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共同通信が談話捏造 次長処分
2011年8月2日5時32分 朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0801/TKY201108010613.html
社団法人共同通信社(東京)が昨年10月、国内の新聞社などに配信したサッカー試合の記事に、記者が取材していない架空の観客の談話が加えられていたことが1日、わかった。談話は、東京新聞など4紙が試合翌日の朝刊で掲載した。
共同通信や関係者によると、昨年10月8日にさいたま市であったサッカー日本代表の国際親善試合「キリンチャレンジカップ」の原稿に、社内で原稿を監修する運動部デスク(次長)が、取材に基づかない談話を書き加えたという。
記事には「日本代表ユニホームを着て声援を送った20代の女性」が登場。「ブラジル大会ではベスト4だって狙えそう」との談話が紹介されている。同社によると、女性は次長の「知人」で「以前聞いた話を当日聞いたコメントのように仕立てた」という。
社内の「捏造(ねつぞう)があった」との指摘で調査委員会が事実を調べた。次長は「締め切りが迫っていたので加筆した」と説明したという。同社は10月26日付で運動部長と次長の2人を厳重注意処分とし、次長を編集局以外の部署へ異動。運動部員の大幅な人事異動もした。
談話は東京新聞、福井新聞、神戸新聞、山陰中央新報の4紙が9日付の朝刊で掲載した。共同は翌10日夜、「事実関係に誤りがあったので削除して訂正します」との趣旨の訂正記事を配信。4紙には編集局幹部が電話で「あたかも観客席で(コメントを)取ったというのは間違いです」という説明をしたという。
4紙はいずれも、訂正記事を掲載していない。山陰中央新報社(松江市)によると、共同から「デスクがコメントを加筆した」などと電話で説明があった。同紙は「どういう経緯か、わからない」として訂正記事の掲載を見送った。共同側に調査を求めたが、その後、回答はないという。
神戸新聞は「紙面で出すような重大な事実関係の誤認ではないと判断した」、東京新聞は「訂正について強い要請があったとは記憶していない」という。福井新聞は「調査の正式な文書はなかった」としている。
共同の運動部長は記事掲載後、同部員全員にあてたメールで「加盟社に実害を与えるような誤報ではありませんが、重大な問題として、削除訂正とわび訂(おわび訂正)で筋を通しました」と説明していた。
共同通信は、国内外のニュースを取材し、全国の新聞社やNHKに記事を配信する通信社。加盟社は56社で国内最大。(羽賀和紀、五十嵐大介)
◇
共同通信の三土(みつち)正司・総務局次長の話 不適切ではあるが、捏造(ねつぞう)とは思っていない。誤った所があったので速やかに訂正し、おわびも配信した。訂正を載せる必要があるかを判断するのは、加盟紙がすることで、悩ましい。
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