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2月上旬まで続く? ブロッキング高気圧で寒気居座り 豪雪を警戒
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120125/dst12012520500010-n1.htm
2012.1.25 20:45 産経新聞
日本列島は広い範囲で寒気に覆われ、大雪と厳しい冷え込みに見舞われている。この寒さは、オホーツク海付近に発生した「ブロッキング高気圧」の影響で偏西風が蛇行し、上空に寒気が居座ったためとみられる。この冬型の気圧配置は2月上旬まで続くという。日本気象協会は「過去の記録的豪雪に匹敵する可能性もある」と豪雪への警戒を呼びかけている。
気象庁と日本気象協会によると、ブロッキング高気圧は1月中旬、北海道岩見沢市で観測史上最も深い194センチの積雪をもたらした今月16日の寒気に伴って、オホーツク海やベーリング海周辺で発生した。この高気圧に沿って、偏西風の寒帯前線ジェット気流が大きく蛇行した。
寒気の流入がユーラシア大陸北部から続く一方で、ジェット気流の蛇行で東進が妨げられる。強い寒気が居座り、冬型の気圧配置を維持したまま、日本海側では降雪が続くという。23日から24日未明にかけての関東地方の降雪は、これらの気圧配置に加え、日本の南海上を低気圧が通過した影響とみられる。
同協会は、こうした上空の気圧配置の状況が、昭和55年12月から56年1月にかけて、死者100人以上の被害を出した「五六豪雪」や、平成17年12月から18年1月にかけて、死者150人以上、家屋が40棟以上全半壊した「平成18年豪雪」と類似していると指摘。雪下ろし中の事故や家屋の孤立などについて警戒を呼びかけている。
日本付近の上空約5000メートルにはすでに、マイナス36度以下の寒気が流れ込んでおり、気象庁によると、26日にかけて北日本から西日本の日本海側を中心に、断続的に降雪が続き、大雪になる見込み。26日夕方までの24時間予想降雪量は多い所で、北陸80センチ▽関東甲信60センチ▽東北、東海、近畿50センチ▽北海道、中国40センチ▽九州北部20センチなどと予想している。
気象庁が25日に発表した4月までの3カ月予報では、南米ペルー沖で海水面温度が下がり、フィリピン周辺に暖かい海水が蓄積される「ラニーニャ現象」の影響で、東日本から沖縄・奄美にかけて低温傾向となり、「春の訪れが遅れる」との見方を示している。
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■ブロッキング高気圧
偏西風が南北に大きく蛇行する場合に、一定の場所に停滞する大規模な高気圧。西風の流れから切り離されて独立した格好になるため動きが遅い。特定の気圧配置を長期間持続させ、異常高温・低温、渇水、大雨など異常気象の原因となることがある。
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