http://www.asyura2.com/11/hihyo12/msg/659.html
Tweet |
小沢一郎氏の公判で、地検が捜査報告書類の開示を拒んでいることがネットの一部で賑わしていますが、時系列に考察すれば、朝日新聞の5日朝刊の社会面のトップ記事【石川議員取り調べの特捜検事 捜査報告書 他にも加筆】が起点で、朝日新聞に捜査報告書内容の齟齬を報道され、地検側では内部調整できずに、6日夜、とりあえず、地裁に「捜査報告書、捜査メモ類の開示」を拒否回答せざるを得なかったのでしょうね。
他のメディアは、7日に、地検の拒否回答を発表報道したのであり、朝日新聞の取材が先行していたのです。
本ブログ「小沢裁判:「特捜との全面戦争」の着地点は?・・・やはり、有罪判決でしょうね(邪推)(追記)」で、5日朝刊の朝日新聞の記事【石川議員取り調べの特捜検事 捜査報告書 他にも加筆】から、7日、報道各社の「検察の捜査資料の開示拒否」報道までを取り上げました。
時系列に整理すれば、
【1】 5日朝 朝日新聞の朝刊の社会面のトップ記事【石川議員取り調べの特捜検事 捜査報告書 他にも加筆】で、田代検事の作成した捜査報告書の内容には、公判で明らかになった捏造以外にも、石川議員が録音した内容と齟齬が3ヶ所あると報道
この朝日新聞の記事は、ブログ「誰も通らない裏道」様のエントリー『陸山会事件 東京地検の新たな「虚偽記載」発覚! 朝日新聞の重要記事』に、全文掲載されており、新たな齟齬3ヶ所も張り付けされています。
【2】 6日夜 報道によれば、地検は、地裁に「捜査資料類の開示」を拒否回答
【3】 7日 検察の開示拒否について、小沢一郎氏の弁護団が検察批判の会見し、各報道機関が一斉に報道。
朝日新聞は、7日夕刊で、小さな記事『審査会への提出資料リスト、検察が回答拒否 小沢氏公判』で報道。
NHKは、ニュース『捜査報告書提出か 検察回答せず』(2月7日 13時35分)、読売新聞は、7日夕刊で、記事『陸山会公判、地検が資料開示拒否…弁護側は批判』(2012年2月7日14時45分)で、毎日新聞は、2012年2月7日12時36分、記事『小沢元代表公判:東京地検が地裁の資料照会を拒否』、最終更新 2月7日 14時28分、記事『陸山会事件:小沢元代表公判 地検、捜査資料リストの照会応じず』で、産経新聞は、2月7日18時39分、記事『検審への提供資料リスト「開示せず」 東京地検が回答』で報道。
であり、朝日新聞の5日朝刊の社会面のトップ記事から、検察の捜査資料類の開示拒否の回答があり、それを受けて、小沢一郎氏の弁護団の検察批判会見があり、各報道機関は、検察の開示拒否を報道した流れです。
当方は、【1】の朝日新聞の5日朝刊の社会面のトップ記事【石川議員取り調べの特捜検事 捜査報告書 他にも加筆】に接して、「反小沢」の社説の朝日新聞が小沢一郎氏が優位になる報道に、「アレ?」と思いました。
田代検事が作成した「捜査報告書」は、検察審査会に提出され、小沢一郎氏の公判で捏造が露見しており、各報道機関は、取材活動で「捜査報告書」のコピーは、入手しているだろうと推測していましたので、朝日新聞の公判で明らかになった以外の捏造部分程度の記事にはニュース性もなく、何を今更、報道するのか疑問を持ち「アレ?」と思ったのです。
当方は、7日の朝に、ブログ「誰も通らない裏道」様のエントリー『陸山会事件 東京地検の新たな「虚偽記載」発覚! 朝日新聞の重要記事』に接して、本ブログ「小沢裁判:「特捜との全面戦争」の着地点は?・・・やはり、有罪判決でしょうね(邪推)(追記)」を書きましたが、当初は、「アレ?」と思い、むしろ、「誰も通らない裏道」様が紹介していたブログ「朝日新聞 読後雑記帳」様のエントリー『特捜検事の「虚偽記載」犯罪を徹底批判しない記事』に関心をもち、主に、朝日新聞の村山治編集委員についての過去の言動を書きました。
その後、検察が捜査資料類の開示拒絶についての報道各社の報道に接して、地検が報道各社には情報提供を抑制していたが、朝日新聞は、「捜査報告書」のコピーを入手しており、他の報道機関は、「捜査報告書」のコピーも入手しておらず、5日朝刊の朝日新聞の報道で、小沢一郎氏の弁護団は検察からの情報提供の要求を強めるとし、地検は、慌てて、過去の不手際と責任の限定的に内部調整を着手していたが関係各所との調整つかず、6日夜、地裁に「捜査資料類の開示」を拒否の回答で時間稼ぎしていると邪推しましたね。
朝日新聞の5日朝刊の記事では、捜査報告書の内容と録音された内容との齟齬を報道しているだけで、検察が地裁に弁護団から要求のある捜査資料類の開示するかどうかには、一切、触れておらず、朝日新聞も7日の夕刊で小さく報道しています。
この度の朝日新聞の一連の報道に接して、朝日新聞の社会部(?)は、郵政不正事件で前田検事によるFD改ざんを掴み、冤罪だったことを明らかにした取材力が他の発表報道の報道機関に勝っていたということですね。
八木啓代女史が代表の団体の告発、平野貞夫元参議院議員が石川議員らの秘書を推認有罪にした登石元裁判長を国会裁判官訴追委員会に「訴追請求」があったにせよ、朝日新聞は記事で、捜査報告書は検察審査会に提出されているのは調査で確認済みとし、捜査報告書が検察審査会の議決に影響したのは客観的に推認でき、捜査報告書を精査する必然性から、5日朝刊の記事になったと推察されます。
朝日新聞の取材力が、官公庁からの発表主体の御用報道機関より勝っていたことは事実であり、朝日新聞には、捜査メモの内容の取材を期待しますね。
マアー、朝日新聞も御用報道機関の類ですが、一部に、報道の使命を重んじる記者もいるということです。
一方、検察側は、慌てているでしょうね。
田代検事の偽造報告書、前田元検事の捜査メモの存在の証言、検察審査会の審査員の選定の不透明さと議決にいたる議事録の不在、石川議員らの判決の正当性など、不手際と責任の範囲の内部調整に苦悩しているでしょうね。
更に、検察審査会を追及してきたブログ「一市民が切る」のT氏の影響力も大きなり、野田政府には、検察審査会を追求してきた森ゆうこ文部科学省副大臣、「捜査情報の漏洩問題対策チーム」の座長を務めた新任の小川敏夫法相がおり、消費税増税で苦境にある野田首相が世論の支持率UPに、土壇場でどう動くかわからず、検察・司法の官僚は心中穏やかではないでしょうね。
検察・司法のシナリオが崩れてきており、どう着地するのか傍観・静観していましょう。
「追記」
本ブログを投稿した後、朝日新聞の本日9日朝刊の社会面の片隅に、記事『審査会への資料 リスト開示要求 小沢氏公判で弁護団』で、検察審査会へ提出した捜査資料リストを検察官役の指定弁護士に開示要求したとの報道を知りました。全文を転載すると、
”「民主党元代表・小沢一郎被告(69)の強制起訴を決めた検察審査会に対して、どのような捜査資料を提出したのかのリストについて、小沢氏の弁護側は8日、検察官役の指定弁護士に対して開示を求める申入書を提出した。
このリストは、東京地裁が東京地検に照会していたが、地検は「必要な情報は指定弁護士に提供している」として応じなかった。
小沢氏の公判では、元秘書・石川友裕衆院議員を取り調べた東京地検特捜部の検事が、実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記載していたことが判明。この報告書が検察審査会の審議に影響を与えたと弁護側はみており、リストの開示により裏付けたい考えだ。
小沢氏の弁護側はまた、元検事の前田恒彦受刑者=証拠改ざん事件で懲戒免職=が法廷で存在を証言したメモについても、指定弁護士に開示を求めた。地検は「照会に応じることは困難」と回答していた。」”
と報道。
本記事は、他紙で既報済みであり、ニュース性はないと思ったが、検察が地裁から捜査資料類の開示要請を拒否した理由に、
朝日新聞は、”「どのような捜査資料を提出したのかのリストを東京地裁が東京地検に照会したところ、地検が回答を拒んだことが6日、分かった。小沢氏の弁護側によると、地検はリストが存在するかどうかも明かさなかったという。」”と、NHKは、”「検察が6日夜、裁判所に対し、「捜査に関わるので明らかにできない」などとして回答を拒否したことが分かりました。」”と、読売新聞は、特段の拒否理由はなく、”「東京第5検察審査会に提出された捜査資料のリストなどの開示を求めた東京地裁の照会に対し、東京地検が開示を拒否したことが7日わかった。」”と、産経新聞は、”「弁護団によると、検察側は開示拒否の理由について「手持ち証拠リストの開示につながる恐れがある」と説明。」”と報道。
一方、毎日新聞は、”「対応を検討した東京地検は検察官役の指定弁護士が現在、公判活動中であることを重視。リストを提供すると、元代表公判の当事者ではない地検が手持ち証拠を開示するのと同じことになりかねず、手続き上ふさわしくないと判断したとみられる」”と報道。
地検は、小沢一郎氏を2度「不起訴」にしており、組織としては、『(小沢一郎・)元代表公判の当事者ではない地検』という立場であり、検察役の指定弁護士に聞いてくれというということですね。
ボールは、指定弁護士に投げられていると。
よって、小沢一郎氏の弁護側は、指定弁護士に開示要請をしたということでしょうね。
成る程ネェー、地検の理屈も一理あるが、屁理屈ですね。
地検側は、田代検事の単独実行犯は覚悟しているが、小沢一郎氏を強制起訴の議決したのは、検察審査会であり、検察は指定弁護士に要請には全面対応してきており、指定弁護士に聞いてくれという組織論の理屈で、問題を指定弁護士に転嫁したということですね。
マアー、地検は、小沢一郎氏を不起訴処分にしており、田代検事の捜査報告書の偽装工作は単独実行犯の覚悟はできているが、その組織責任を軽微する拒否回答したのでしょうね。
検察は、西松献金事案を国策捜査し小沢一郎氏の秘書を逮捕・起訴をし、小沢一郎氏を代表降ろし画策実行をした組織責任は免れません。
検察審査会、指定弁護士の選定は、司法の担当であり、既に、司法に移っており、検察審査会及び指定弁護士に問題の焦点が移ってきそうですね。
そうなると、検察審査会を追及してきたブログ「一市民が切る」のT氏のいう『小沢強制起訴"黒幕"は最高裁事務総局』が注目されてきますね。
検察審査会を追求してきた森ゆうこ文部科学省副大臣に、再活動をお願いしたいですね。
さてさて、指定弁護士の対応次第で、小沢一郎氏の判決及び黒幕および司法の闇が少し見えてきますね。
その後、田代検事を告発した八木啓代女史が代表の「健全な法治国家のために声を上げる市民の会が東京地方検察庁刑事部長 殿宛に捜査要請書を提出し、本日、記者会見しますね。
”「2月5日付朝日新聞て・「田代検事の報告書と録音の食い違いが何カ所もある」ことか・大きく報道されたこと、そして、一昨日、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る政治資金規正法違反事件て・、東京地裁か・検察審査会に送付した資料のリストの開示なと・を求めた公文書照会に、東京地検か・応し・なかったことを受けまして、本日、東京地検刑事部に捜査要請書を提出し、記者会見をいたしました。
捜査要請書
プレスリリース」”
と発表してます。
捜査要請書は、2月5日、朝日新聞の朝刊の社会面のトップ記事【石川議員取り調べの特捜検事 捜査報告書 他にも加筆】を引用していますね。
検察刑事部が田代検事を起訴したら、指定弁護士に責任転嫁では済まず検察組織の責任も問われる事は確実であり、検察幹部は苦悩しているでしょうね。
http://blog.goo.ne.jp/nonasi8523/e/b85a7d605bebafec57f4ae4d2a677c54
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評12掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。