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「M9」巨大地震の“前兆”突き止めた!東大地震研が公表
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120120/dms1201201530014-n1.htm
2012.01.20 夕刊フジ
東日本大震災を引き起こしたマグニチュード(M)9・0の東北地方太平洋沖地震。その発生前に震源付近のプレート(岩板)境界で「ゆっくり滑り(スロースリップ)」といわれる現象が連続して起き、ひずみが震源に集中して本震が誘発された可能性があるとの研究結果を、東京大地震研究所の加藤愛太郎助教らがまとめた。20日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載された。
大地震の前に小さめの「前震」が起こることがあるが、本震発生までの推移には不明な部分も多い。加藤さんは「地震予測の精度向上には直ちにはつながらないが、M8〜9級の地震で直前のスロースリップを観測で確かめたのは初めてではないか」としている。
加藤さんらは、東北地方太平洋沖地震の約1カ月前からの前震を分析。本震の震源北側の同じ領域で2月中〜下旬と、M7・3の最大前震が起きた3月9日から11日までの2度にわたり、本震の震源に近づくように震源が移動しながら前震が続いていたことが確かめられた。震源の移動速度は2月が1日2〜5キロで、3月は1日10キロと速くなっていた。
地震の特徴などから、前震はスロースリップに伴って起きていたことが判明。スロースリップは周辺でひずみがたまり、地震が起こりやすくなることが知られている。
加藤さんは、一連のスロースリップでM7・1の地震に相当するエネルギーが解放されたと推定。これにより震源にひずみが集中し地震を起こした可能性が高いと結論付けている。
■ゆっくり滑り プレート(岩板)境界や地下の断層が地表に大きな揺れをもたらさないまま、ゆっくりずれ動く現象。「スロースリップ」「ぬるぬる地震」などとも呼ばれる。ずれた部分はひずみが減るが、周辺は逆にひずみがたまり、地震が起きやすくなると考えられている。数日間で起きる場合や数カ月から数年かかる例がある。房総半島沖や豊後水道周辺など各地で報告がある。2001〜05年に東海地震の想定震源域付近でも観測されたが、東海地震には至らず終息した。
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