59. 2012年4月04日 19:02:33
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■東京新聞のジャーナリズム魂を過去の記事で振り返って見たい。膨大な記事の中からほんのわずかの例であるが、東京新聞のジャーナリストとしての良心を現す記事を振り返ってみたい。ご興味のあるものを広い読みしてみてください。 一番最後に、地方の方でも東京新聞を郵送でも買えると書かれています。 ●東京新聞(2010年10月6日)『審査会制度には反対』 マスゴミ各社が「小沢に離党勧告」とか「議員辞職勧告」とやっているときに、意外に公平な記事を書いていた。元裁判官の秋山賢三氏の意見を掲載。 「くじびきで選ばれた法律知識のない市民に容疑者を強制的に起訴する権限を与えた検察審査会制度には反対だ。検察官による起訴は、人権を侵害する行為。起訴されれば公務員なら休職、民間企業なら解雇されるなど社会的制裁を受け、裁判が長期化すれば負担も大きい。市民に起訴権限を与えることは、冤罪を生む可能性を高くする。市民が起訴の権限を持つよりも、検察官による起訴を監視しチェックする機能こそが必要だ」 ●東京新聞(2010年12月25日)『若者達の貧困問題』 −−『夜桜ポリス』−− 『東京都内の盛り場の路上に立ち、男性客を売春に誘う日本人女性が急増している。十年前は外国人が圧倒的に多く、逮捕者全体に占める日本人の割合は4%にすぎなかったが、最近では三人に二人が日本人と逆転。安易な小遣い稼ぎが動機の若い女性が目立つという。警視庁保安課は、背後に暴力団がいるとみて、専門の女性捜査官を通称「夜桜ポリス」と名付け、売春の取り締まりと女性保護に本格的に乗り出した。』 −−−−−−−−−− 先日、家内がこんな話をしてくれた。 『この間、都心を歩いていたとき浮浪者を見たんだけど・・・ ところがびっくり、どう見ても若い女の子なのよ。 世の中ここまでなっちゃんてるんだって思ってショックだった』 私は『夜桜ポリス』の記事を読みながら家内の話を思い出していた。 そして、街娼に立っている女性のほとんどは記事にあるような大本営発表の「小遣い稼ぎが動機」ではないだろうと。東京新聞は言外にそういっている。 ↓ 『日本の貧困率世界第2位』 『若者の自活厳しく「自身の収入のみで生活」44%どまり』(厚生労働省) 『20〜30代のホームレスが急増中!』(SPA! 2010年12月28日) 『学生・生徒の自殺はじめて1000人を超す。就活自殺3倍増!』 『自殺者数14年連続で3万人超』(実際はもっともっと多いだろう) ↓ ****「12年間日本の自殺者数がぴったり3万人前後のワケ」****** http://blog.livedoor.jp/yumemigachi_salon/archives/51394124.html 12年間日本の自殺者数がぴったり3万人前後なのは別に数字をいじったりしてるわけじゃなくて単に警察の捜査能力と人員、それと上にある2要件(24時間以内に発見される、遺書がある)に該当するか否か、そして監察医と解剖医の不足のため、現状の日本できちんと自殺判定される遺体の数の限界が3万体ということ。 だから毎年3万人なわけ。 ********* ●東京新聞(2011年1月20日)『米が望んだ菅首相』 「こちら特報部」の記事『米が望んだ菅首相』の記事中で注目すべき人物が二人登場している。 記事中の主役は菅、小沢さん、鳩山さんの3人だが見逃すことのできない人物がもう二人登場している。 まずは民主党の黄門様こと渡辺恒三だ。 −−−−−東京新聞記事を引用します。−−−− (キャンベルが韓国から公電を打った)同じ頃、民主党の渡辺恒三元衆院副議長は講演で「普天間問題を解決できずに鳩山君が責任を取ったら、おそらく菅直人君が(首相に)なるでしょう」と発言した。 そしてその言葉通りに、鳩山氏は急転直下で県外移設を断念し、6月に首相を辞任。 後継首相となった菅氏は「普天間飛行場を名護市辺野古沖に移転する」という日米共同声明を尊重する意向を示した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 渡辺恒三はなぜマスゴミに自信をもって開陳できるほど早い段階で政権交代の確信を得ていたのか。 その謎をとくキーマンがもうひとりこの記事の後に登場する。 渡辺恒三の息子・渡辺恒雄は米国の意見を代弁する。 東京新聞の記事は渡辺恒雄の見解を紹介する。 −−−−−−東京新聞より引用−−−−−−− 東京財団上席研究員の渡辺恒雄さんは「鳩山首相の方針がぶれたことが、米国の不信を招いた」と見る。 ・・・(略)・・・ 渡辺さんは「依然として、米国の経済力や軍事力は、アジアで重要な位置を占めていることは否定できない。今後とも日米関係を重視していくほかない」と話す。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 渡辺恒雄が米国の立場で意見を代弁しているのである。 渡辺恒三、恒雄親子がCIAのエージェントであると見られているのも致し方なしか。 なお渡辺恒雄はあの『東京財団』の上席研究員である。 −−−−−−−−−−− ●東京新聞(2011年1月27日)『国会への注文』 社説「代表質問始まる 実のある論戦心掛けよ」から一部抜粋引用 −−−−引用します ・日本の将来を見据えた制度設計は急務だ。 ・どうしたら無駄をなくせるのかの議論に、まずは力を注いだらどうだろう。 ・国会運営は困難さを伴うが、政策論争を深める好機でもある。 ・気掛かりは、首相と民主党に謙虚さが足りないことだ。 ・首相の答弁や民主党の代表質問を聞くと民主党政権の「成果」を誇示するばかりで、マニュフェストからの逸脱や、自分たちの見通しの甘さに対する反省がない。 ・自らの非を認めることが熟議の出発点と肝に銘じるべきである。 −−−−引用終わり 正論である。 小沢さんは言っていました。 「予算の組み替えもしないで財源なんか足らないのはもともと分かっていたことです。それをせずに財源が足りないから消費税あげろはないだろう」と。 ●東京新聞(2011年2月3日夕刊)『ウオール街の報酬額最高に!』 −−−『ウオール街の報酬額最高に!』−−− 『米紙ウオールストリート・ジャーナルは、上場している金融機関25社が2010年に従業員に支払った給与と手当などの報酬合計が前年比5.7%増の約11兆円に上り、過去最高になったと報じた』 リーマンショックの際も世界が巨額の被害をこうむる中でインサイダー取引で巨万の稼ぎをし、そして今また世界から巨万の富を収奪し続けている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− これがネオコン(軍産複合体=死の商人)、金融マフィア、資源マフィアの所業なのである。 更にこれからはTPPなどを通じて「食糧マフィア」他が世界から富の収奪を画策している。やり方は『死の商人』と同じフレームワークだ。 ●東京新聞(2011年4月24日)『被災者の美徳から学ぶ』 辻井喬さんが「被災者の美徳から学ぶ」「大量消費文明からの転換を」と題して本日の東京新聞一面に寄稿している。 ―――― 「豊かさを目指した消費市場に支えられてきた国の形をつくりかえる。私たちは根本的問題に直面しています。国主導で産業を発達させる時代は、もう終わっています。 確かに復興しなければいけませんよ。でもテレビ広告に出てくる「がんばろう日本」とか「日本は強い国」だけで大丈夫でしょうか。この言い方は敗戦の後、60年前の国家イメージと差がない。これからは今までの日本と違うものをつくらなければならないのに、昔のままではまずいのではないでしょうか。」 「僕は今、日本には心の豊かさと伝統の再評価が必要だと思っています。 今まで日本人は、忍耐強く従順だから、だめなんだと言われ、僕も内心そう思っていました。でも、それは日本人の伝統的な美徳でした。僕はそのことに気づき、反省しています。 (中略) その美徳が日本人の長所だと見られるようになったとき、新しい国づくりの精神支柱が入るのだと思います。今はまだ、このような抽象的なことしか言えないのです。」 ―――――― ●東京新聞(2011年6月24日)『福島と沖縄』 東京新聞の「本音のコラム」に佐藤優氏が『福島と沖縄』という題でコラムを書いている。佐藤氏の父方の祖父母は福島県出身で母は沖縄県の出身とのこと。 筆者は次のように書いている。 −−−−(一部引用させていただきます) 筆者には福島第一原発事故と普天間問題の構造が同じに見える。日本全体のために一部地域が過重な負担を強いられているという認識については、誰も異論を持たないであろう。問題は、福島や沖縄の負担が構造化されていることである。これは明らかな差別だ。差別が構造化している場合、差別する側に立つ人々は、自らが差別しているという意識を持たないのが通例である。 かつてマルクスがユダヤ人問題について取り上げたとき、身分解放令でユダヤ教徒に対する政治的差別が解消されても、経済的、社会的差別は残ると論じた。日本で起きている差別は、マルクスが論じたのと逆の構造をしている。・経済的、社会的差別がなくても、原発や米軍基地で構造化された政治的差別が21世紀の日本に残っているのである。構造化された差別を解消するのが政治の課題だと訴えたい・・・ −−−−−(引用終わり) 東北や沖縄の人々は声をあげよう! 日本の長い歴史で見れば、先住していた人々が後に渡来してきた人々に日本の北と南においやられて行った流れがあり、その先に今の日本があることを考えれば佐藤優氏の言う『差別』は形を変えながら連綿と受け継がれてきていると理解する他ない。 東北の人々、沖縄の人々は同じ国に住む日本人として搾取され放置されることを拒み、自らの権利を主張し、声をあげなければならない。 ●東京新聞(2011年7月29日) 記事本文は省略しますが以下のような紙面でした。 【1面】 保安院 問題点公表せず。(安全委と役割不明確) 経産省原子力安全・保安院が、2007年にIAEA(国際原子力機関)から組織の総合的な評価を受けた際、保安院と原子力委員会の役割が明確でないなど問題点を指摘されたのに、好意的に評価された部分のみを和訳して公表していたことが本紙の調査でわかった。 【2面】 公表 好都合な部分のみ(IAEA報告書)−−保安院 改善点3年以上先送り 非公表の部分には、組織の改善すべき点が列記されていたが、保安院は改善を先送りしていた。 【4面】 放射線量の人体への影響(1回で浴びた場合/通算で浴びた量) 7都県で上昇(図解:各地の放射線量(毎時)) 【5面】 ・東電の責任追及せよ ・小鳩結束し新党結束を ・責任負わぬ会長職とは(東電、九電) 【6面】 小沢氏ネット出演「内閣不信任案再提出も可能」 ●東京新聞(2011年8月14日)『お母さんも読んでいる』 お母さん方も東京新聞を読み始めている。 −−−『新聞をよんで』−−−− 「「利益相反」に気づく大切さ」(立命館大学准教授 奥村信幸) 妻から聞くと、我が家の一歳半になる息子のトモダチのお母さんたちが、東京新聞を読み始めている。お世辞ではない。我が子の内部被爆に戦々恐々としている彼女たちは、「大丈夫」報道では心配を解消できず、誰の言葉が信頼できるのか判断しようと、情報収集に乗り出したのだ。 (中略) 政治家やお役人、企業などの間に、どのような利害のネットワークが存在し、彼らの言動がいかに制約される恐れがあるのかが、地道な取材の蓄積で明らかにされる。「こちら特報部」では、今起きている出来事とは直接関係がなくても、この種の問題を取り上げてきた。 −−−−−−−− ●東京新聞(2011年10月9日)『小沢さんは卓越した政治家』 輿石幹事長の発言を取り上げている。 −−−−(引用させていただきます) 民主党の興石東幹事長は8日のテレビ東京番組で、政治資金規正法違反罪で公判中の小沢一郎元代表について「めったに出てこない、卓越した政治家だ。5年、10年(後)の日本をきちんと見据えている。小沢さん抜きの民主党はないし、小沢さん抜きで民主党の明日もない」と評価した。 元代表に対する印象がよくないとの指摘には「つくられたイメージだ。小沢さんの本当の姿を国民に知ってもらいたい」と指摘。「被災地(復興)の先頭に、一日も早く立っていただきたい」と述べた。 −−−− ●東京新聞(2011年?)『冤罪はまだありそうだ』 今日の社説は『冤罪はまだありそうだ』です。 −−−−−(ヘッダー記事のみ引用します) 「開かずの扉」とも言われる再審の門が開いた。 元受刑者の男性は、一貫して無実を訴えてきた。 検察は不利な証拠を長く出さなかった。 裁判員時代になお、前近代的な痕跡が司法に残っている。 −−−−−(引用ここまで) ●東京新聞(2011/12/25)『米国の道徳的退廃』
『私たち(米国)はもう道徳的なリーダーになれない』(米ロックフェラー財団会長) −−−−−−(一部引用します) (1945年当時)米ロックフェラー財団会長レイモンド・フォスティックの原爆投下を批判する手紙が、拓殖大学の日野川静枝教授によって米ニューヨークの米ロックフェラー財団資料館で発見された。 米国はヒロシマ、ナガサキに2発の原爆を投下し、20万人(最終的には40万人)の一般市民を虐殺した。そして米国内では次の発言に代表されるように原爆投下を正当化する論調が主流だ。 「原爆について道徳的に語るのは、愚かで無益だ。・・・二つの爆弾は多くの米国人の命を救い、たぶん日本人の命も救った」(ウオーレンウイーバー) フォスティックは次のように反論している。 「だが、@米国が原爆の開発に成功した時、ドイツは降伏していた、A米国は日本が原爆をもっていないことを知っていた、と指摘し米国には原爆を投下する必要はなかった。 私たちはもう道徳的なリーダーにはなれない。 私たち何ら事前の警告もなしに、市民に逃げる機会を与えることもなしに、二つの原爆を落とした。日本の降伏がほとんど視野に入っていたのに、その機会を犠牲にしたのだ。」 −−−−−−−−−− ●東京新聞に対する街の声 東京新聞に対する「町の声」は確かな信頼の証(あかし)です。 「兵糧責めにあっている東京新聞を守ってください - (民間人です)」 http://www.asyura2.com/11/hihyo12/msg/149.html のコメント投稿の中から「町の声」として2編を引用させていただきます。 ここに東京新聞の"心意気"、"ジャーナリズム魂"が読みとれます。 【1】34. 活動市民 2011年7月26日 17:25:03: Tc/WGyCfaNj4U : an96RrW9yw』
15年位前、わが子が通う地域の小学校の建て替え計画が計画決定の流れが行政主導で不透明な部分が多く、PTA、地域が署名活動はじめ市民運動をし区議会に陳情しました。私はその時、深く活動にかかわった者です。 結果、当時の教育長が市民サイドを理解してくださったこともあり教育長を座長にして、市民参加で検討しなおすこととなりました。 結果的には、保護者、市民の意見は一部しか建物に反映出来ませんでしたがこの後からは @この区の学校建築は子どもの命にかかわる手すりの高さが安全基準法110センチよりも高い130センチになった。 A計画の決定までに、保護者、地域、市民の意見を聞く場を持つようになった。 になりました。 この出来事の時、東京新聞の記者が一番、誠実で記事も公平に書かれていました。 他紙やテレビ局は「母親たちが学校の近くでデモをするなど映像や写真としてインパクトがあるのであれば取材したい」など、記事の面白さを私たちに求めてきました。 何のための報道か?面白さ?バラエティ化? 「ペンは剣より強し」が死語であることを痛感させられることが度々だったので、東京新聞の記者の誠実さが嬉しかったです。 今でも、その時に知り合った記者と繋がっています。 無論、東京新聞の記者も大勢居て、常に誠実であることは難しいかもしれません。 がこの15年で他の記者の方、数名とも縁がありどの方も「市民の話しを聴く」姿勢があり、好感を持っています。 私は25年、東京新聞を購読していますが 購読をお勧めします。 【2】74. 2011年7月27日 09:22:01: SsA8gb8g3M >>34さん、「東京新聞記者の誠実さ」を実際に体験したと。
実は私たちもそうです。鷲尾さんという記者ですが、東京ビッグサイトに避難していた時取材されました。一番気がかりだった「支払い猶予期間中の利息加算」について追跡取材してくれました。関係機関や政治家に取材網を広げたりして。その報告について1,2度わざわざ電話を頂きました。(この問題がいまだに国会で議論されていないのは残念ですが) (阿修羅などで)話に聞いていた通りの誠実な取材精神だな・・・という印象を持ちました。なので本日このスレを読んだときスワ!協力しよう!と思った次第です。 朝日切って十年以上になります。家の中がゴミやチラシで汚れなくていいとサバサバした思いで暮らしてきました。 でも八月からは「東京新聞」です。一面の長谷川主観名前入りの記事が圧巻だと評判のようなので今から楽しみにしている次第です。 (久々に『阿修羅』に戻ってきました。いつ読んでも胸がサバサバします♪) ●東京新聞は郵送でも買える。 東京新聞朝刊の「応答室だより」という欄にこんな記事がありました。 −−−−(一部引用します) 「郵送で東京新聞を購読するようにした。一日遅れでも読むのが楽しみ」と、兵庫県の男性からファックスをいただきました。 都内に旅行に来て初めて読んだ東京新聞、土曜日付け「生きる」欄の連載「歩いて楽しむ京都の歴史」が気に入り、これまでの記事を全部読みたいと応答室に問い合わせたのがきっかけでした。連絡を取り合ううち、この記事だけでなく日々の紙面も気に入ったと評価いただき、恐縮しています。 新聞はこうした読者の声援に支えられていますが、共感の声の一方で、最近はメディア批判も多く寄せられています。 −−−−−−−
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