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フジテレビをデモる人が狙う、“次の標的”ってどこ?
http://news.livedoor.com/article/detail/6120573/
2011年12月15日14時40分 提供:Business Media 誠
ニッポンの紛争地帯をゆく:
今年の夏、俳優で宮崎あおいさんの夫である高岡蒼甫さんがTwitterで、フジテレビが「韓流」に偏向していると批判したことがきっかけで一気に火がついたフジテレビ抗議デモ。最大時は3500人規模にも膨れ上がり、CMスポンサー企業にまで飛び火をするなどし、大きな話題になったのでまだ記憶に新しいだろう。
とはいえ、ここ最近はとんと話題にあがらない。
「独島守護天使」と呼ばれ、反日発言をしていたということで、デモ隊のみなさんが攻撃していたキム・テヒさんの主演ドラマ『僕とスターの99日』もやっていることだし、なんかもうちょっとこうヤイのヤイのと騒ぎになってもいいような……。
と思っていたら、タイミングよく休日の銀座で「フジテレビデモ」が催されるというので、さっそく現場に行ってみた。
●「電通を解体せよー」って、フジテレビはどこへいっちゃったの?
11月20日、集合場所の公園へ行くと、いるわいるわ、多くの人々が日章旗やプラカードを持ってスタンバっていた。
画像:周囲のヤジ馬からも思わず笑みがこぼれた秀逸なプラカード、ほか(http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1112/15/news003.html)
200人はいるだろうか、みなさんキレイに列に並んで待機している。これだけ統制がとれているというのに、みなさんネットで集まった「一般人」というから驚きだ。
驚きといえば、警備にあたる警官が異様に少ない。ざっと見たところ20人弱。韓国大使館前の抗議など参加者20人ちょいにもかかわらず、警官隊は80人はいた。やっぱ、一般人と活動家ではマークの度合いが違うということか。
デモの運営の方が、定年間近っぽい制服警官にそろそろ出発する旨を伝えたところ、ベテランは遠目に待機している仲間たちに呼びかける。
「おーい、そろそろ出るってよ」
うーむ、完全にお神輿の警備ノリである。そんな警察の低いテンションをよそに、デモ参加者はいきなりトップギア。通行人でごったがえす銀座の街頭でさっそくシュプレヒコールをあげる。
「売国テレビ局と反日企業を結びつける反日広告代理店、電通を叩き潰せー」
そうそう、これですよ……って、おい、電通って? みなさんが叩いてたのはフジテレビじゃなかったの?
●前方から街宣車がやってきた!
十代だろうか若い女の子がフットワークよく通行人に配っているビラをいただくと、なんとそこには「フジテレビデモwith電通・朝日新聞」とある。コラボってこと?
そこで、8月21日のフジテレビ抗議デモ実行委員会の渉外担当で、今回も参加してサポートにまわっていた「403◆/YIXAL5dNO」さんに事情を聞いてみた。
「コアな運営は代表者含めて4人なんですが、たった4人ぽっちでも考え方は違う。朝日の靖国問題、従軍慰安婦問題が“元祖偏向報道”だという主張の運営者もいれば、フジテレビは代理店に言わなきゃ分かんなんいだろうという運営者もいて、喧々諤々(けんけんがくがく)やってじゃあ“偏向メディア”にやろうよと。でもまあ、きっかけはフジテレビです」
数年前のフジテレビキャンペーンのコピーみたいだが早い話、「大手マスコミ」つながりで電通、朝日新聞へとスピンオフをしたようだ。うーむ、納得できるようなできないような……。
そんなことを考えていたら、対向車線の前方より、「北方領土返還」という看板を車体にのせた街宣車とジープがやってきた。デモ隊に緊張が走る。
●抗議デモのみなさんが狙う「次の標的」
いや待てよ。主張としては同じ右……というより根本的には「愛国者」である。「や、ごくろうさん。そっちもやってるね」とかエールを送ったり……なんてことはあるのだろうか。いや、ない。
デモ隊の先頭を歩く警備の方はにこやかな笑みを絶やさないが、街宣車を操る人々は、笑うでもなく、睨むわけでもなくじっとコチラを見つめているのだ。なんともいえぬビミョーな空気が漂う。
ほどなく、数寄屋橋交差点を越えて新橋方面へと進む一行に、まるで、はとバスのガイドのようなコールがかかる。
「みなさん左手に電通の支社がございます。シュプレヒコール!」
正確に言えば支社ではなく子会社だが、そういう細かい話はどうでもいいようで、デモ隊は「ふさけるな!」とか「解体しろ!」などとビルに向かって思い思いの罵声を浴びせている。
そんな熱気ムンムンのまま汐留へ移動。いよいよ、電通本社で大騒ぎかと思いきや、意外なシュプレヒコールがあがった。
「日本テレビは、いつでも次の標的になることを、覚悟しておけ!」
●「すかしてんじゃねえぞ! 朝日!」
ま、電通本社のすぐ横にあるし、黙ってスルーってわけにはいけないですよね。というよりも、同じ理屈ならば、あそこらへんもアブないのでは……と思っていたら案の定、たたみかけるようにシュプレヒコールがあがる。
「電通の分身、反日通信社、共同通信は、いつでも、次の標的になることを、覚悟しておけ!」
「震災を喰いものにする、反日企業、日本侮辱CMのソフトバンクは、いつでも、次の標的になることを、覚悟しておけ!」
次のデモも運営メンバーが話し合いのうえ「標的」を決めるのだろうが、この3社はかなり目をつけられているようだ。
その後、築地へ移動したみなさんは、朝日新聞社の前でさらにヒートアップ。ビルを見上げて思い思いの罵声やヤジを飛ばす。
「すかしてんじゃねえぞ! 朝日!」
「中国に帰れー」
歩道でビラ配りを担当している若い女の子たちも合間に、「日本人をだますなー」と叫ぶ。わずかな期間とはいえ、朝日新聞で記者をしていた身として後ろめたかったが、気がついたらみなさんのシュプレヒコールに合わせて「朝日は解体しろー」と言っていた。
●フジテレビデモで「デモ友」になった19歳と20歳の女子
ほどなく朝日新聞社近くの公園で終了。互いの労をねぎらうみなさんのなか、熱心にビラ配りをしていた19歳と20歳の女子にお話をうかがってみた。
「今日はぬるかった。銀座はブランド品買いにきてる中国人が多いからダメ。ビラ配っていたらシナ人っぽい顔の人から『いらねえんだよ!』って怒鳴られたし。やっぱアキバとか渋谷でやった方がいいと思う」(19歳学生Aさん)
「やっぱりもっと過激じゃないとダメだよ。ぬるいとたいしたことないんだなって思われちゃう。なんであんなに怒ってるんだ? ってみんな興味をもってくれる。今日のはちょっとお上品すぎた」(20歳のフリーターBさん)
2人とも夏の「フジテレビデモ」で初めてデモを体験し、それが縁で親しくなった「デモ友」だという。これまで4〜6回保守系のデモに参加してきたが、過激な言動で知られる「在特会」のデモが最もイケていたという。
「過激」を求める若者は確実に増えている。「次の標的」がどの企業になろうとも、このような「一般人愛国デモ」から今後も目が離せない。
[窪田順生,Business Media 誠]
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