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いまだフリー記者を入れない記者クラブの閉鎖性 [日本の警察のフシギ]
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2012/4/5 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
民主党政権になってから役所の記者会見がオープンになった。外務省などはフリーの記者が大臣相手に活発に質問をしている。
ところが、記者会見開放には例外がある。その筆頭が警察の記者クラブだ。いまだに閉鎖的で強固な情報カルテルを築き上げ、フリーのジャーナリストはもちろん、雑誌記者も一歩も立ち入らせないのだ。外国メディアから圧力があろうが、知らん顔。大手メディアに限定して情報を発信する排他的な体質は筋金入りというしかないが、記者クラブの実態はというと、ただの仲良しサロンだ。既得権益にあぐらをかく大手メディアと、これをコントロールしようとする警察がつくり上げた「現代の大政翼賛会」なのである。
警察が施設の一部を提供し、光熱費、電話代まで負担して記者クラブに独占的な地位を与えているのは、ほかならぬ情報操作のためだ。
典型的なのは不祥事報道。少しでも記事を小さく書かせようと、警察はテレビや新聞の締め切りぎりぎりの時間を狙って不祥事を公表する。記者は、なんとか締め切りに間に合わせるため、おのずと記事を短くせざるを得ないのだ。発表とほぼ同時に大事件の特ダネをリークして、紙面を他のニュースで塗りつぶそうとするケースもざらにある。
ところが、字数に制限がなく、締め切りもないインターネットメディアやフリーランスの記者がクラブに入れば、こうした小細工ができなくなる。かくして警察は、フリー排除を続けるのだ。
記者クラブを取り仕切るのは、全国の警察の広報担当者だ。記者との良好な関係を維持するため、情報収集は欠かせない。記者同士の恋愛事情や家庭環境の把握は当然のこと、警察にとって都合の悪い記事を書きたがる記者の動向にも目を光らせている。警察に批判的な記事が出ることをいち早く察知し、幹部にご注進して対策を取らせるのも大事な仕事だ。
広報担当ポストは、警察の中でも出世コース。マスコミ各社の記者を使って、警察内部の人事情報を集めることができるためだとされる。誰と誰が仲が悪いか、評価の高い警察官は誰か。時には幹部のよからぬ噂も把握できる。こうした情報を持つ人間が、組織の中でのし上がっていくのは、ある意味、当然のことなのかもしれない。
さて、臨場感あふれる外国人売春婦の摘発場面が放映されるテレビ特番などがあるだろう。ああいうものは、すべて、警察とマスコミの間で事前に綿密な打ち合わせが行われている。
踏み込む瞬間は真剣な表情をしている捜査員も、カメラが回っていないところでは記者に「○○ちゃん、うまく撮ってね」なんて言っている。緊張感のかけらもなく、馴れ合いもいいところだ。
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