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1月8日の朝日新聞、星浩のコラムに「試練の年 消費増税 再生の一歩に」があった。私はまったくおかしいと思った。
冒頭に二種類の意見を書いている。「消費増税による財政再建の必要性は自明。マスコミは政治が早く結果を出せと訴えてほしい」と「新聞が増税を容認するとは世も末だ。政治家や官僚の無駄遣いこそ糾弾するべきだ」しかないように言うのは、ためにする議論だ。当然、憲法の精神に沿った税制、その上での増税が必要という意見があってしかるべきだろう。
年に40兆円を超える借金という予算編成になったのはなぜか、ということは言わないが、言えばきっと社会保障にかかる経費がふえたとしか言わないのだろう。
メディアも「監視」だけではなく、政治に「結果」を求めることが必要、というのは、意見だからいいが、それなら、野田首相が消費税増税を決めた後で解散・総選挙をいい、自民党は「マニフェスト違反だから速やかに解散」を言うことに「どちらに理があるか。通常国会の論争で決着をつけもうらうしかない」とはどういうことか。
当然、民主主義とは何か、それを守るのがジャーナリズムだと思うが、それは放棄して「監視」するだけというのはおかしい。
と私は思う。
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