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巨大地震が来たら危ない!これが“東京危険地区”ワースト100だ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111108/dms1111081607014-n1.htm
2011.11.08 夕刊フジ
東京都がまとめた「避難危険度」調査が、防災関係者に再び注目されている。大地震の発生時には避難が必要なケースが多く、この調査では地域によるリスクの差がはっきり示されているからだ。東日本大震災のように地震が平日昼に起こった場合、混乱の大きな都心部では逃げ方が命の明暗を分ける可能性もある。あなたの職場は安全な場所にありますか?
都は5年ごとに「地震に関する地域危険度測定調査」を実施し、市街化区域に5000超ある町丁目の建物倒壊危険度、火災危険度などを発表している。
調査は、当該地域の直下で30カイン(毎秒30センチ)の揺れ(地盤の強度で震度5弱−6強の差がある)があったと仮定。どのような被害が想定されるか、町丁ごとに分析している。
第5回調査(2003年公表。08年の第6回は非公表)で示された避難危険度は、人口密度や避難場所までの経路と距離、建物の倒壊や車の放置など、途中の障害がどの程度発生するか計算に入れて出したもの。人と建物が圧倒的に多い都心での勤務者には、有益な情報だ。
災害救援に詳しい日本セイフティー災害研究所の伊永勉所長は「万能な指標ではないものの、都心で働く人にとって判断材料のひとつになるのは間違いない。03年の調査時から街に変化があるとはいえ十分な目安となる」と、避難危険度調査を評価する。
全5073町丁目を対象に実施した避難危険度調査には、ある特徴がある。
建物倒壊危険度、火災危険度の場合だと、危険とされる地域には墨田区や台東区などの木造住宅密集地が多く含まれるため、「都民にとっては『ああ、なるほど』という結果に落ち着く」(東京消防庁関係者)。
だが、避難危険度のワースト100位は、1位が港区西新橋1丁目、2位が新宿区神楽坂1丁目と、防災対策が進んでいるはずの都心部が上位にランクインする。サプライズ感のある結果だ。
実は、こうした地域には古くて小さな建造物が残っていることが多い。墨田区の木造住宅密集地ほどではないものの、建物の倒壊と火災のリスクが高く、避難の妨げとなる可能性が高い。「都心部では大勢の人が妨げにもなる」(同)との事情が危険度を押し上げた。
逆に最も安全とされるエリアには288町丁目が並んだ。主な地域は千代田区の霞が関、大手町周辺や、中央区の銀座付近。オフィスビルや官庁街の防災対策が進み、日比谷公園や北の丸公園などの避難場所が近いため、危険度が低いという。
ワースト10位に2つの地区が入った港区では、「すでに調査公表から8年たったこともあり、建て替え促進や再開発などで西新橋1丁目、虎ノ門1丁目とも街の安全性は高まった」(防災課)と説明している。
ただ、昼間人口の多い同区では3・11の地震で深刻な課題もみえてきた。
「避難場所は住民のほか帰宅困難者を受け入れたことでパンク状態になった。震度5弱であの混乱だけに、6強や7がきたらどうなるのか。大きな直下型地震の場合、3・11のように翌日から電車が動くこともないだろう。受け入れた帰宅困難者をどのように帰すのか、現状ではマニュアルもない」(同)
首都直下型地震の発生リスクが高まっているといわれるなか、都市部の職場で強い揺れが襲ってきたとき、まず何をすべきなのか。前出の伊永氏に聞いた。
「現在の建築基準なら建物そのものが倒壊するケースは珍しい。一番ダメなのは『どうしよう?』『何をしよう?』とあたふたしながら周囲に聞いて動揺を広げること。災害時に指揮する人をあらかじめ決めておき、『隠れろ!』『火を点検しろ!』と命令を出すべきだ」
避難所や避難場所は「都の防災ホームページで場所が公開されているので、普段の昼食時にでも3−4人のグループで経路を一緒に確かめておくとよい」と、日頃の一手間で確認が可能だ。
避難危険度で危険とされる地域にいても、備えた分だけリスクは低下する。調査結果をひとつの目安に、日頃の準備を心がけたい。
東京23区避難危険度ワースト100
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20111108/dms1111081607014-p2.htm
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