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プルトニウム検出報道 〜 かくも横並びなメディア
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2011/10/01 誰も通らない裏道
「情報を貰う」ことが、「貰った情報であることの確認」を抜かして、公認された情報を成立させるなら、それはそのままで、すでに言論操作であると言わなければならない。記事の質に対する評価以前に、基本的なありかたにおいて操作された言論なのである。
記者クラブとは、基本的に取材をしないところである。断っておくが、もとより「情報を貰う」相手である官庁に接することは、ほんらい「取材」の範囲に入らない。入り得るとすれば、「官庁がそう発表した」というだけの「事実の」確認としてであり、そもそも「事実」はそこではそれだけのものに限定される、という問題意識を前提にする。取材とは、ほんらい自己責任であり、自前である行為なのだ。
したがって、記者クラブ情報に基本的に依存して成り立つ限り、はなはだ逆説的な事態が現実となる。すなわち、報道とは、つまり取材を前提としない情報なのだ。報道に関する予断や概念はどうであれ、実際にはそれが現実なのである。
岡庭昇著 『かくもさまざまな言論操作』より
*****
福島県飯舘村などの土壌からプルトニウムが検出されたという。
では、メディアはこれをどう伝えているか?
・47ニュース
「プルトニウムは半減期が極めて長く、呼吸などで体内に入ると強い発がん性を帯びる。文科省は「ごく微量で、人体に影響を及ぼすような値ではない」としている。」
・NHK
「文部科学省によりますと、今回検出されたプルトニウムの濃度はいずれも低く、これらのプルトニウムによる被ばく量は非常に小さいとしています。」
・日本テレビ
「プルトニウムは半減期が長く、吸い込むと長期にわたって内部被ばくの危険性がある。しかし、今回の検出量は、過去の核実験の影響とみられるプルトニウムの量を超えるものではなく、健康への影響はないという。」
・朝日
「文科省は「プルトニウムやストロンチウムの沈着量はセシウムに比べ非常に小さい。今後の被曝の影響評価や除染対策はセシウムに着目するのが適切」としている。」
・読売
「プルトニウムは、福島県双葉町、浪江町と飯舘村の計6か所の土壌から検出され、国の調査では初めて原発敷地外から見つかった。同省は、「プルトニウム、ストロンチウムによる被曝線量は非常に小さいため、除染対策はセシウムに着目していくのが適切」と話している。」
・FNN
「今回検出されたプルトニウムの最大濃度は、原発からおよそ30km離れた浪江町で、1平方メートルあたり4.0ベクレル(Bq)。
さらに双葉町や飯舘村などの土壌からもプルトニウムが検出され、原発事故に由来するものとみられている。
文部科学省は、いずれも低い濃度で、被ばく量も微量としている。」
以上、各社の報道を見ての感想。
「福島第一原発の敷地外からプルトニウムが発見されたが、大したことはない」と文科省が発表したことはわかった。
問題は、その発表が真実なのかどうか? それを検証するのがジャーナリズムの仕事ではないのかね?
頂いた情報をそのまま「文科省が〇〇〇〇〇と言ってました」と垂れ流すだけだったら、それはアホでもできるんじゃないかね?
とまあ、噛みついてもムダなことはわかっている。そんな抜けがけをやってはいけないのが、記者クラブメディアなのだから。
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