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株式日記と経済展望
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ネットメディアの台頭によって、情報を管理できる時代は終わった。
国民を騙しつづけた先にはマスメディアの死が待っている。上杉隆
2012年4月19日 木曜日
◆現職大臣を辞任に追い込んだ「放射能つけちゃうぞ」発言は、完全なるでっちあげだった―真相を隠蔽して虚報を流し、バレても責任を取らない。それでいて正義の旗を振りかざす横暴ぶり。新聞・テレビの罪深き欺瞞は、「ただちに危険はない」との政府発表を垂れ流しつづけた原発・震災報道で決定的となった。政治との悪質な癒着。ネットメディアの台頭によって、情報を管理できる時代は終わった。国民を騙しつづけた先にはマスメディアの死が待っている。ジャーナリスト休業を宣言した著者が放つ、記者クラブへの最後通告。
◆「ミドルメディア」で日本の言論界が変わる(1)/茂木健一郎(脳科学者)、上杉 隆(自由報道協会代表) 4月18日
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120418-00000001-voice-pol
◆“卑怯な”原発事故報道検証◆
茂木 上杉さんが3月に出した『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』(PHP新書)を読んで驚きました。よくここまでメディアの内実を書いたね。
上杉 かなり気合を入れた本です。3・11以降マスメディアは、真実を追求するという本来の機能とは真逆の機能を果たしてしまった。今回はなぜそうなったのかという原因やメディア界の腐敗構造を明らかにしたつもりです。
茂木 原発事故に際して、上杉さんはツイッターを中心に情報を流し続けたわけだけれど、いま振り返ってみれば、その情報はほとんど正しかった。でも世間に「上杉隆はウソつきだ」という意見が多いでしょう? これはどうして?
上杉 もちろん私にも間違いはあります。でも、それよりも根本的な間違いを犯した人びと、つまりマスメディアが、「自分たちが間違っていた」と決していわないからでしょう。原発事故における政府や東京電力の対応の不備が、年末年始あたりから続々と明らかにされていますよね。たとえば、昨年12月に行なわれた国会事故調査委員会で文部科学省の担当者が、事故直後にSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータを米軍に提供していたことを明かしました。国内でSPEEDIの情報がすべて公開されたのは、事故から2カ月後ですよ。政府による情報隠蔽があったということが証明されたのです。アメリカ政府が3月17日に自国民に対して80?圏外への避難勧告を出したのは、この情報に基づいてのことだった。今年2月に出されたNRC(米国原子力規制委員会)による報告書で、それは明らかにされています。しかし、こうした事実が公になっても、政府やメディアからの訂正はありません。
一方で、私は事故当時、ラジオやインターネット、あるいは記者会見などで「アメリカ政府は80?の避難勧告を出した」「放射性物質は拡散している」「メルトダウンの可能性がある」などと発信したのですが、それに対して「デマをいうな!」といわれたまま。いま考えればこれらの点は正しかったわけですが、その「デマ」というレッテルが独り歩きして、いまだにそう呼ばれているということです。
茂木 海外には「上杉隆」みたいなジャーナリストはゴマンといるよね。でも日本だと、政府に楯突くジャーナリストは上杉さんくらいで、目立つから攻撃されるんじゃない? ある意味、日本の空気を読んでいない人物ということだ。(笑)
上杉 最近になって新聞やテレビでは、原発事故問題についての検証をさまざまに始めていますね。僕は1年前にインターネット動画の生放送で「いまメディアは政府発表を信じてそのまま報じていますが、時が経てば自らのことは棚に上げて、政府を攻撃し始める」といいましたが、まさにそのとおりになっています。
日本のメディアの検証は、海外メディアのそれとはまったく違うんです。海外では、仮にテレビの報道が間違いで、フリージャーナリストの情報が正しかったとわかると、その人物を番組に呼び、「当時、あなたはなぜ正しい報道ができたのですか」と探るわけです。そうして、そのジャーナリストの名誉も回復される。一方、日本では、原発報道についてはフリーランス記者たちによる情報が正しかったにもかかわらず、メディアは彼らについていっさい触れません。そして、自分たちが間違った報道をしたことも、なかったことにしている。しきりに「政府が隠していた」といっているでしょう?
茂木 卑怯だよね。
上杉 政治もそうですが、報道も結果責任です。マスメディアは結果として間違えたのだから、訂正の一つや第三者か他者を招いての検証、あるいは誰か処分される人間が一人くらいいてもいい。しかし、いませんね。全員がウソをつけば、そのウソが真実としてまかり通るのです。そして時に、本当のことをいう人間が現われれば無視、排除、あるいは「あいつのほうがウソつきだ」といって抑え込む。
茂木 卑怯な手法を使うほうが、世間では生き残るようになっているんだね。でも俺は上杉隆を支持するよ。
上杉 ありがとうございます。茂木さんも日本の空気を読まないですね(笑)。これは私の造語で、ずっといってきたことですが、日本には霞が関と記者クラブによる「官報複合体」が存在しています。その詳細は、ぜひ『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』をお読みいただきたいのですが、こういったシステムが日本の言論界を不健全にしているのです。
茂木 記者クラブなんていうシステムはやめてしまえばいいのに。なぜやめられないの?
上杉 できるかできないかではなく、やるかやらないかです。ところが、やらない。メディアの人間は、記者クラブというぬるま湯にずっと浸かってきたので、このシステムなくしてはやっていけないんです。
茂木 先日、アメリカに行ったのだけれど、日本のメディアは全然ダメだと再認識しました。アメリカの人たちは、震災後の日本人の行動に対しては賞賛を惜しまない。あれほどの大津波に襲われたにもかかわらず、強靭さを保っているのはすごい、と涙して言うんです。しかし、日本のメディアを褒める人は誰一人いませんね。
◆「いままで記者はツイッター禁止だったの?」◆
茂木 日本のメディアがダメなところは、「個が立っていない」ところです。大手メディアでジャーナリストとして活動している人間は、「これは○○新聞の方針です」と、社の後ろに隠れて自分の意見をいわない。取材しているのは個々の記者であり、そこに必ず記者の判断があるわけでしょう。僕にいわせれば、個人としてどう考えるかをいわないで、なんの意味があるのか。日本のメディアは、自分の責任において報じるという構造になっていないんですよ。
上杉 海外では、ジャーナリストが自分の意見を自由に述べます。これは、社会は多様な価値観をもった人間で構成されており、報道が多様になるのも当然だ、という考え方がベースにあるからです。しかし日本のマスメディアは、正しい情報は一つしかないと思っている。それを「客観報道」「公正中立」といっているんです。(後略)
(私のコメント)
約1年前に起きた東日本大震災は、日本の報道のあり方に大きな疑問を持ちましたが、結局は政府もマスコミも国民の事など二の次であり、自分たちの保身に走ってしまった。だから政府部内の対策会議の議事録も抹消してしまったし、マスコミは政府の報道管制下に置かれたかのように政府報道のみを報道し続けた。
「株式日記」では、アメリカの宇宙衛星からの福島第一原発の画像を紹介して、海に面した揚水ポンプが流されていることを写真と共に公開しました。しかしテレビや新聞では公開されているグーグルアースからの画像すら報道しようとはしなかった。政府から報道するなと言う管制がかけられていたのだろう。日本テレビでは20キロ以上はなれた場所からの中継画像がありましたが、それによって一号機と三号機の原発が水素爆発が捉えられて全世界に報道されてしまった。
しかし詳細が画像は分からず、どうなっているのか不明でしたが、宇宙衛星からは詳細な画像がアメリカのグーグルアースから公開されていた。おかげで「株式日記」へのアクセスは1日に10万件以上に達しましたが、このように政府が新聞やテレビを規制してもネットから報道がなされるようになりました。
「株式日記」は公開されているニュースや記事を集めて分析記事を書いていますが、それだけでも新聞やテレビが報道していない事のかなりの部分が分析するだけで分かります。今日のニュースでは福島第一原発の1号機から4号機までを廃炉にする決定がなされたと言うのがありましたが、なんとも間の抜けたニュースです。メルトスルーしてしまった原発を再稼動できるとでも思っていたのだろうか?
当時一番困惑したのは、計画停電による混乱でしたが、鉄道などの交通機関がストップしてしまって東京が大混乱してしまった。これらも政府からの指示によるものであり、計画停電などの検証がなされていないのはなぜなのだろうか? 東京電力の発電能力などが公表されていないので検証のしようが、ありませんが、原発事故から国民の関心を逸らせる為に計画停電と言う、やらなくてもいい事をしたのではないかと思う。
おかげで、東京から米や乾電池が無くなり、コンビニからは食料品が消えた。政府は鉄道を止めてしまったから流通まで止まってしまったので工場まで止まってしまった。しかしその後の電力事情を見れば本当に計画停電をしなければならない状況だったのだろうか? 今年の夏の電力状況も電力会社が発電量を正確に公表しないので分かりませんが、原発の再稼動が一番の問題となっている。
原発に一番の問題は、情報が十分に公開されていない事であり、原発の「安全神話」だけが一人歩きをしてしまった事だ。原発の危険性を指摘している「反原発派」の人でも、本などを読んでみるとピントはずれなものが多く、浜岡原発に危険性は指摘しても福島第一原発の危険性を指摘することは無かった。
福島第一原発は既に40年も経っている古い物であり、比較的新しい5号機や6号機は安全に冷温停止している。設計が新しいか古いかで安全性も異なるし、全部稼動させるとか全部を廃炉にするといった極論は有害だろう。「株式日記」としては安全性に配慮された新しい原発なら稼動させても良いと思うのですが、電力会社は何が何でも稼動させようと仙石政調会長代行を動かしているようだ。
民主党政権は仙谷氏が仕切っているようですが、仙谷氏も枝野氏も弁護仕上がりであり、口も達者であり頭も切れますが、理工系の知識が乏しく、今回のような原発災害が起きると専門的な知識も乏しく専門家任せになって振り回されてしまう。テレビや新聞も科学記者もいましたが、本当の状況は分かっていても報道することはなされなかった。
上杉氏は『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』という本を書いていますが、「3・11以降マスメディアは、真実を追求するという本来の機能とは真逆の機能を果たしてしまった。」と批判しています。いったい大震災や大災害が起きて何がどうなっているのか分からない時に情報を何に求めればいいのでしょうか。
このような報道の反省がなされないのは、テレビにしても録画していなければ過去の報道は見ることができないし、新聞も縮刷版を図書館に行って見なければわからないからだろう。それに比べると「株式日記」は10年以上前の記事でも直ぐに見ることができるようになっている。そのバックナンバーを見れば私の書いてきた事が正しかったことが分かるだろう。
新聞記事なども二週間ぐらいで記事が見れなくなりますが、記事の耐用年数が二週間しか持たないような記事を書いているからだろう。専門家が書いた本なども2〜3年経つと読むに耐えない本が多い。古本屋に行けばそのような本を見ることができますが、「株式日記」は10年経っても読みでのあるものが多いので、読んでいただければと思っています。
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