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特捜検事の「偽証」犯罪を徹底批判しない記事
http://60643220.at.webry.info/201203/article_3.html
2012/03/14 23:00 朝日新聞 読後雑記帳
東京地検特捜部の田代政弘検事が捜査報告書を偽造していたことが明らかになったのは、昨年12月15日の小沢強制裁判第9回公判だった。田代検事はその公判で、小沢弁護団の追及に対して「記憶が混同した」と答えていた。それから3カ月たったきょう(14日)の朝刊社会面に、「田代検事の弁明には、事実とは異なる部分があることがわかった」という記事が掲載されている。社会面トップの大きな扱いで、4段の大見出しには「検事、法廷証言も矛盾/出版前なのに『石川議員の本と混同』」とある。
社会面だけではなく、1面の題字下のインデックス欄には「裁判/事実と異なる特捜検事の弁明」の見出しのもと、記事の要約がある。
「東京地検特捜部の検事が実際にはなかった取り調べ内容を捜査報告書に記載した問題。検事が小沢一郎氏の公判で事実と異なる弁明をしていた。『著書と記憶が混同した』と述べたが、報告書作成は出版前のことだった」
検察の失態を社会面トップと題字下要約記事で扱うというのは破格だが、検察寄りの朝日新聞としては大スクープのつもりなのだろう。しかし、読者としては今さら驚くには値しない。検察審査会に虚偽報告書が提出され、それが強制起訴議決につながったことが大きな問題なのであって、検事がどう弁明しようと、その弁明に矛盾があろうとなかろうと、こんなに大きく報じることに意味はないし、たいして興味もない。それでも書くというのなら、「弁明の矛盾」などという書き方ではなく、はっきりと「偽証」と書くべきだろう。現役検事が法廷の証言台で、いけしゃあしゃあと偽証を繰り返す。これこそ非法治国家日本を象徴するエピソードではあるけれど。
当ブログでは、この虚偽捜査報告書の問題についての朝日新聞の報道を、次のように3回批判した。
@1月28日、特捜検事の「虚偽記載」犯罪を徹底批判しない記事
http://60643220.at.webry.info/201201/article_7.html
A2月23日、検察の新たな虚偽報告を堂々と無視する朝日新聞
http://60643220.at.webry.info/201202/article_6.html
B2月26日、検察の新たな虚偽報告をやっと報じた朝日新聞
http://60643220.at.webry.info/201202/article_8.html
田代検事は有印公文書偽造、同使用の罪で市民団体に告発されているが、検察の調べはどうなったのか。2カ月たったが、続報はない。続報どころかまったく報じられないこともある。たとえば、検察審査会の審査員選定ソフトの疑惑である。審査員の選定は、自動ではなく手動でもできる。ソフト価格は異常に高い。ソフト購入契約は公開入札を経ていない。最高裁事務総局は情報を開示しない。なぜか? 「調査報道」の格好のテーマではないか。
いつまでも権力に寄り添い、生ぬるい報道しかできない新聞には、ほとほと愛想が尽きる。
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