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純真に動く姿に学ぶ 広がる支援の輪
2011年4月18日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yomawari/list/CK2011041802000182.html
子どもたち、先日、私は、神奈川県逗子市の小学校に講演に行ってきました。小学校1年生から6年生までの子どもたちに、今回の大震災の被害の様子や、現地の子どもたちの状況を話してきました。すべての子どもたちが、一言のことばも聞き逃さないようにと、真剣に聞いてくれました。多くの子どもたちが、なみだを流しながら、目を真っ赤にして聞いてくれました。私も、目を真っ赤にしてお話しさせてもらいました。
講演後、校長室で校長先生から、すてきな話を聞きました。この小学校の子どもたちは、児童会を中心に、震災で被害にあった現地の小学生のために何かできないかと話し合ってきたそうです。そして、決めたそうです。みんなでお菓子やマンガの本を買うことを我慢して、そのお金を集めよう。そのお金で、ノートや鉛筆などの文房具を買って、被災地の小学校の仲間たちに届けよう。一人ひとりのはげましの手紙をそえて。もう活動は始まっていました。校長先生から、被災地のどの学校にどのようにして送ったらいいのか、手伝ってほしいとお願いされました。当然、よろこんでお引き受けしました。うれしかったです。
子どもたち、私は、今回の大震災のあと、日本の子どもたちがますます好きになりました。春休み、そして今も土日は、どんな大きな駅や商店街を歩いても、多くの大学生や中高校生が、大震災の義援金の募金活動をしている姿に出会います。声をからして、一生懸命、道を歩く人たちに募金のお願いをしています。
被災地でも、すでに多くの学生たちが、学業を休んで、がれきの片付けや、避難所でのお手伝いに走り回っています。また、被災地の避難所でも、被災した子どもたち、家族を失った子どもたちが、食事の分配や掃除と、大人たちを助けて活動しています。
私も、大震災の発生以来、さまざまな形で被災地の支援のために、日本中を走り回りながら活動し続けてきました。疲れ果ててしまったとき、関わっていた子が亡くなったという連絡が入り、哀(かな)しみに潰(つぶ)れそうになったとき、これらの子どもたちの姿に、数え切れないほど大きな力をもらいました。
子どもたち、君たちは美しい。特に、だれかのために必死に動いている子どもたちは、神々しい。君たちの中には、私たち大人の夢があります。私たち大人の多くが失ってしまった純真さがあります。何の打算にもとらわれず、ただ困っている人たちのために、その時間と身をけずって動くこと、すばらしいです。
今、私は、子どもたちから多くのことを学んでいます。子どもたちが私の先生です。子どもたち、お願いです。もう少しだけ力を貸してください。私たち大人が、きちんと動くことができるときまで。
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