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反マスコミデモ 「原発事故で露呈した権力との一体化」
http://tanakaryusaku.jp/2012/02/0003776
2012年2月27日 04:09 田中龍作ジャーナル
「メルトダウンはしていない」「100mSvまでだったら大丈夫」「冷温停止」…26日、東電と政府による安全デマを垂れ流し続けてきたマスコミに、とうとう市民がデモをかけた。主催は「権力とマスコミの横暴を正し人権を守る国民の会」。
「脱原発運動のターゲットはこれまで経産省と東電だった。だがマスコミも同罪。東電と政府の隠ぺい体質に手を貸してきたのがマスコミだ。(福島第一原発の)4号機がどうなっているのか、国民は分からない」――主催者の一人で環境NPOの役員(男性40代)は、デモに及んだ理由を語った。
某大手新聞社で20年間、記者を続けてきたある参加者は次のような現状認識を示した。「原発事故ですべてが露呈した。マスコミは歴史的使命を終えたのだ。誰でもインターネットで一次情報に接することができる時代に、情報を遮断、加工して、それで金を儲ける。こんなナンセンスなことはない」。
都内に住む68歳の男性がいみじくも指摘する。「本当の意味では収束していない。政府が言っても信用できない。マスコミは監視しなくちゃいけないのに、権力と一体化している」。
宮下公園をスタートした一行は、渋谷界隈を練り歩いた後、「大本営報道課」のNHK前に到着した。「NHKは国民の放送局たれ。政府の肩ばかり持つな」、「原発はいらない」「受信料を払わないぞ」……夕闇が迫る巨大な放送センターに向かってシュプレヒコールが響いた。
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