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http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20110611110.html
震災3カ月 検証、巨大津波はなぜ起きた
2011年6月11日(土)08:00
東日本大震災で東北地方を襲った津波は、高い水位が長く続く波と、破壊力が大きい巨大な波の「二段階構造」だったことが分かってきた。日本海溝近くにある「分岐断層」が動いたことが巨大化の一因だった可能性があり、今月から探査機による海底調査が始まった。
東大地震研究所が岩手県沖約50キロで観測した記録によると、津波は最初はゆっくりと高さを増し、約10分間は2メートル程度で推移(海面〔1〕)。その直後、約2分間で5メートルに急上昇し、鋭いピークが出現した(同〔2〕)。
ゆっくりとした津波は周期が非常に長い波で、ピーク後も含め計約20分間にわたり継続。このため上陸後も水位はすぐに下がらず、内陸数キロまで押し寄せ広範囲の浸水被害をもたらした。一方、周期が短いピーク時の津波は巨大な「水の壁」となり、さらに高さを増して沿岸を直撃した。
建築研究所と東大地震研は波形などの分析から、周期の長い津波は太平洋プレート(岩板)と北米プレート境界部の深い場所(海底〔1〕)、周期の短い津波は浅い場所(同〔2〕)が滑って発生したと推定した。浅い場所の方が滑り量が大きく、津波が高い。
プレート境界の深い場所は今回の巨大地震と類似する貞観地震(869年)、浅い場所は明治三陸地震(1896年)で滑ったとされる領域だ。建築研の藤井雄士郎主任研究員は「今回は貞観型と明治三陸型が同時発生した」と話す。
では、津波はなぜこれほど巨大化したのか。京都大の辻健助教らの研究チームは、プレート境界から枝分かれした分岐断層が動き、北米プレートの先端部が飛び出るように隆起(同〔3〕)した可能性を指摘する。
この分岐断層は日本海溝の西約40キロ、水深約3500メートルの海底にある。海洋研究開発機構の有人潜水調査船「しんかい6500」による平成20年の調査で、高さ約150メートルの断崖が露出し、活動的な断層であることが明らかになっていた。
海洋機構による大震災後の調査で、付近の海底は南東に約50メートル移動し、約7メートル隆起したことが判明した。そこで研究チームは先週、同機構の深海曳航(えいこう)探査機「ディープ・トウ」を使った潜航調査を開始。海底の地形や海水成分などを数カ月かけて詳しく分析し、この断層が本当に動いたのかを突き止める。
辻助教は「海溝から断層までのブロックが急に持ち上がると、周期の短いシャープな津波が発生する。巨大津波の原因と合致しそうだ」と話す。研究チームの木下正高海洋機構技術研究主幹は「分岐断層の検証は東南海地震などの津波予測の見直しにも関わる重要な課題だ」と強調する。
一方、東大の井出哲准教授は海溝付近のプレート境界で、蓄積されたエネルギー規模を超える「滑りすぎ現象」が起きたことで津波が巨大化したと分析した。井出氏は「滑りすぎと同時に分岐断層が動いても矛盾はなく、最後のひと押しになった可能性はある」とみている。(長内洋介)
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