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朝日新聞の4日の社説「小沢流―民主主義が泣いている」を、橋下徹大阪市長がツイッターで「小沢先生が民主党の決定に従わなければならないという朝日新聞は狂っている」と酷評されたことに、朝日新聞の論説委員室が、6日夕刊で、コラム「橋下さんへの返信」で反論しています。
朝日新聞の論説委員室の反論は、反小沢・否小沢が根底で、問題をすりかえていますね。
朝日新聞の4日社説「小沢流―民主主義が泣いている」については、ネットでも取り上げていますね。
例えば、ブログ「朝日新聞 読後雑記帳」様のエントリー『「民主主義が泣く」と書く「反小沢」社説の真意は?』でも、朝日新聞の社説を「反小沢」を批判し、ブログ[新teru0702の日記by今井照容]様の論考「朝日流―民主主義が泣いている」を紹介しています。
橋下大阪市長の4日のツイッターで「小沢先生が民主党の決定に従わなければならないという朝日新聞は狂っている」では、
”「朝日新聞はまだ民主主義が分かっていないようだ。野田首相は消費税を唱えて代表に選ばれたことを、小沢先生が従う根拠にしているが、それは民主党内部の話し。民主党内部の話しよりも政党は国民との約束、対外的約束が一番重要だ。民主党はその理解が不十分だ。
だから国内問題と外交問題もごちゃまぜにしてしまった。国内問題で海外との約束も簡単に反故にした。今回は国民との約束まで、党内の代表選の事情で反故にするつもりだ。どちらに政治家としての理があるか。それは小沢先生に決まっている。
もし国民との約束を反故にするなら、選挙で政権を作り直さなければならない。これも民主主義の当り前の原則だ。なぜメディアはこんな簡単に民主主義のルールを反故にするのか。どう考えても選挙前の増税決定なんてあり得ない。それがメディアは皆増税の大合唱。
・・・・・・・・・
党内手続きの代表選と国民との約束の総選挙を朝日新聞はごっちゃにしている。民主党の代表選はマニフェストに縛られる。そのマニフェストがダメなら面倒でも選挙と言う手続きを踏まえなくてはならない。小沢先生が民主党の決定に従わなければならないという朝日新聞は狂っている。」”
と、小沢一郎氏に「理」があると、朝日新聞を酷評しております。
橋下大阪市長の酷評に、朝日新聞の論説委員室が、6日夕刊のコラム「窓」で、、
”「橋下さんへの返信
小沢先生が民主党の決定にしたがわなければならないという朝日新聞は狂っている」。橋下徹大阪市長からツイッターで切りつけられた。
4日付けの「民主主義がないている」という社説についてだ。消費増税に反対する小沢一郎元代表のグループが、党や政府の役職の辞表を出したことをいさめる内容だ。
民主党は政権交代をした総選挙で消費増税を訴えなかった。有権者や野党が野田政権の増税路線を批判するのは当然だ。だが、民主党の議員は違う。野田首相を選んだ党代表選や、長時間の論議で結論を出した以上、それに従うのが党内民主主義のルールだ。そんな趣旨である。
橋下氏はこれがいたくご不満のようだ。「君が代起立斉唱条例は維新の会のマニフェストに書いていない!と朝日は批判していた。消費税のことは、民主党のマニフェストに書いていないどころか、消費税を上げないと民主党は言っていた」
その通りである。だが、そのことと小沢氏らの言動は別の話だ。 民主党でも大阪維新の会でも、党員なら政党として手順を踏んで決めた結論には従う。それが党内民主主義だ。他方、その結論を党外の市民や野党、報道機関が厳しくチェックするのも当たり前の民主主義だ。
橋下さん、これでも朝日は狂っていますか。(恵村順一郎)」”
と反論しています。
当方は、この反論にある
”「だが、そのことと小沢氏らの言動は別の話だ。
民主党でも大阪維新の会でも、党員なら政党として手順を踏んで決めた結論には従う。それが党内民主主義だ。他方、その結論を党外の市民や野党、報道機関が厳しくチェックするのも当たり前の民主主義だ。」”
にある、民主党が消費税上げないと国民に約束したことと、小沢一郎氏が消費増税を反対することが「別の話」という論理が意味不明です。
また、組織決定は組織構成員は無条件に従うことが組織民主主義で、それを外部がチェックすることが民主主義という意見には、異議がありますね。
組織と組織構成員との関係は、団体の場合は構成員から選出された組織執行部と構成員代表とで物事を決定し、末端構成員まで下ろしますが、決定された物事に、異議があれば構成員代表を辞任する事も、その団体組織から脱退することも、逆に、組織執行部は、異議のある構成員代表、構成員を除名することもできるのが普通です。
小沢一郎氏(構成員代表)が、消費増税に反対しているのは、民主党(組織)は、消費増税はしないと国民(構成員)に約束しており、民主党(組織)が国民(構成員)との約束の必達努力もせず、約束していない消費増税には、国民から選出された民主党議員(構成員代表)が組織決定に異議を唱え反対行動をとるのは当然です。
朝日新聞の反論は、国民との約束不履行と小沢一郎氏の消費増税反対を「別の話」としているが、「同じ話」を、手順を踏んだことが大義としているが、手順踏むのであれば、再度、国民に問うことが「理」で大義ですね。
本ブログで取り上げましたが、朝日新聞の5日の連載記事「民主党政権 失敗の本質」(1回目:「脱官僚」の裏で握手・・・ブログ「カナダde日本語」様のエントリー「小沢氏のテレビ出演のお知らせと民主党政権 失敗の本質 by朝日新聞」で、朝日新聞の記事全文掲載のブログを紹介しています)で、政権交代前から民主党幹部が財務省と密会し、政権交代後も財務省におんぶに抱っこで「脱官僚」が骨抜きされてきた経過を報道しています。
小沢一郎氏は、政権交代の立役者であるが、西松献金事件で代表を辞任し、政権交代後は、党務専任の幹事長に就任し、政策一元化を目的に、政策調査会を廃止し、政策会議を設けたが、一部の民主党議員に反対され、メディアから、小沢・鳩山の「小鳩二元政治」と批判され、「政治とカネ」問題でも批判され、幹事長を辞任しました。
朝日新聞の連載記事「民主党政権 失敗の本質」には、小沢一郎の名前は、「民主党と財務省の歩み」という経過図に、”「09年12月 ガソリン税の暫定税率廃止を見送り」”と出てくるだけです。
朝日新聞の4日の社説に、
”「その(06年の著書「小沢主義」)10年前の著書「語る」ではこう述べている。「自分たちで選んだ総理なら、少なくとも任期中は総理のやりたいことをやらせるように協力するのが、民主主義のルールだと思う」”
と書き、小沢一郎氏の反消費増税の言動を矛盾していると批判しています。
民主党が政権交代後、政務と党務に機能分離させたのは誰の悪智恵か知りませんが、小沢一郎氏は、幹事長時代は、政務には口をださず、党務に精励し、唯一、マニフェストに掲げた「ガソリン税の暫定税率廃止」を国民の声として「見送り」を提言し政務を支援したのです。
よって、朝日新聞の連載記事「民主党政権 失敗の本質」(1回目)には、小沢一郎氏の名前がでてこないのです。
朝日新聞は、社説で、小沢一郎氏が自著に「自分たちで選んだ総理なら、少なくとも任期中は総理のやりたいことをやらせるように協力するのが、民主主義のルールだと思う」”とあり、自己矛盾を批判しましたが、幹事長時代には、鳩山代表の政務には一切、口を出さず、黙々と党の安定基盤に精励し、当事のメディアの小鳩二元政治の批判は、的を得ておらず、メディアの小沢一郎降ろしであり、逆に、朝日新聞の社説は矛盾しております。
朝日新聞の社説・反論も、根底には小沢一郎氏の否定があり、国民との約束より、組織の手順優先が組織内民主主義だとし、小沢一郎氏の消費税増税の言動を批判するのです。
朝日新聞の橋下市長への反論を、橋下市長が反論するのは楽しみですが、マアー、「やっぱり、朝日新聞は狂っている。馬鹿馬鹿しい!」と切り捨てて終わるでしょうね。
それを、朝日新聞の解説委員は、反論もなかった「しめしめ」と思う程度ですね。
「参考」
橋下徹大阪市長の6日のツイート
(1)所得の再分配のために消費税をいじるなんて言うのはナンセンス。メディアよ、目を覚ませ!
(2)僕は消費税増税に完全反対ではない。ただ今の国税として、社会保障目的税としての増税には反対だ
(3)今の朝日と読売は、自分たちが正しいと思っていることをとにかく政治にやれと要求する。日本最大の圧力団体だ。
「追記」
本ブログを書いてネットにUPしてから、橋下大阪市長が、朝日新聞の反論に反論しているのを知りました。
「J-CAST」が、記事『橋下大阪市長ウォッチ 朝日新聞論説委員が夕刊で反論 橋下市長「天下の朝日から返信頂けるとはびっくりだ」』で、橋下市長の反論を報道。
橋下市長は、朝日新聞を御都合主義とし、「選挙で裏付けられたマニフェストの根幹部分を、民主党の内部手続きで全て変更できるという朝日新聞はやっぱり狂っている」と、「やっぱり、朝日新聞は狂っている」と。
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