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日テレNEWS24
2011年12月27日17時08分
提供:日テレNEWS24( http://news.livedoor.com/category/vender/news24/ )
http://news.livedoor.com/article/detail/6152268/
政府は27日、日本の南にある南海トラフ沿いで将来発生が予想される地震について、震源域をこれまでより大幅に広げた。これにより、想定される「巨大西日本地震」は、マグニチュード9クラスの大きな地震となった。
南海トラフは東海地方から四国地方の沖合にある海洋プレート境界面で、北側には東海地震、東南海地震、南海地震の3つの巨大地震の想定震源域が広がっている。これまで国は、3つの地震が連動して発生した場合、地震の規模を示すマグニチュードは8.7で、死者は2万5000人を上回ると想定してきた。
中央防災会議の検討会は、東日本大震災を受けて、南海トラフ沿いで将来発生する地震や津波について、過去の津波による堆積物の調査などを基に最大クラスの想定とするとして検討を進めてきた。
検討会が27日に示した「巨大西日本地震」の震源域は、これまでの3つの地震の領域から、西側は宮崎県沖の日向灘、北側は東海・近畿・四国地方の陸域に大幅に広がった。震源域の広さは東西約750キロに及び、想定される地震の規模もマグニチュード9クラスとなる見込みで、予想される津波の高さもこれまで以上に高くなる可能性がある。
検討会の座長の東京大学・阿部勝征名誉教授は、「被害想定の検討はこれからだが、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方よりも更に多くの人口がいるため、被害の様子も大きく変わってくる可能性がある」と指摘している。
検討会は、来年春までに、巨大西日本地震で想定される津波の高さや揺れの大きさを公表することにしているが、震源域が大幅に拡大したことで、自治体がつくる防災計画なども見直しが必要になる。
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