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静岡県の御前崎周辺、東海地震で数メートル跳ね上がる 4月21日のテレ朝モーニングバードで大竹政和東北大学名誉教授が、最近の研究により浜岡原発が立地している東海地震の震源域である静岡県御前崎市周辺が東海地震で数メートル跳ね上がることがあると明言した。最近の研究により1000年に一度ぐらいの頻度で起こる可能性が指摘されていると言う。午前8時半ぐらいの発言。 地震の波は基本的に二種類ある。一つは縦波で、振動が波の進行方向に起こるもの。粗密波・衝撃波とも呼ばれ、音波と同じ。もう一つは横波で、振動が並みの方向と直角に起こるもの。電磁波、光などはみな横波。伝わる速度は縦波のほうが速く、横波のほうが遅くなる。また、多くの場合、縦波は減衰しやすいので小さな揺れとして感じられ、地震の揺れ初めのカタカタとした初期微動として経験される。縦波は速度が速いので最初に来る波という意味でプライマリー波、略してP波と呼ばれる。横波は二番目に来る波ということでセコンダリー波、略してS波と呼ばれる。緊急地震速報(地震警報)はこのP波とS波の時間差を利用して、P波による初期微動をとらえて本震であるS波の到達時刻を予告するもの。 ところが、震源が20kmよりも浅く、マグニチュードがある程度大きいとき、震源域の真上には縦波、つまり、P波が余り減衰しないで到達し、大きな衝撃を与えることがある。海震と言う現象がそれで、海底である程度の地震があった時、たまたまその震源域の真上を船が航行していると、地震の縦波が海水を伝わってきて船に当たり、ひどい場合は船体が破壊されると言う。また、2011年1月鹿児島宮崎県境にあるの新燃岳が噴火しその振動が空中を伝わって10km以上離れた建物の窓ガラスを割ると言う現象が観察された。このような現象を空振と言う。海震、空振とも、縦波・衝撃波が媒質を伝わるもの。 この記事の最初で触れた浜岡原発のある御前崎周辺は東海地震の震源域の真ん中であり、強い縦波が浜岡原発を襲うことが予想できる。原発は全て岩盤の上に建てられていて、岩盤を縦波はあまり減衰しないでよく伝わる。大きな地震が原発の直下で起こったことは世界で今まで一例もなく、どこまでの耐震性があるのかは全く分かっていない。特に縦波・衝撃波については全くデータがないと言っていい状況で、制御棒が起動するよりも前に、一瞬にして原子炉が破壊されてしまう可能性が高い。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<534>>
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