06. 2011年12月23日 04:58:32
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アメリカの地震兵器や気象兵器の開発は、どのように進められてきたのか。 まず、第二次世界大戦が終わった時のアメリカ政府の公開文書には、海底の震源地に原子爆弾を置いて津波を起こす計画が立てられていた話が出てくる。 1999年ニュージーランドの報道で明らかになったところによれば、1944年から1945年にかけて、アメリカ軍とイギリス軍がニュージーランドのオークランド沖合で「プロジェクトシール」という名称で津波爆弾の実験を行っていたという。津波の専門家によれば、半世紀上前にニュージーランドで行われていた爆発実験を発展させ、現代の技術で実行すれば、最大で30メートルもの津波を発生させることも可能だという。 そして近年、地震兵器、津波兵器、気象兵器などの研究の真打ちとして浮上しているのが「HAARP」という軍事プログラムだ。 HAARPは「High Frequency Active Auroral Research Proguram」(高周波活性オーロラ調査プログラム)の略称で、アメリカ空軍、アメリカ海軍、国防高等研究計画局の共同研究であり、大出力の高周波を電離層に照射して活性化させ、電離層の挙動や無線通信等への影響を調査することが目的であると説明されている。プロジェクトにはアラスカ大学をはじめとする14以上のアメリカ国内の大学が関わり、東京大学も一部に参加している。 計画は1980年に始まり、2005年にアラスカ州ガコナにアンテナ施設の建設が完了した。施設には22メートルのアンテナ塔が無数に林立している。 1990年代前半に一般にその存在が知られるようになり、さまざまな面で物議をかもしてきた。 HAARPはAMラジオ局の72倍にあたる3600キロワットという世界最大の無線電波を発生させることができ、これを電離層と呼ばれる大気の最上層に照射する。大気の特定部分に太陽と同じようなやり方でエネルギーを与えることで、気候変動のメカニズムが理解できるようになるという。 だが、それはあくまで表向きの説明に過ぎない。HAARPの技術を発展させれば、気象の状態を自由に制御し、雨を降らしたり、嵐や竜巻を自在に起こしたりすることも可能になるかもしれない。 また、火山の噴火を誘発したり、電磁波で地震を引き起こしたり、人間の心臓を止めたりすることも可能だという議会での証言もある。さらに、人の脳に感情や命令を直接送り込み、特定の集団の心や意識をコントロールすることもできるという指摘すらある。ニューワールド・オーダー(新世界秩序)を標榜する者たちが、世界支配のために空に立体映像を投影し、意識に考えを直接送り込んで、彼らが生み出した新しい「神」を受け入れさせようとするプログラムだという都市伝説すら囁かれている。 HAARPの施設で働いているのはアラスカ大学の学生や教授たちだが、彼らは現場の仕事をしているにすぎず、そこで行われていることの真の目的を知らされていない。だが、我々は少ない情報からでも、その裏の目的を推し量ることができる。 1990年2月にアメリカ空軍地球物理研究所と海軍研究局がまとめた「高周波能動オーロラ研究プログラム合同サービスプログラムの計画および活動」という報告書には次のような文言が記載されている。 「プログラムの柱は、電離層を加熱する独自の能力を開発し、国防上の目的に電離層強化技術が活用可能かを評価するのに必要な先駆的実験を行うことにある」 大気を加熱すれば当然、気象は変化する。さらに分子がバラバラになるまで加熱すると、電離層は極低周波の電流を放出する。この電流は地面や海の深部まで到達する。HAARPプロジェクトの真の目的は、ここにある。 電離層を利用して生み出したELF(極低周波)で深海の潜水艦と交信したり、EPT(地下透過トモグラフィ)という技術で地下にある敵の大量破壊兵器製造施設などに照準を合わせて監視したりできるようになるのだ。このことが立証されたことで、アメリカ上院は、EPT技術を使った地下の大量破壊兵器の探知や監視をHAARPの最優先目標にすべきだと主張した。 実際にそのような目的でHAARPが使われたとする公式記録は存在しないものの、ELFの操作は、さらに発展させれば、恐ろしい兵器に転用される危険性をはらんでいる。 振動するビームであるELFは遠距離に伝えることも可能だ。また、人間の脳波の周波数に対応させ、人間の思考を混乱させることもできるという。 2002年8月には、着々と進められるHAARPの研究にロシアが警笛を鳴らした。ロシア下院は、HAARPが「質的に従来と異なる新型兵器」の開発計画であるとして懸念を表明し、この種の大規模な地球物理学的実験を国際的に禁止することを求める嘆願書に90人の議員が署名。嘆願書は当時のプーチン大統領や、国連をはじめとする国際機関、国連加盟国の議会と首脳にに送られ、マスメディアや科学界にも伝えられた。 2003年2月1日に起きたスペースシャトル・コロンビア号の空中分解事故がHAARPによって引き起こされたと主張している研究者もいるし、9・11テロの翌月にHAARPがずっと最高出力電磁波を照射していたという報告もある。 さまざまな憶測や疑惑が渦巻いているものの、いまだその実態については不明な点も多いHAARPだが、いずれにせよ底知れない危険性を秘めているのは間違いない。電離層の加熱や、それに伴って発生する極低周波の操作は、人類がこれまで経験したことのない領域であり、万が一、事故が起きて、世界を破滅させるような事態にならないことを願いたい。 最新の情報によれば、HAARPの他にも地震兵器は複数存在することがわかっている。 ひとつは、ヴィルヘルム・ライヒという人物が発明した、ある種のエネルギーを蓄えて電磁波を発生する「オルゴン蓄積器」という装置だ。 ライヒはウクライナ系のユダヤ人で、オーストリア・ハンガリー帝国領で生まれたフロイト派の精神分析家だ。ユダヤ系だったためナチスの迫害から逃れ、1934年にノルウェーに亡命し、オスロ大学で性科学を研究した。ライヒは、その研究の中で、減菌した肉汁の中から激しく動く青い光を放射するものを発見した。ライヒはこれを性エネルギー、生命エネルギーの源であるとして、オーガズム(性的絶頂)から「オルゴン」と名付けた。 当初、ライヒはオルゴンが病気治療に有効であると考えていたが研究は失敗。実験動物は死に、研究員は吐き気や頭痛で研究所を退去した。そのうえ、1カ月も黒い雲が研究所の上空を覆う奇妙な現象が起きた。ライヒはオルゴンを集中的に放射する投射機を開発して上空に向けたところ、黒雲を消すことに成功し、これを「クラウド・バスター」と名付けた。ライヒは1954年にクラウド・バスターがUFO撃墜に必要であると主張している。 オルゴンの技術は不可思議な力を持っていたが、1957年にオルゴン蓄積器の販売が違法であるとしてライヒは投獄され、同年、心臓発作によって刑務所で死亡した。だが、オルゴンの技術は今でも失われておらず、改良を加えられて、地震兵器として秘密裏に使われているとされている。 もうひとつの地震兵器は、特殊な電磁波を発する原子爆弾を利用して地震を誘発する兵器で、地底もしくは海底に仕掛けるタイプだという。 この3種類の 地震兵器の基本的な原理はすべて同じで、特定の周波数の電磁波を大量に発生させることによって地盤を揺らすものだ。人間もある特定の周波数の声を一定の時間だけ出し続けるとグラスを割ることができるのだが、これと似た現象だと理解していただきたい。 |