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東日本大震災:引き波「滝つぼ化」で被害拡大 宮城・女川
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110925k0000e040022000c.html
東日本大震災で発生した巨大津波で、宮城県女川町では引き波の際に女川漁港の観光桟橋に近い岸壁付近で5、6メートルの高さから海水が落ちる「滝つぼ」のような現象が起きていたことが、東京大学地震研究所の都司嘉宣准教授の調査で分かった。女川町は自治体の人口割合では最悪の1割近い死亡・行方不明者が出た。水面に浮かんで自力で泳いでいた人や、海面に浮かんだ民家の屋根に上がり、助けを求めていた人の多くが滝つぼに落ち、犠牲になったとみられるという。
都司准教授の聞き取り調査や被災者の撮った映像から、女川町中心部への津波は、当初ゆっくりと上昇し、ビルの2階程度まで来ると、急激に5、6階程度まで上昇。一方、水が引き始めると、わずか2分半でもとの水位に戻ったという。その時、岸壁付近に滝つぼが生まれ、人や家屋をのみ込んだという。
これを裏付けるように、同研究所が岩手県釜石沖の50キロと100キロに設置した2台の海底津波計によると、津波が到達して12分程度はゆっくりと1.7メートル程度まで上昇したあと、わずか2分間でさらに5メートル程度急上昇し、その後の3分間で、2.5メートルの高さまで下がった。津波のピークは約5分間という。
宮城県東部地方振興事務所によると、女川漁港は比較的水深が深く、観光桟橋近くの岸壁付近では水深が約5.5メートルあった。都司准教授は、津波のピークが過ぎて急激な引き波が起きたため、深く掘りこんだ岸壁の位置に滝つぼのような現象が発生したと見ている。「北海道南西沖地震(93年)で津波にあった奥尻島では、海に流されても屋根の上で助かった人が多かったが、今回は滝つぼが発生して家などが粉々になった。ゆっくりとした引き波だったら、滝つぼのような現象は起きなかっただろう。女川以外でも各地で発生したのではないか。津波の恐ろしさを痛切に感じる」と話す。
港湾空港技術研究所の調査では、女川漁港の消防庁舎で高さ14.8メートルの津波跡を確認。また、宮城県によると9月22日現在、女川町の死者・行方不明者は977人で、同町の人口9932人(今年3月1日現在の推定人口)の1割弱を占める。【石塚孝志】
毎日新聞 2011年9月25日 13時08分
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