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巨大地震“北伊豆”が危ない?東大地震研チームが分析
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111130/dms1111301607021-n1.htm
2011.11.30 夕刊フジ
東京大学地震研究所の研究チームが分析した断層の調査結果が波紋を広げている。東日本大震災の影響により、全国11カ所の活断層で地震発生率が震災前の10倍以上に上昇しているというのだ。最も活発化したのが70倍の動きを示した「北伊豆断層帯」。かつて、ここを震源とするマグニチュード(M)7・3の内陸直下型地震が起き、大きな被害を出した。再び大地震の危機が迫っているのか。
調査をまとめたのは東大地震研の石辺(いしべ)岳男特任研究員らの研究チーム。日本活断層学会が26日、千葉大で学術学会を開き、そこで発表した。
主要な断層帯約170カ所を調査、断層から5キロ以内の区域で震災前1年間と震災後8カ月間に起きたM1以上の地震を抽出した。地震数10未満の少ないところは除き、1年間の発生率に直して比較。特に地震発生率が上がったのは東北から中部にかけてで、北伊豆断層帯は最も高い約70倍となった。
なぜ、活断層の動きが活発になったのか。石辺氏は「大震災で活断層への力のかかり具合が増したことや、地震のメカニズムそのものが変わったことが要因と考えられる」と説明した。
気になる北伊豆断層帯は、伊豆半島北部に位置する。神奈川県の箱根町南部から湯河原町、静岡県三島市、熱海市、伊豆の国市を経て伊豆市に至る全長32キロの活断層帯。北北東から南南西の方向に延びている。
石辺氏は「大地震に直結するわけではない」としながらも、「活動が活発化しており、継続して監視すべきだ」と注視している。
北伊豆の動きは大きな地震の前震ではないのか。武蔵野学院大特任教授(地震学)の島村英紀氏は「はっきりしたことは言えないが、過去にこの周辺を震源とする大地震が発生したことは確かだ」と指摘する。
大地震とは、1930年11月26日に発生したM7・3の北伊豆地震のこと。最大震度は静岡県三島市で観測された震度6。しかし、震源地に近く、観測点のなかった伊豆市などでは家屋の倒壊状況から震度7だったといわれる。死者、行方不明者が272人で、地元では「伊豆大震災」とも呼ばれている。横浜市で震度5、震度4は東京都心部のほか栃木、群馬でも観測された。北は福島、南は大分まで揺れを感じた地域が広がった。
政府の地震調査研究推進本部(地震本部)も、北伊豆断層帯で発生する最大の地震として、規模をM7・3程度と推定している。
北伊豆地震では、発生10カ月前から活発な地震活動が観測されていた。3・11前より70倍の動きを示す今回の活動について、島村氏は「何らかの引き金を引きかけているのかもしれない。注意した方がいい」と警告する。
もうひとつ、北伊豆断層帯で気になるのは北側に存在する富士山だ。活発な小規模地震は火山活動に影響を与えないのか。東海大教授(地球物理学)で同大地震予知研究センター長の長尾年恭氏は「現時点で富士山噴火を示す兆候はない」としながらもこう続けた。
「前回の東日本大震災とも考えられる貞観地震(869年)が起きる前、富士山が噴火(864年)し、さらに東海地震(887年)が発生している。いずれにしても、今、日本列島は大地動乱の世紀に入ったと考えられる」
伊豆をはじめ各地でうごめく活断層は、誘発される大災害を暗示しているのだろうか。
【活断層】過去に繰り返し活動し、将来も活動することが予測される断層。主に約200万年前以降に活動したものが活断層と認定されることが多い。日本には約2000の活断層があると推定され、政府の地震調査委員会は主な活断層を対象に、今後30年以内といった長期的な地震の発生確率や規模などについて注目し、観察している。活断層は航空写真などで存在が確認されることが多いが、今まで知られていなかった断層が大地震を引き起こすケースもある。
北伊豆断層帯
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20111130/dms1111301607021-p1.htm
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