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「日々担々」資料ブログ
(日刊ゲンダイ2011/7/5)
東京地裁が却下したデッチ上げ検察調書 当時の大新聞はどう報じたか [裁判所も認めた!世紀の謀略小沢事件全内幕]
東京地裁が却下したデッチ上げ検察調書 当時の大新聞はどう報じたか
[裁判所も認めた!世紀の謀略小沢事件全内幕]
驚き呆れるしかない“特捜部のチョーチン持ち”
永田町にも激震をもたらした東京地裁による大量の供述調書の却下。小沢元代表の「無罪」が濃厚になったのだから当然だが、先週1日の大新聞テレビの報道を見ていると、不思議なことに「検察」だけが悪者扱いだ。「検事が巧妙に供述を誘導」「東京地検特捜部の取り調べが、威迫と利益誘導を織り交ぜていた」といった調子である。
しかし、本当にそうなのか。そもそも検察と一緒になって小沢「共謀説」を煽ったのは、他ならぬ大新聞ではないか。
陸山会事件で、衆院議員の石川知裕被告(38)が逮捕されたのは昨年1月15日。23日には特捜部による初めての小沢本人の事情聴取が行われ、翌24日の新聞は「小沢氏の共謀焦点」と煽った。それから間もなく、2月4日の「読売新聞」にはこんな見出しが躍った。
「4億偽装『小沢氏了承』」――。
記事の内容はこうだった。
〈石川容疑者が特捜部の調べに対し、『小沢先生が用意した4億円を隠すための工作で、小沢先生にもそう説明し、了承を得ていた』と供述していることが、関係者の話で分かった〉〈虚偽記入容疑に関連する一連の行為に、小沢氏が関与していた疑いが改めて浮かび上がった〉(一部略)
実際には、この調書は検事が勾留期限ギリギリの石川に対し、「小沢の起訴はないから」と迫ってサインさせた作文調書である。しかし、当時のメディアは横並びで「小沢氏も虚偽記載方針を了承」と報じた。今回、東京地裁が任意性を否定した“ドーカツ調書”に何の疑いも持たず、地検特捜部側の言い分を一方的にタレ流したのである。
「当時のメディアのほとんどが『関係者の話』として報じていることから、検察リークに間違いないでしょう。そこに供述の信(しん)憑(ぴょう)性を疑う姿勢はカケラも感じられません。今になって手のひらを返して検察の捜査手法を疑問視するとはチャンチャラおかしい話です」(司法ジャーナリスト)
検察のチョーチン持ちが、正義漢ぶるなよというわけだ。
昨年2月4日の大報道を目にした読者の99%は「やっぱり小沢も知っていたんだ。悪いヤツだ」と思い込んでしまったはずである。その点はどうするつもりなのか。
元共同通信社記者で、同志社大社会学部の浅野健一教授はこう言う。
「今のメディアは権力に寄りかかっていて、権力の動きこそ“真実”と考えている。そこには記者(メディア)の視点はなく、権力の視点だけです。今回は裁判所の画期的な判断が下されたが、裁判官(権力)が下した判断に乗っただけのことです。権力の発表を伝えることが“客観報道”と考えるメディアが世論をつくり、政治を動かしている。まさにメディア・ファシズムです」
東京地裁の調書却下は、当時のメディア報道も否定されたのと同じなのである。
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