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なぜ大竹政和東北大教授がメディアに登場されないのか 今日11月13日の午後8時ぐらいの月は結構赤く見えた。高度があまり高くないので地震の前兆現象とは思いたくはないのですが、多少でも赤い月を見るといつも不安になります。 既に半年以上前の4月21日、テレ朝の番組に出演された地震学者の大竹政和東北大学教授、それ以降、テレビに出演されていないように思います。 4月のテレ朝の番組で大竹教授は浜岡原発の近くで東海地震が起これば地面が数メートル一気に跳ね上がるという趣旨のことを述べられていました。 また、その後、http://www.chunichi.co.jp/article/feature/denryoku/list/201105/CK2011052302000104.html"target="_blank">http://www.chunichi.co.jp/article/feature/denryoku/list/201105/CK2011052302000104.htmlの記事で、「中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の約2キロ東側で、過去の地震により最大2・8メートルが一気に隆起した跡があること」が報道されています。 世界中で原発直下で大きな地震が起こったことはなく、浜岡原発は東海地震の震源域の真上にあることから、浜岡原発が地球全体で原発直下でマグニチュード7から8を超えた地震が起こる最初の事例になる見込みです。 非常に危険なことが二つあります。一つはそもそもマグニチュード8規模の地震が原発を直撃した例が歴史上一度もなく、想定外の事故が起こる可能性が高いことです。もう一つは、衝撃波の危険性です。東海地震はプレート境界型の地震であり、かなり大きな縦波の地震波を発生させるはずです。縦波とはエネルギーの高さが物質の分子分布の高さとなって、エネルギーそのものが伝わってくるものです。そのため、縦波のことを疎密波とか衝撃波と言います。地震によって生じる波は基本的に2種類あり、縦波と横波があります。縦波の方が進行速度が速く、最初に来るのでプライマリー波、略してP波と言います。緊急地震速報に使われるのがこのP波です。通常P波は減衰しやすくある程度震源から離れるとほんの少しの揺れしか起こしません。これを初期微動と呼び、初期微動から主に経験値を用いて横波の強さを予測するものが緊急地震速報なのです。横波は縦波よりも速度が遅く、しかし、減衰しにくいので遠くまで影響が及びます。横波は縦波の次に、つまり2番目に来るのでセコンダリー波と言い、略してS波と呼びます。東海地震の場合、震源深さが15キロほどでその真上に浜岡原発があるので、ほとんどP波が減衰せずに原発の建物を直撃します。緊急地震速報が出ない状態で、つまり、制御棒が働く前に原子炉を縦波が直撃し破壊をしてしまう可能性が高いのです。 今年1月に九州の宮崎と鹿児島の県境にある新燃岳が噴火しその振動が空中を伝わって数十キロ離れた建物の窓ガラスを割る現象が起こりました。これが縦波の例です。空振と言うそうです。また、海底である程度の大きさの地震が起こり、その震源域の真上を船が航行していると、地震の縦波が海水を伝わり、船体を破壊する現象が起こります。これを海震と言うそうです。 つまり、縦波は揺れというよりも巨大なハンマーで直接打撃を受けるような影響を受けることになり、原発の建物は多分1000ガルを大きく超え、多分2000ガルほどの加速度を伴った衝撃波を受けるのです。 現代の耐震設計は全て横揺れに対してだけされています。縦揺れに対しては経験値からだいたい横揺れの半分ほどの耐震性があるとされているだけです。そもそも、ものが空中に跳ね上げられるほどの地震の揺れが初めて観察されたのが1995年の阪神大震災の時です。マグニチュード7以上の地震の縦波の観測は未だにされていず、当然シュミレーションのためのモデル波さえもないはずです。 大竹政和教授がマスコミ出演されないのは、こういった危険性を一般市民へ知らせないためではないでしょうか。 東海地震が単独で起こったことはなく、南海地震や東南海地震はまだまだ起こらないというのはあまりに都合の良い予測であり、せいぜい数千年のデータに基づいた予測でしかありません。 少なくとも、浜岡原発直下で一気に地面が数メートル跳ね上がる揺れが起こったかどうかは調査が可能ですし、もしそういった揺れが起こる可能性が多少でもあるのなら、浜岡原発にある使用済み核燃料を他の原発に移すか、他の地域の保管施設へ移す必要があります。 以下、http://www.chunichi.co.jp/article/feature/denryoku/list/201105/CK2011052302000104.html"target="_blank">http://www.chunichi.co.jp/article/feature/denryoku/list/201105/CK2011052302000104.htmlの記事: 運転を停止した中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の約2キロ東側で、過去の地震により最大2・8メートルが一気に隆起した跡があることが、産業技術総合研究所などのボーリング調査で分かった。中電は、東海地震の原発への影響を「浜岡原発の敷地はなだらかに1メートル隆起する」と説明するが、十分には調査されていない。専門家からは、停止を機に精緻な地質調査が必要との指摘が出ている。 問題の隆起跡は、原発から2級河川の筬川(おさがわ)を挟んで約2キロ東に位置する御前崎市白羽地区。同研究所などが2005年から08年にかけて9カ所の段丘を5〜13メートル掘った。表層は砂だったが、その下からは海岸線近くにしか生息しない生物の化石(マカロニクナス)が出た。この地点がかつては波打ち際だったことを示す。 段丘の各地点を調べると、5000年前に最大2・7メートル、2400年前には最大2・8メートル、1000年前には最大1・6メートルの海底が大地震によって一度に持ち上がり、現在の段丘を形成していることがわかった。 度重なる隆起について、同研究所の藤原治主任研究員(地質学)は「国の中央防災会議が想定するタイプの東海地震とは別の活断層があり、1000年周期で局地的に大きくずれている」と解説。調査結果を原発の安全性を評価する原子力安全基盤機構に報告した。 国の見解では、浜岡原発を含む静岡県沿岸は、次の東海地震で均等に約1メートル持ち上がるとされている。その後はプレート(岩板)が年数ミリ程度沈み込み、隆起した分が帳消しになるとされてきた。 中電はこの見解を採用しているが、段丘調査を受け、段丘につながる断層があるのか、存在するならどう広がっているのかを特定しようとした。地中に向けて人工的に地震波を送り、返ってくる波(エコー)を計測する手法で地中の様子を調べたが、隆起を起こす断層の姿は十分に解明できていない。 地震予知連絡会会長などを歴任した大竹政和・東北大名誉教授(地震学)は「断層の角度と規模によっては、浜岡原発に揺れとずれの両面で影響を及ぼしうる」と指摘する。 立石雅昭・元新潟大教授(地質学)は「同じ年代のマカロニクナスがどう分布しているか、原発が停止している間に、原発直下も含めて調べるべきだ」と話している。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<848>>
2キロ東側に2.8メートル隆起跡 産総研調査 2011年5月23日
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