http://www.asyura2.com/11/hihyo12/msg/492.html
Tweet |
NHK不払い全国民へのすすめ
(日刊ゲンダイ2011/12/7)
「坂の上の雲」への莫大なカネの浪費は一体許されるのか
今月25日に最終回を迎えるNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」。09年11月の第1回放送から足かけ3年でようやく全3部13話が大団円を迎える。NHKでは連日連夜、番宣ばかりを流しているが、視聴者を圧倒するのは有名俳優やドラマの中身よりも、莫大な制作費を投じたことが一目瞭然の豪奢な作りの方である。
国内ロケの何倍もカネがかかる海外ロケはしょっちゅうで、第2部のヤマ場だった第9話「広瀬、死す」の回は地中海のマルタ島で撮影。現地にまで船を持ち込んだそうで、「海のシーンは陸上の何倍もカネがかかる。しかも、船は史実に忠実に造っているので、他のドラマでは使い回しがきかない。撮影が終われば廃棄です」(テレビプロデューサー・谷スグル氏)というから、“ぜいたく”な限りだ。
制作費はNHKが明かしたところによると、通常の大河ドラマ1話の制作費(約6000万円)の4倍の2億4000万円。それが全13話だから総額31億円超という巨費。その額が受信料から投じられているのだ。「2億4000万円は表向きの数字に過ぎません。これは純粋に制作費だけです。膨大なスタッフの人件費は、NHKが給料として払っているから計上されていません。民放が同じドラマを作ろうとしたら、軽く3倍以上のカネがかかります」(谷スグル氏=前出)
コスト意識ゼロである。こんな調子でポンポンとドラマを作られたら、たまったもんじゃない。
NHKの昨年度の受信料収入は6598億円と過去最高だ。21年連続黒字の“優良企業”である。それで湯水のごとくカネを使っているのだろう。
職員の平均給与も1000万円を超えている。それならまずやるべきことは、受信料の値下げじゃないのか。金に飽かせて壮大なスケールのドラマを作ることではないだろう。
◆英BBC傑作ドラマを世界市場にコンテンツとして売って商売している
NHKと同じ公共放送でも、イギリスのBBCは対照的だ。
BBCの収入源はNHKと同様に受信料。テレビやビデオデッキの所有者は「受信許可料」と呼ばれるカネを年間で約130ポンド(2万5000円程度=カラー契約の場合)支払っている。NHK受信料の年間料金とほぼ同額だ。しかし、NHKとBBCの一番の違いは、ドラマやドキュメンタリーをコンテンツとして売って「受信料外収入」を得ているかどうかだ。
「BBCはイギリス国内だけでなく、英語圏全体をマーケットとしてワールドワイドに番組を制作している。作品の評価が高ければ全世界で売れる。映画の興行のようにヒットした分だけ利益が出るのです。そのため、番組につぎ込む予算、時間、人員は圧倒的。NHKの番組は母語が日本語なので海外に販売するには字幕をつける必要がある。世界を相手にするには制約が多い」(上智大教授・碓井広義=メディア論)
BBCは受信料収入が頭打ちのため、08年からアップルのiTuneを通じて番組を有料販売して実績を上げている。NHKもオンデマンド放送をやっているが、「著作権料が高すぎてまったく採算ベースに乗っていない。赤字の垂れ流しです」(NHK関係者)。
有名俳優を長期間拘束して高額ギャラを払い、日本でしか評価されないドメスティックなドラマを大金かけて作るとは、ナンセンスの極み。NHKの独りよがりである。ドラマを見ない視聴者のことなどまったく考えにないのだ。もう、バカらしくて受信料なんて払っていられない――。
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-4453.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評12掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。