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隠蔽される地震の縦揺れ被害、その意図は。
阪神大震災は直下型の地震でした。阪神大震災では特定のゼネコンが建てたビル被害が多かったことが隠蔽されているという話もあります。直下型の地震であれば縦揺れの被害が多く観察されたはずですが、ほとんど縦揺れ被害は報道されていません。
耐震設計でも横揺れについて対策をとればそれが縦揺れに対しても一定の割合で有効だとされ、縦揺れ独自の耐震設計は行われていない様子です。
縦揺れは垂直方向の揺れのことですが、これを起こす地震波には基本的に3種類あります。P波はプライマリー波の略で縦波であり、疎密波・衝撃波とも呼ばれます。S波はセコンダリー波の略で、横波であり、せん断波とも呼ばれます。三番目は表面波です。これらのどれも縦揺れをもたらすことがあり、S波でも水平に近い角度で波が伝わる場合は結果的にものを跳ね上げるような縦揺れをもたらします。
P波とかS波は地盤の変化する部分で反射されたりしてP波がS波になったりその反対の変化も起こります。つまり、地下の構造によっては震源からかなり離れていてもP波の影響を受けることもあるということです。ただ、普通P波は柔らかい地盤でかなり減衰しやすいので日本のように都市が河川や火山の堆積平野に位置する場合、P波が建物へ被害を与えることは余りなかった様子です。
ただし、直下型の大地震が起こった場合は、震源域の真上にある建物は大きくP波の影響を受けます。阪神大震災や東北地方太平洋沖地震での被害でも震源が直下にあったための被害があった様子です。ただ、これらの被害は全く報道されていない様子です。
終戦直前に起こった東南海地震は震源域が陸域にかなり近かったので、縦波であるP波の影響があったはずですが、この地震の被害はほとんど全く報道に上がりませんでした。しかし、終戦後、GHQはこの地震のことを調査したのは明らかです。そして東南海地震の後南海地震が起こり、残った東海地震が近いうちに起こるはずだと考えたはずです。だからこそ、首都圏のすぐ西側の静岡県に浜岡原発が建てられたのではないでしょうか。
現在、浜岡原発は東海地震の震源域の真上にあるとされ、運転停止されています。しかし、もし、直下で東海地震が起これば、非常に強いP波により一気に原子炉そのものが破壊され、炉心の脱落などが起こる可能性が強くあります。そうなれば燃料棒自体も破壊され、大規模な放射能漏れになる可能性があります。
一般的に原子炉は岩盤の上に直接建てられます。その為、直下で起こる地震の縦波があまり減衰しないで伝わるのです。浜岡原発だけでなく他の原発でも直下型地震で原子炉が大きく破壊される可能性は高いのです。
今後、日本各地でかなり大きな地震が続発することが予期されている訳ですから、この時期に阪神大震災や東北地方太平洋沖地震の縦揺れの影響を検証し、それを公表することが必要ではないでしょうか。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<917>>143390
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