http://www.asyura2.com/11/jisin17/msg/579.html
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(回答先: 壊れた「留め金」…海山の破壊が大震災誘発か (産経新聞) 投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 10 月 08 日 08:06:46)
10月10日付けの報道で311の地震が海山に関連して起こったというものがありますが、東海地震に関連して問題視されてきた海底山脈があります。それは静岡の伊豆半島の南東沖にほぼ一列に並ぶ新島、式根島、神津島を形成する海底の大山脈「銭洲海嶺」です。そのことに関する2001年の静岡新聞の報道を以下に引用しておきます。
http://www3.shizushin.com/jisin/jisin010211.html
よりのコピーです。
見えたシナリオ
▼
伊豆半島の南東沖にほぼ一列に並ぶ新島、式根島、神津島。昨年七月十五日、三島の一番北側に位置する新島の西岸沖で、マグニチュード(M)6・3の地震が発生した。三島はこの時期、三宅島の火山活動に端を発した群発地震に見舞われていた。M6級の地震だけでも、これで三回目。だが、三島の東側の海域にとどまっていた地震活動が西に「飛び火」した新たな展開に、県防災局の職員は別の意味を感じ取った。
「第四期」―。職員の頭にそんな言葉が浮かんだ。
北東側から見た伊豆諸島の新島。昨年7月15日のM6.3の地震は西岸沖(写真の右手側)で発生した。新島の奥は式根島、神津島。海底の大山脈「銭洲海嶺」はさらにその南西へと延びる
▼「数年後にM6級」
三島も連なる峰の一部である海底大山脈「銭洲海嶺(ぜにすかいれい)」。その静岡県側でのM6級の地震を東海地震との関連で注目する「シナリオ」が、実は三年近く前、県内の市町村長や県の防災担当職員が集まった席で示されていた。
シナリオは東海地震の発生までを六つの期間に区切り、過去から現在までを前半に、「第四期」以降にこれから注目する現象を記していた。作者は地震防災対策強化地域判定会の溝上恵会長(64)=東大名誉教授=。第四期の現象を、銭洲海嶺の北西側に当たる「新島―石廊崎―静岡県中部を結ぶ『構造線』沿い、または南海トラフ近く」での「M6級の地震発生」と描き、「過去の地震活動を見ると、数年後にM6級の地震が発生する可能性は極めて高い」と時期まで予測していた。
東海地震監視の最前線に立つ溝上会長が、「銭洲海嶺」に注目するのには理由がある。東海地震を引き起こす歪(ひず)みの原因となるフィリピン海プレートの潜り込み運動。そのプレートは、「銭洲海嶺」の北西側で潜り込みの「入り口」にあたる駿河トラフへと向かっていく。北西側の地震は、潜り込みの運動に直接、関連することが懸念された。「この地域でのM6級の地震活動はプレート境界の『はがれ』を加速する効果を持つため、東海地震に一歩近づくことになる」。シナリオはそう記していた。
シナリオをなぞるような出来事は、ほかにもある。
▼残るは第5、6期
シナリオは「一九九六、七年に起きた『五つの地震』で、プレート境界の『はがれ』が始まった」と指摘した。「五つの地震」は、県中部、愛知県東部、遠州灘、御前崎沖、再び県中部と、ほぼ一年の間に、プレート同士が固くくっついていると考えられている「固着域」を取り巻くように起きたM4―5級の地震を指していた。
最近、話題になっている県周辺の地震活動の「静穏化」は、「五つの地震」に時期を合わせて始まったとみられている。同時期に御前崎の沈降も停滞傾向に転じた、と分析する研究者もいる。「観測データへの現れ方はまだ微妙だが、大変気になる」と溝上会長。「九六年ごろを境にプレート境界の状態が変わった」との思いは、溝上会長の中で確信に近づいているようにみえる。
現在が「第四期」とすると、シナリオに残されている東海地震への階段は「御前崎が隆起に転じ、前震活動が始まる」という「第五期」と、歪計が地殻の異常をとらえ判定会が招集される「第六期」だけ。
「東海地震は一段と切迫したとの疑いを持ちながら追跡をしていく必要がある」―。昨年十一月に静岡市で開かれた「地震防災シンポジウム」。立ち見も出た客席に溝上会長は語りかけた。
(「2001年東海地震」取材班)
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<763>>
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