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C・イーストウッド出演のTVCMが物議 オバマ大統領への援護射撃?
2012/02/07
YAHOO NEWS http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120207-00000014-cnn-int
ワシントン(CNN) 5日に開催された米プロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」でハーフタイム時に放送されたテレビコマーシャル(CM)が、政治的だとして物議を醸している。
スーパーボウルは米国で最も視聴者数が多いスポーツイベントの一つとして知られており、前半と後半の間のハーフタイム中に流されるCMも人々の注目を集める。
今回、物議を醸しているCMは、自動車メーカー、クライスラーが人気俳優のクリント・イーストウッド(81)を起用したもの。CMは、「モーターシティー(自動車の街)」として知られるデトロイトの労働者やその家族の真剣な表情、老朽化した工場、自動車産業の落ち込みで疲弊した町が復活しようとする様子を映し出すなか、イーストウッドが「ハーフタイムだ。両チームはロッカールームに戻り、試合に勝つために後半で何が出来るか話し合っている」とナレーションをかぶせる。
ナレーションはさらに続き、「米国もハーフタイムだ。人々は休職中で、傷ついている。彼らは皆、カムバックするために何をしようか考えている。私たちは皆、恐れている。なぜなら、これは試合ではないからだ。デトロイトの人々は、そのことについて少しは理解している。彼らはほとんど全てを失った。しかし、私たちは皆、一つになった。今、モーターシティーは再び戦っている」。
このCMが、共和党が批判していたオバマ政権による自動車業界救済を支持しているかのようだとして、一部の政治アナリストから非難の声が上がっている。今秋にはオバマ大統領が2期目を狙う大統領選が控える。
保守派のコラムニスト、ミシェル・マルキン氏は短文投稿サイト「ツイッター」で「いったい何だ? 今見たものはクリント・イーストウッドが自動車産業救済の広告の前面に立っている姿なのか?」とつぶやいた。
2010年当時、米国はまだリセッション(景気後退)のただ中にあり、自動車業界は05年以降30万人分以上の雇用を失っていた。デトロイトの失業率は09年には16.6%の水準にまで達していた。ブッシュ前政権が08年に自動車業界の支援に動きだした。その後、オバマ政権が業界救済のために600億ドル規模の拠出を行ったが、この動きは政治的、社会的に大きな論争を引き起こした。
当時、ビッグスリー(米自動車大手3社)のうち、クライスラーとゼネラル・モーターズ(GM)は米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請。米政府はクライスラーとGMに対しそれぞれ125億ドルと500億ドルの資金援助を行っている。クライスラーはその後、イタリアの自動車メーカー大手フィアットの傘下に入った。
クライスラーもGMもこの時に支払われた公的融資は返済している。
今秋の米大統領選では、この自動車業界救済も論点の一つとなっている。例えば、共和党候補者指名争いのトップをいくミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は、オバマ大統領による救済を批判。ロムニー氏は08年、米紙ニューヨーク・タイムズに、自動車業界は公的資金を受け取るのではなく、破産すべきだとの論説を載せていた。
クライスラーとフィアットの最高経営責任者(CEO)を兼ねるセルジオ・マルキオンネ氏は米メディアの取材に対し、政治的な文脈は一切ないと答えている。しかし、一部の批評家は、オバマ大統領がCMの恩恵を得られると見る。
ブッシュ政権の政治顧問を務めたカール・ローブ氏はFOXテレビの番組で「率直に言って憤慨した」と語り、税金が企業広告を買うために使われたと批判。保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」を支援する団体ティー・パーティー・エキスプレスのエーミー・クレマー会長はCNNの番組で「クライスラーは公的救済を受け、今や、こういったCMを流している。多くの人にとって受け入れがたい」との見方を示した。
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