでいる。
「余震分布等から断層がズレたところを求めています。そこから1918年以降に発生した大地震の空白域を推定する研究です。全世界の地震を調べて、正確な発生場所を調べ直し、精度の高いデータも作っています。ミャンマー、インドネシア、フィリピンなど地震の多い国から地震学を学びに来た研修生と、現地調査を行っています」
04年スマトラ地震(M9・1)の後、スマトラ島の陸側の浅い地域で地震活動が活発化していることがわかった。少なくても4年間にわたり、誘発地震が活発化している。
10年のチリ地震(M8・8)の後も本震の震源域では長期間余震が続いている。古川は「3・11後の余震も、何年間も続くことになるでしょう」と分析する。巨大地震の後は、地震が活発活動に入る。だからこそ、ここ数年が危ないのだ。ちなみに古川はこんな面白いデータを教えてくれた。
「茨城はもともと日本で一番地震の多いところです。国内の有感地震の回数(1961年から92年の年平均)を見ると、茨城(柿岡)は3・11の地震前で年平均69回。1週間に1回以上起こっていることになる。それが今回の大震災後はさらに増えた。ちなみに東京は37回。関西は多いところで10回です。茨城、千葉、東京を中心に首都圏の直下には北米、太平洋、ユーラシアプレートが存在するため、プレートの境界やプレートの中でさまざまな地震が起こるのです」
茨城は最高度の警戒が必要だ。
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