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(訳者注) 3月の震災以来、日本の周辺で発生したり、あるいは発生する可能性がある自然災害や環境異変などに関しては、今では日本語の報道より英語など外国語報道で取り上げられるタイミングのほうが早いですし、内容も非常に詳しいことが多いです。
昨日の米国ワシントンポストでは、7月13日に日本近海で発生した台風マーゴン Ma-on (台風6号)についてを取り上げていて、ハワイにある米軍合同台風警報センターからの報告により、「7月17日頃から日本に壊滅的な被害をもたらす可能性がある」としています。実際そんなことになるのかどうかはわかりかねますが、ご紹介します。
なお、7月14日午前の時点で日本の気象庁から発表されているこの台風6号に関しての予想進路と予想勢力は次の通り。17日からは920ヘクトパスカルという強力な台風に発達する見込みのようです。
「スーパー台風」に数値の定義はないとはいえ、17日以降の予想ヘクトパスカルや最大風速は、そのイメージに近いように思われます。
以下は、米国ワシントンポスト紙のブログ記事です。
Typhoon Ma-on poses new threat to Japan
ワシントンポスト(米国) 2011.07.13
〆台風マーゴンが日本にもたらすかもしれない新しい脅威
今年3月上旬に発生した大地震と津波による被害からの長い回復の道のりの途中にある日本。その日本に再び特大の脅威が訪れる可能性が出て来た。
それは、現在、日本列島近海で発生した台風で、現在、急速に勢力を拡大しており、これは極めて注意深く監視する必要がある。
この台風マーゴンは、来注早々にも日本列島の広範囲に壊滅的なダメージを与える可能性がある。
ハワイにある米軍合同台風警報センター ( JTWC ) によると、7月13日現在、台風マーゴンは急速に発達しているという。現在のこの台風の勢力は、米国でのカテゴリー1(ハリケーンの米国基準でもっとも低い)に相当するものだが、今後、フィリピン北部の海上の高い海面温度により勢力を保ったまま発達し、土曜日(7月16日)の午前までには、カテゴリー3(米国基準で上から3番目)の台風に発達すると見込まれている。
米軍合同台風警報センターにれば、陸地に接近するまで、台風の勢力が弱まる可能性はほとんどないという。
台風が今後、どのような進路をとるかは現時点では正確にはわからない。台風警報センターの予測と大きく違うということもあり得る。しかし、いずれにしても、来週の月曜日前後(7月18日前後)には、日本列島の南部に接近すると思われる。
この台風によって、日本の特に南西地域(沖縄・九州な・四国など)には、50センチ以上の豪雨と、破壊的な強風が吹き荒れる可能性もある。
また、沖縄の米軍基地も、この台風の影響を受ける可能性がある。
米国の気象予想サイト「アキュウェザー」は、この台風の影響は、日本の南西部だけではなく、東京から東北にかけての広い範囲に及ぶことを予測している。
日本の東北の多くの地域は、3月の地震と津波、そして原発災害被害からの復興の途上にあるが、来週、この東北地方も豪雨と強風の影響を受けるかもしれない。
日本の3月の大震災は、記録的な人的被害と同時に、天文学的な経済的損失を記録しているが、日本は再び、自然災害との対峙を迫られている。
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