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2012-03-16
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2012-03-16
昨日に続いて、もう一度書きましょう。巨人軍を球界から追放し、不買運動によって読売新聞を潰すべきだ、と……。
今回の問題について、巨人軍は「球界のルールに反してはいない」との文書を発表して反論しているそうです。つまり、何も反省していないということであり、真正面から居直っているということになります。
このような姑息な不正行為は巨人のお家芸ですから、反省もせず、居直るのは当然でしょう。悪いと知っていて、堂々と罪を犯す確信犯なのですから……。
巨人によるこのようなルール破りは、江川を獲得した「空白の一日」や明治大学の野球選手に裏金を渡していた事件のように、今回が初めてではありません。反省もせず、自浄能力はなく、「再犯」の可能性が高いわけですから、追放する以外に防ぐ手だてはありません。
巨人は「ルール違反ではない」と強弁していますが、それは違います。巨人自体、これが明るみに出たらまずいことになるということを充分自覚していました。
裏金の契約金を一括払いすれば、「あなたが翌年の高額所得者番付に登場することは確実で、その際、球界のルールを越えて契約金を受け取ったことが判明してしまい、あなたにとっても、球団にとってもまずいことになります」と、野間口投手に宛てた内部文書に書かれていたそうです。だから分割払いにして、「球界のルールを越えて契約金を受け取ったことが判明」しないようにしたらどうですか、というわけです。
「ルールを越え」ることは「ルール違反」ではないというのが、巨人軍の語法なのでしょうか。それがばれないようにするために、わざわざ一括払いではなく分割払いにしていたにもかかわらず。
それに、「最高標準額は緩やかな目安」だなんて、ちゃんちゃらおかしい。「1億5000万円」が「目安」だというのは、「1億7000万円」くらいしか支払っていないときに使える言い逃れです。それが「10億円」ですから、「目安」の範疇を大きく踏み越えているということは、巨人軍の関係者以外なら誰だって分かることでしょう。
今回問題になった選手は、いずれも1993年から2000年まで逆指名制度、2001年から2004年まで自由獲得枠という形で巨人に入団しています。つまり、この制度を利用して選手から「指名」あるいは「希望」してもらうために、2億5000万円から10億円もの法外な裏金を渡していたわけです。
このような逆指名制度や自由獲得枠の導入に最も熱心だったのは巨人でしたから、ルールの抜け穴としてこのような制度を作り、こっそりとそれを利用して有力選手を獲得していたということになります。しかも、07年に横浜の最高標準額超過が明らかになったとき、巨人の滝鼻オーナーは、「(巨人に同様のケースは)ないんじゃないか。それ(=最高標準額)は守っていると思う」と、嘘をついていました。
これらの事実を見ても、読売巨人軍がいかに腐り切っているかが良く分かるでしょう。ルールを破り、嘘を言い、言い逃れできないとなると居直る。
このような球団を傘下に置いて、読売新聞はルールや正義を語ることができるのでしょうか。不正をはたらいた巨人軍を批判できなければ、読売新聞も同罪です。マスコミ界に存在する資格はありません。
汚いやり方で入団し、伝統ある巨人軍の名を汚した選手やフロントを批判できなければ、その他の巨人の選手も同罪だということになるでしょう。スポーツマンとしての資格はありません。
口を閉ざして、かばい合うことは許されません。汚いやり方でルールの抜け穴を利用するような行為などスポーツの世界にあってはならないものであり、それに毅然とした態度を取れないようなスポーツマンもマスコミ人も、その世界に存在することは許されないということを充分に自覚するべきではないでしょうか。
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