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■火山噴火予知連絡会(会長、藤井敏嗣・東京大地震研究所教授)は5日、全地球測位システム(GPS)を使った富士山の観測で、96年4月の観測開始以来、初めて地殻変動を確認したと発表した。変化は最大2センチで、山頂のほぼ真下の深さ約14・6キロに球状のマグマだまりがあると推測されるという。
同連絡会によると、富士山周辺には10個の基準点があり、そのうちの「富士吉田−富士宮2」の距離(約35キロ)が、昨年夏から現在にかけて、約2センチ伸びた。また、「御殿場−富士」(約20キロ)でも約1センチ伸びた。
近くの箱根山(神奈川、静岡県)でも小規模な地震活動が続いたことを考慮したうえ、変動の原因について圧力源を調べる計算式で推測。その結果、富士山山頂のほぼ真下の約14・6キロの地下深くに、約1000万立方メートルの球状のマグマだまりがあり、この影響で膨張したと推測した。
富士山での地殻変動は、00〜01年に観測された深部低周波地震の際には観測はされなかった。
また、気象庁によると地震計などの観測データは通常の範囲内で、噴火に関係する兆候はないという。
■震災以降、全国20火山で地震活動が活発化
気象庁は8日、3月に発生したマグニチュード(M)6以上の地震は77回を数え、過去3年の月平均の約50倍に上ったと発表した。
また、全国の20の火山で平常時よりも地震が増加したとしている。同庁地震火山部は「東日本大震災以降、全国的に地震活動が活発化しており、大震災との関連性は否定できない。歴史的には巨大地震から数か月後に火山が噴火した例もあり、注意深く監視していきたい」と話している。
同庁によると、3月の1か月間に、M6以上の地震が、東日本大震災(M9)の震源域とその周辺で計74回発生した。それ以外にも、12日に秋田県沖(M6・4)と長野・新潟県境付近(M6・7)の地震が発生。15日には静岡県東部でもM6・4の地震が起きた。
また、長野・岐阜県にまたがる焼岳や富士山、箱根山、阿蘇山など、北海道から九州にかけての20火山で、大震災以降に地震活動が活発化した。
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