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小沢氏裁判=検察側のコールド負けを宣言した記事 (朝日新聞 読後雑記帳) 
http://www.asyura2.com/11/hihyo12/msg/686.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 2 月 18 日 14:31:59: igsppGRN/E9PQ
 

小沢氏裁判=検察側のコールド負けを宣言した記事
http://60643220.at.webry.info/201202/article_4.html
2012/02/18 13:00  朝日新聞 読後雑記帳


きのう(17日)あった小沢一郎氏の第14回公判で、石川知裕元秘書らの供述調書の採用が却下された。朝日新聞は、きのうの夕刊1面トップに黒ベタ白抜きの4段見出し「石川議員調書を却下」を置き、きょう(18日)の朝刊では社会面トップで「ここまで厳しいとは〜特捜批判、苦渋の検察」とこれも4段見出しで書き、第3社会面には裁判所の決定のほぼ全文を掲載している。「検察審査会が強制起訴の根拠とした供述には証拠能力がない」と裁判長が断を下したのだから、大きな扱いとなるのは当然だが、その大きさは予想以上であり、民放テレビ局が無視を決め込んだのとは対照的である。記事の中でとくに目を引いたのは、社会面に載った3人の識者コメントである。「立証の切り札失った」(元東京地裁判事の山室恵弁護士)、「調べの違法性は明白」(元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士)、「録音の必要性再認識」(フリージャーナリスト江川紹子さん)、と3人とも検察を厳しく批判している。いつもは賛否両論併記が多い社会面の記事にしては珍しい全員一致型コメントである。これまでは検察OBとして特捜応援団長をつとめてきた若狭氏を含め、だれがみても検察の捜査は違法であり、ルールを大きく逸脱している、ということである。野球にたとえれば、7回裏、検察側はコールド負け寸前、あるいはルール違反のため没収試合寸前、と宣言したように読みとることができる。
裁判所の決定を以下に記録しておく。

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2月18日、第3社会面
小沢一郎・民主党元代表の裁判で東京地裁が17日、元秘書3人の供述調書を証拠として採用するかを示した決定の要旨は以下の通り。(呼称・敬称略)

■元秘書らの立場と供述の信用性の関係

衆院議員・石川知裕は小沢の元秘書で、国会議員に転身後も小沢を支持している。元秘書・池田光智は現在も、尊敬の念を表明している。元会計責任者・大久保隆規は心酔して忠実に仕えてきており、現在も政治的に支持している。3人とも小沢が有罪とされないことを強く望んでいる。
従って、小沢の面前で、その証言内容が小沢の刑事責任に直結し、政治力に影響することもうかがわれる法廷では、小沢に不利益な供述をすることに強い心理的規制が働く。
捜査段階の方が記憶に従った供述をしやすく、一般論としては、検察官調書の記載に特信性(信用すべき特別の状況)が認められる。しかし、任意性(容疑者が自らの意思で供述)に疑いがある場合は特信性が否定されるため、取り調べ状況を検討する。

■石川を取り調べた検事・田代政弘の調書

田代による2010年5月17日の(保釈後の)取り調べは、石川がひそかに行っていた録音という動かない証拠がある。この調書は、石川が04年分の収支報告書に小沢氏から受け取った4億円や、土地取得に関する支出を記載しないことにした動機▽そのために銀行から同額の融資を受けることを小沢に提案して了承されたこと▽収支報告書の提出に際して小沢にその内容を報告し、了承を得たこと――などの記載がある。
田代は石川に対し、「供述を覆すと、検察内部の強硬な考えの持ち主が小沢氏を不起訴にした方針を変え、起訴に転じるよう主張する」と見通しを示すなど、従前の供述を維持するよう繰り返し推奨している。このような働きかけは石川にとって強力な利益誘導で、虚偽供述に導く危険性の高い取り調べ方法だ。
しかも、田代は「供述を覆すと、検察審査員を刺激して起訴議決に至る可能性がある」と説明している。この調べは、検察審査会の2回目の議決の判断資料として提供することが予定されている。田代の説明には問題があり、誤った前提に基づく取り調べ方法だ。
さらに、「検察が再逮捕しようと本気になったとき、全くできない話かっていうとそうでもない」と述べている。別件での再逮捕を示唆するもので、石川が供述を覆すことを困難にする強力な圧力だ。
録音によると、調書は当日の具体的な供述に基づいておらず、田代が石川の逮捕段階での調書を基にして一方的に作成したとうかがわれる。違法不当なもので、許容できない。
取り調べが真相解明への熱意から行われたとしても、検察官の職責を考えれば、違法性、不当性は減じられない。しかも、田代は「録音されていると分かっていれば、このような取り調べはしなかった」と述べており、取り調べの可視化が広くされていれば、できない取り調べ方法であったと自ら認めている。
取り調べ後、石川が「やくざの手下が親分を守るためにうそをつくようなことをしたら、選挙民を裏切ることになると田代検事に言われて小沢の関与を認める供述をした」「今さら小沢氏が関係なかったと言っても信じてもらえるわけがない」と述べて、供述を維持することを決意したなどと記載した捜査報告書を作成したが、事実に反する。
田代は「数日かけて作成し、記憶が混同した」と供述するが、にわかには信用できない。この報告書の存在は、石川が小沢の関与を供述した経緯として田代が公判で説明する内容にも深刻な疑いを生じさせる。
特捜部の副部長が取り調べメモを石川の目前で破ったことや、石川の政策秘書が別の検事から厳しい取り調べを受けたことも認められる。石川に献金の受領や小沢の関与について供述を迫るため、田代とともに特捜部の複数の検事が圧力をかけていたことをうかがわせるもので、田代の取り調べは個人的なものではなく、組織的なものだったとも疑われる。

■池田を取り調べた検事・蜂須賀三紀雄の調書

池田は弁護士の助言を受けて取り調べに臨んでいる。池田の記憶のある点とない点が区別され、否定する答えも含めて率直に記載されるなどしており、調書の任意性には疑いがなく、特信性が認められる。

■池田を取り調べた検事・花崎政之の調書

花崎は取り調べに際して作成したメモを破棄したと認められる。経緯は明らかでなく、直ちに違法不当な取り調べを推認することにはならないが、取り調べメモは調書の任意性・特信性が争われた場合、ある程度客観性のある判断資料として機能することが期待される。これを破棄したことは、花崎が適正な取り調べをした裏付けを自ら失わせたものと言える。
池田は、認めれば保釈や処分で悪いようにはしないとの利益誘導を受け、それに従って自らの意に反する調書の作成に応じた疑いが残る。任意性に疑いがあり、特信性は認められない。

■大久保に対する元検事・前田恒彦の調書

大久保の公判供述は重要な部分で変遷しており、大久保が前田から任意性に問題を生じるような具体的な威迫や利益誘導を受けたかは疑わしい。捜査の拡大を防ぐためには容疑を認めるしかないと自ら判断したと理解するのが相当で、調書の任意性は否定できない。
弁護人は、前田が犯した別件の証拠隠滅事件やその隠滅工作をあげる。このような事情は供述の任意性の判断にある程度は影響するが、直ちに任意性を否定することに結びつかな
い。

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この決定について、郷原信郎氏はツイッターで次のようにコメントしている。全文を記録しておく。
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www.twitlonger.com/show/fvb62s 

小沢氏公判での証拠却下決定、注目すべきは、虚偽公文書作成の範囲と偽証の認定、特捜部の組織的な不当取調べの認定

本日の小沢氏の公判で、東京地裁大善文男裁判長は石川知裕衆議院議員ら元秘書3人の供述調書の多くについて証拠採用を却下した。元代表の関与を認めた石川氏の調書についても、任意性、特信性を否定して請求を却下した。
決定書全文を入手して読んだが、石川氏らの供述調書の請求を却下したという結論もさることながら、重要なことは、その理由の中で、取調検察官の田代検事の法廷証言の信用性についても踏み込んだ判断をしたことである。特に、田代検事が市民団体から虚偽公文書作成罪で告発されている石川氏の取調べ状況についての捜査報告書の問題に関して「記憶の混同が生じたとの説明はにわかに信用できない」と述べているのは、事実上、田代検事の偽証と虚偽公文書作成の犯意を認めたものと言え、東京地検の告発事件の捜査に決定的な影響を与えるものと思われる。
しかも、決定書では、その田代検事の後に石川氏の取調べを担当した吉田副部長も取調べで石川氏に圧力をかける行為を行っていたことを認め、田代検事の不当な取調べが、個人的なものではなく、組織的なものであったことまで認定している。
今回の証拠決定は、検察、とりわけ特捜検察にとって衝撃的なものであろう。
市民団体の告発事件は、最高検から東京地検刑事部に回付されたとのことだが、東京地検刑事部は、今回の東京地裁の決定を受けて、早急に、捜査に着手することになるだろう。

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コメント
 
01. 2012年2月18日 18:02:45 : FKxCxQ4eog
☆>市民団体の告発事件は、最高検から東京地検刑事部に回付されたとのことだが、東京地検刑事部は、今回の東京地裁の決定を受けて、早急に、捜査に着手することになるだろう。

・・・早急に着手・・ホントかな?(苦笑)ならいいけど・・不信だらけが募る!

『社畜』http://ameblo.jp/aratakyo/entry-11161994224.html「永田町異聞」

サシズメ検事は「検察庁畜」(ゴロが悪いか!)・・恥を知れ!畜生ども!


02. 2012年2月18日 20:02:06 : rWmc8odQao
日刊ゲンダイ(経由:土佐の酔鯨氏)
「おいおい大丈夫なのか朝日新聞 この見苦しい矛盾」
https://twitter.com/#!/tosa_suigei/status/170811236538253312/photo/1

ホントに、思いついたことを全てしゃべってしまう、典型的なアホな子の行動ですな。朝日の記者は。今日一番の大爆笑。


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