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(BBC NEWS ASIA-PACIFIC)
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-13011720
2011年4月8日最終更新10:28GMT
自己抑制を示して団結する日本人
ローランド・バーク
BBCニュース、田老、日本
日本では桜の季節で、公園は桜色の花が雲のように満ちている。しかし、その花を支える幹の色は、どこまでも暗い。
いつもの年だと、木々の下の開かれた場所は、青い防水シートによってすき間なく覆われ、その上で人々は食べたり飲んだりする。
しかし、惨事に直面して、日本人は自己抑制の気持ちを採り入れている。
今年はパーティーにふさわしい年でない。
東京の上野公園では、桜の木の下に座っている人々はただの一握りで、大部分は陰気だ。
「以前は、レジャーシートで地面全体が覆われていた」と、ある男性は語った。「さらに、今のような早い時間から、人々がカラオケで歌うのが聞こえた。」
「多くの人々は、自分たちが楽しく浮かれ騒いでいると、大災害に被災した人たちに申し訳ないと感じるんだろうと思うよ。」
「普通」の生活
日本の地震と津波、さらに、それらの結果発生した原発の危機から1カ月が経ち、日本は自粛("jishuku"とテキストに書かれています:投稿者)として知られる、自発的自己抑制の期間に入っている。
被災地区の人々との連帯意識から、全国の人々は生活を切り詰めている。
東北地方の沿岸部に行けば、国民の気分が暗くなった理由が簡単に分かる。
数週間の短い期間では、この荒廃の影響が十分に表れない。
津波に襲われたとき、田老の街は、一方は不都合な海の壁、もう一方はすぐ向こうの山々と、身動きがとれず、かき回されて粉々になった。
残骸を片づけるために、掘削機が使われている。
タカヤシキ・オサム氏は、折々、丘の上の避難所から廃墟に降りてくる。
彼は今でも、昔の生活の断片を探している。今回、彼は幸運にも、自分の家がかつて建っていた場所から300mの地点で、2枚の写真を見つけた。
1枚は妻と出会った直後の彼女の写真、もう1枚は赤ん坊だった頃の息子の写真。二人とも、いま健在だ。
多くの被災者と同様、彼は日本の人々の支援に感謝しているが、自粛は行き過ぎだと考えている。
「個人的には、自粛には少しうんざりしている」と、彼は言う。
「私たちはここで全てを失った。私たちが他の人々に、普通の生活とはどのようなものか思い出させてもらいたいんだ。テレビを見ても、高校野球のブラスバンドが取りやめになってしまった。そのやり方は違うと思う。」
生活への意欲
日本の暗い気分は、ビジネスでも悪いニュースだ。
少し内陸に入った日本酒の醸造所で、樽の中をかき混ぜながら、久慈浩介氏は陽気であり続けようとしている。
地震の間も、彼らは立ち続けていた。
同様に、これは奇跡だと彼は言うのだが、彼の家族が5世代にわたって働き続けてきた木造の建物も倒れていない。
しかし、同胞である日本人の同情心が、いまや自然にはできないような脅威を与え、彼はまや倒産の危機にある。
売上は高祖父(ひいひいおじいさん:投稿者)が家業を初めて以来、かつてないほど急速に落ち込んでいる。
「北日本の東北の人々は、津波と地震に襲われて、酒を飲めるような立場にない」と彼は言う。
「ここの人々に酒を飲んで、桜の木の下で浮かれて騒げと言っているのではない。北日本以外にいる人々に、普通の生活をして、東北地方の製品にお金を使ってもらえないかと問いたいんだ。」
沿岸にある廃墟となった街の残骸を片づけるには、数年かかるだろう。
街の廃墟は未来の人に思い出させてくれるだろう。嘆き悲しむべき理由がここにはあるのだ。
たくさんの死と破壊の中で、日本が生活への意欲を取り戻すのは難しいかも知れない。
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(BBC NEWS ASIA- PACIFIC)
http://www.bbc.co.uk/news/business-13008763
日本は自発的自己抑制の期間に入った
2011年4月8日最終更新01:12 GMT
(次のリンクよりFlashPlayerによる動画記事をご覧いただけます)
http://www.bbc.co.uk/news/business-13008763
日本は、自粛("jishuku"とテキストに書かれています:投稿者)として知られる、自発的自己抑制の期間に入った。
被災地区の人々との連帯意識から、全国の人々は生活を切り詰めている。
ローランド・バークが報告するように、贅沢は遠ざけられ、伝統的なお祝いもつつましくなった。
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(投稿者より)
イギリスBBCサイトに掲載された記事です。同じ内容が、文章と動画の記事として構成されています。発言部分は、英文のテキストを日本語に直しています。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
"sym-pathy"「気持ちを共にする」ですから、東北の人が苦しんでいるときに、他の地域の人々もその気持ちを共有しようとすることは、決して悪いことではないと思います。
しかし、被災地の方々には、実質的にその方々のためになることをする方が、喜んで頂けるようです。
世の中が経済原理に基づいて動いている以上、被災地域が復興するためには、その地域の経済が活性化し、成長することが不可欠だ、というのは道理に適っています。
記事に登場する蔵元の方は、東北地方の他の蔵元などの方々と共同で、東北地方の地酒や地場産品を売り込むサイトを立ち上げています。是非、こちらもご覧になって見てください。
(ハナサケ!ニッポン!の会)
http://hana-sake.jp/
http://www.youtube.com/user/HanaSakeNippon
廃墟の中からでも立ち上がろうという力は、すでに表れ始めている、ということに思えます。
東北地方には、大企業の生産拠点も数多くあります。こちらの復興も急がれます。
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