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http://diamond.jp/articles/-/15997
経常黒字20年初頭まで続くも
国債金利安定の支えにならず
「日本の輸出時代の終焉」(「ウォールストリート・ジャーナル」)
日本の2011年の貿易収支が2兆4927億円の赤字となった。1980年以来、31年ぶりの赤字だ。海外メディアでも冒頭のように大きく扱われた。
加えて、貿易赤字がさらに拡大し、経常収支も遠からず赤字になり、財政赤字を埋める資金調達を海外に頼らざるをえなくなるために、国債利回り、つまり金利が急上昇するという見方も数多く示された。
はたして、日本の経常収支は遠からず赤字になるのか。
貿易赤字が定着していくとの見方は少なくない。少子高齢化で市場拡大が望めないことと折からの円高もあり、日本企業は海外拠点拡大を加速させている。輸出がこれから大きく伸びることは考えにくい。
一方、今後原子力発電の比率を低下させるのは間違いない。火力発電に使われる化石燃料の輸入量は高水準で続くと予想される。中東情勢の緊迫化といった要因がなくとも、「エネルギー価格は新興国の需要増加を受けてじわじわと上昇していく」(小林真一郎・三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員)ため、輸入金額はふくらむ。
他方、日本は10年末で251.5兆円と世界一の対外純資産を保有する。グラフに見るように海外との配当や利息のやりとりを示す所得収支の黒字は2000年代後半から拡大ペースが加速してきており、11年度以降もさらに拡大していく。
製造業の海外拠点拡大は貿易赤字定着の要因となるが、一方で拠点から国内への配当や収益の取り込み分を増やす。「こうした直接投資の収益は、これまで海外所得の中心であった債券からの利息より収益性が高い」(鈴木準・大和総研主席研究員)。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、サプライチェーン回復による輸出増で12年度に貿易黒字に復帰した後、15年度に再び貿易赤字に転落するも のの、所得収支黒字の拡大で20年度時点でも、経常収支は9.1兆円の黒字を維持すると予想している(上のグラフ参照)。
ただ、経常黒字が維持されるからといって、財政赤字を放置していいわけではない。「経常黒字でも、市場が資金繰りがつかないと見れば日本国債は売られる(価格が低下し利回りは上昇)」(河野龍太郎・BNPパリバ証券経済調査本部長)からだ。
日本国債は、国内投資家が90%以上保有しているから安心という理屈も、じつは通らない。国債先物市場の売買の4割を外国人が占めている。外国人が売り崩し(価格が下がれば利回りは上昇)を仕掛けることは難しくない。経常黒字の安泰さと裏腹に、日本国債の利回り低位安定は非常に脆弱な基盤の上に成り立っている。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 竹田孝洋)
http://www.m-pro.tv/2012/01/post-249.html
1月24日アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙に
『日本の輸出時代の終焉』としてセンセーショナルな記事が掲載された
31年ぶりに日本の貿易収支が赤字になると言うものだった
日本が資本の出し手ではなく借り手になる可能性がある
しかも日本の債務比率はギリシャより高いのだと
この記事がきっかけとなり
円はすべての通貨で一挙に円安に振れた
2011年は日本にとって災難な年であった
3月の地震、原発事故、夏にはタイの洪水、大災害
日本の様々なサプライヤーからの供給が立たれ
さまざまな製品不足に陥った
しかも予想を上回る円高が拍車をかけたのだ
経済が成熟していくとどうしても貿易は赤字になっていく
それは今までの先進国の例を見ても避けられないことである
しかも昨年は特殊要因が重なり続けた
ただ31年ぶりの貿易赤字は日本にとって
大きな転換点であることは確かである
さて問題を整理してみよう
貿易赤字と経常赤字とは基本的に違う
国にとって重要なのは経常収支が黒か赤かと言うことだ
経常収支の2本柱は貿易収支と所得収支
貿易収支が赤になったとしても
所得収支が黒でトータルで黒字であれば問題ないと言うことである
しかも日本は世界に251兆円と言う莫大な対外資産を持っている純債権国である
将来日本の経常赤字がいつになるかと言う議論も
エコノミストの中ではわかれている
2010年代半ばだと言う人も20年代半ばまでは大丈夫だと言う人もいる
しかし個人的にはあと数年しかもたないように思う
ただ現状の欧米は日本どころではない
それほどひどい・・・・・
ユーロ危機は対策が不十分
しかもスピードがなさすぎる
ユーロ圏で唯一の勝ち組のドイツだが
頑固でルールに厳しいドイツを説得するのはとても至難の業だ
時間がかかればかかるほど債務は増大し
2〜3か国の国家のデフォルト
ひいてはヨーロッパの大銀行の破たんにつながっていく現実が待っている
そうなるとアメリカも対岸の火事では済まない
今や金融はグローバル
しかもギリシャ国債をヨーロッパの銀行に積極的に勧めたのは
アメリカの金融機関だとも言われている
純債務国のアメリカも大手の銀行の破綻にまでつながる可能性もある
そしてそれが竜巻のように世界恐慌を巻き起こしていく
そんな近未来を考えているのは私だけであろうか?
ともあれ日本が今、経済の面からみると
落日の太陽であることは歴然たる事実である
経常赤字の時期が明確になる前には
日本国債は暴落しデフレが一気にインフレになる
その頃の消費税は一体何%になっているのだろうか?
多くの国民が日本の没落とともに生活の苦しさを体感することになるだろう
経常黒字の残された時間は短いが
今からの日本を自分なりに捉え
明日からの生活を再度見直すことが必要な時代になってきたのかもしれない
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