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さいたま市にもホームレスはいた!東京と比べるとずっと少ないだろうが。「汚い」「不潔」と睨みつけるな。彼らにはそれなりの事情があるのだ。スタバの前のベンチでいつもうずくまるようにジッと動かない若い男のホームレスを見かけるたび、「一体こんな若い青年にどんな事情があるのだろうか?家族からも消息輪たち続けなければならないどんな事情が・・・」と同情を禁じえない。
同情どころか、私は彼らの生きていく知恵を賞賛する。もろ手をあげて、ではないが。まず彼らはこの街新都心を上手ら利用している。寝る場所、トイレ・・・。彼らが「次はどこを利用しようか」と迷うくらいこの街には快適な公共施設が豊富にある。緑と花に囲まれた屋上公園まで。
彼らの荷物はたいてい大きなバッグがひとつ。余計な荷物は持たない。それがあちこち移動する彼らの鉄則、なのだろう。毛布や寝袋は?おそらく来ている分厚いコートそのものが彼らの寝袋なのだ。フードもついている全身がすっぽり包み込まれるような頼もしい大型コート。
彼らはこの街をよく研究している(?!)どこのゴミ箱に行けばおいしい残飯にありつけるか。そしてその冷たくなった飯を集めて発泡スチロールの箱に詰める。彼らが次に行くところは?電子レンジの置いてあるスーパーのフードコートだ。客は買った弁当・惣菜を自由にここで温っためることができる。
私はその瞬間を目撃した。ホームレスのおっちゃんが手馴れた手つきで電子レンジのダイヤルを回すのを。チン!と音がして、扉を開けてアツアツの飯箱を上手に(どこかで見つけた)スーパーのレジ袋で包み、うれしそうな足取りでどこかへ消えていった。(安心して食べられるベンチのあるところだな。ひょっとしてテーブルもあるのかも)
「こんな手があるんだ!」私の頭の中でエジソンの電球がピカッと光った。
翌日から私の朝食はあったかい握り飯に変わった。ふーふー言いながら頬張る熱いご飯がどんなにうまく感じられたことか。この一月、立派な大名弁当を与えられてきたが、一度も「うまい!」と思ったことはなかった。(というのはウソだな。小袋に密閉してある納豆はうまかった。それにここの避難場所では朝のご飯は別箱でいつも温かかった。)
しかしあったかい握り飯のおいしさは格別だ。冷たい大名弁当で化石化した胃がやわらかくほぐれてくるのを感じた。「握り飯はうまい」と感激した。
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