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「ジャーナリスト同盟通信」2011年10月01日本澤二郎の「日本の風景」(843)を下記に転載投稿します。
=転載開始=
【NHKと東電】
最近、ネット掲示板「阿修羅」を見るようになった。筆者の情報不足を補ってくれる。そこでNHK職員の法外な給与が判明した。その前には東電社債を大量保有していたことも発覚している。以前、亀井静香議員と会見した際、彼は東電のべら棒な高給に顔をしかめていた。NHKと東電の共通項である。
そうしてみると、NHKが東電寄りの報道に徹していたことが、小学生でも理解出来る。東電寄りの御用学者の代表である東大教授を解説させ、健康に被害はないと合唱していたことも。
要するに、NHKも東電も市民・庶民の目線からほど遠い存在なのである。特権層なのである。これでは国民に奉仕する情報提供は期待すべくもない。
村上誠一郎議員は民放テレビ局の給与体系を調査、その法外な給与に愕然としていた。マスコミ事情に詳しい友人ジャーナリストは「朝日新聞は1本の社説に100万円、150万円の月収を払っている」と教えてくれた。
これでは民衆の目線での記事は書けない。日本の財政事情は「国会議員と役人の定数と報酬の半減」を求めているのだが、こうした世論喚起を決してしない。日本沈没目前であるのに正論を主張できない。
特権化したNHKとメディア、そして東電ということになる。
【平均年収1041万円】
9月28日の参院予算委員会でNHK元職員の小宮山洋子厚生労働大臣は「NHKの平均年収は1041万円」であることを打ち明けた。この数字に驚かない国民はどれくらいいたろうか。
NHKに料金を支払っている庶民の思いはどうだったろうか。まだ知らない国民も多いだろうが、わかったら怒り出すに違いない。筆者はフジテレビ記者から「払うな」といわれて従った。正解だったのだ。日本テレビの元政治部長に聞いてみると、やはり支払いを拒否していた。
NHK事情に明るいジャーナリストは皆支払いを拒絶している。国民のための公共放送でないからである。放送法に違反している可能性が高い。最近の東電原発報道がその典型であろう。福島県の被曝住民に多大な影響を与えていたと断言出来る。一番怖いプルトニウム検出の事実を詳しく報道していない。政府・東電と共に、嘘と隠ぺいに関与していることが公然化している。
【政界との癒着】
なぜ真実を報道しないのか。法外な高給と関係があろう。金でジャーナリストの質を劣化させているのである。政界との癒着も問題である。NHK予算は国会の審議事項である。
NHKが東電など電力会社の社債を大量に保有している事実が発覚した際、友人弁護士は「どうして国会で議論にならなかったのか。たとえ民主党や自民党が問題にしなくても、共産党が黙っていないはずなのに」と怒ったものである。
どっこい、庶民・大衆は議会の慣れ合い事情を知らない。「共産党までグルである」とあえて指摘しようと思う。毎年、NHK予算は愚鈍な政治家・政党によって、難なく議会を通過してきている。
議会もマスコミも、NHK予算を監視できていない。そのための法外な給与体系が生まれている。その被害者はあえて多数の愚民と断じよう。民主主義を理解していない国民が、いかにも多すぎるからである。
従ってNHKの政治報道は甘くなる。おわかりか。「首相官邸の官房機密費をもらっていたことが発覚して自殺した幹部」という怪説が消えない理由なのか。
【優雅な取材費】
筆者の政治記者時代の記憶では、ともかく記者クラブで真っ昼間、麻雀に明け暮れているNHK記者と、それでいて沢山の黒塗りのハイヤーがいつも待機していた。優雅な取材費に圧倒されてしまった。
彼らは、取材しなくてもいいのである。むしろ、その方が出世街道を走っているということらしい。踏み込んで疑惑に突っ込んでも、それが報道されないNHKなのだ。全てがいい加減で済んでしまうことらしい。
もっぱら議員の事務所に行って生の情報集めに奮戦していた筆者は、よくそこでNHK政治部OBの姿を見かけた。用もないのにといつも不思議に思ったものだった。
しかし、今はわかる。その議員事務所の議員が、NHK予算審議と関係があった族議員だったからである。
【BBCとの落差】
NHKは問題が表面化すると、決まって「BBCを目指す」と殊勝な言い分を宣伝する。権力に屈しないBBC放送は、ロンドンだけではない。世界的に有名な、正確な情報を提供してくれるメディアだ。
NHKがBBC化して国民に奉仕する真実報道・権力に屈しない放送をするのであれば、国民はこぞって彼らの取材費に協力するだろう。しかし、現在は全く違う。以前は真っ当な労働組合が経営陣と対決、緊張感が存在したが、それが無くなっている。
BBCとの落差は広がる一方である。それにやたらと子会社をつくり、官僚組織のように拡大している。途方もない分野にまで手を広げている。そして野球など娯楽番組に熱心だ。
民放に任せればいい分野にまで、豊富な金力によって一線を超えている。ニュース報道よりも、娯楽に金をかけている。NHKの狂い咲きであろう。それでいて年収1000万円、あるいは官房機密費にも手を突っ込む?というのでは、辻褄が合わないだろう。
【対米従属メディア】
正に、それゆえであろうか。NHKは代表的な対米従属メディアである。最近、普天間問題の報道ではワシントンの言い分を100%代弁したことで知られる。鳩山内閣の日米対等論を押しつぶした報道機関として大活躍した。対米自立報道ではなかった。ワシントンで活躍した記者は、そろってCIAの軍門に下っている、と筆者の目に映る。どうしたことか。
年収1000万円でも満足しない守銭奴記者にあきれるばかりである。日本国民は愚民を卒業する時である。フランスでは高校生のバカンス休暇が少なくなる、という政府方針が議論されると、それだけの理由でたちまち高校生が街頭に出て反対行動に打って出る。民度の落差である。
日本では、記録的な6万人の市民が反原発デモを行っても、NHKは報道しない時間帯もあったという。まともに報道したのは、東京新聞だけだと聞いた。
東電の崩壊はNHKの崩壊をも予測させる。
2011年10月1日9時10分記
=転載終了=
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