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経済格差と崩壊
この30年にみられた経済格差の拡大が今回の経済的崩壊をもたらしたということを、米英を対象に述べた著者がみずからの主張を要約的に紹介したもの。レーガン、サッチャーの頃から経済格差は拡大をみせ、それまでの30年とは様相を異にするようになった。富が金融部門に集中するようになり、集中した富はさらなる投機的動きに使われるようになっていった。これがひどくなるのは、90年代になってからである。金融は実体経済への資金の円滑な供給という本来の業務を離れ、カジノ的動きが大きな比重を占めるようになった(SBS)。この動きはいまも何の規制も受けない状態下にある。アメリカのドッド=フランク法もその施行の速度はきわめて緩慢なままである。
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レーガノミックス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
サッチャリズム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
ここら辺が世界が進む道を間違いた最初かな。
レーガノミクス
小さな政府を標榜し、富裕者減税を行い福祉を切り捨てた。
それとは裏腹に軍事ケインズ主義を取り、財政を拡大し、財政赤字を急激に増大させた。
木の上から水を撒けば根元にも行くだろうなんて言ってたけど、上から撒いた水の多くは蒸発して金融市場に行ってしまった。
最初から胡散臭いと思ってたんだ。
サッチャリズム
小さな政府と規制緩和を標榜したが、
やったことは国有資産の切り売り、売り食い。
規制緩和で賃金を下げたけど英国製造業は壊滅、金融業だけが栄える国に成ってしまった。
金融市場でマネーがグルグル回っていても富が生み出せるわけがない。金融市場で生み出される富とは、土地、株、コモディティー価格を上昇させることにより生み出される。
金融市場のマネーがそれらの市場に参入すれば、その分、価格がかさ上げされることになる。
あまりかさ上げしすぎてバブルと言われるようになり、日本の土地バブル崩壊とか、アメリカのサブプライム危機とか経済危機まで起こす。
生活者はそれらの価格の値上がりにより、富を金融市場に吸い上げられることになる。
簡単に言えば米を買い占めて米相場を上げ、生活者からお金を吸い上げるのと同じこと。
金融市場に蠢くマネーは利益を求めて止まるところを知らない。
政府の欠陥、政策の弱点を突き利益を得ようとする。
ソロスのポンド売りもその一つ。為替相場なども政府の政策を見て儲けようとする。相手の手の内が見えやすいので、非常においしい投機だ。
ユーロ危機もユーロ諸国が自前の中央銀行を持たないという弱点を見据えて、財政状態の悪い国の国債を狙い撃ちにした。
投機資金が大きければ大きいほど危機は増幅されてしまう。
市場経済とは本来、不公正で欠陥があるものです。それを市場に任せればすべて上手く行くなどというとんでもない思想が流行り、政治がそれを行った。
政府部門が財政均衡なら、企業は100円のものを生産したら賃金、設備投資、配当で100円の需要を造りださなければ経済は持続不可能です。
しかし人間とは誰でも財布の中にお金をしまいこみたい。
ストック(貯金)による需要やファイナンスによる需要では持続不可能です。フローによる需要でなければ持続不可能なのです。
大企業は市場を支配し価格を形成し、コストカット(賃金、下請け価格)をして、生産物価格(付加価値)より需要を少なくすることが出来ます。これを超過利潤といいます。
現在では大企業の内部留保が400兆円を超えていると言います。
いったい大企業が内部留保を貯めて誰が借金をするのですか。個人部門がどんどん借金を増やすことは出来ません。
公的部門が借金をするしかないのです。企業の生産物と需要を均衡させる政策が無いのに、財政を均衡させようとはデフレスパイラルを起こしなさいと言っているようなものです。
そしてその超過利潤は金融市場へと行き、国債投資や、土地、株、コモディティー市場へと行き利潤を求めます。
日銀が当座預金に0,3%の金利を付けているそうです(法定準備金以外)。昔はブタ積みと言い金利は有りませんでした。
信用創造を阻害しないためとかいう理由みたいでしたが。金利が0では信用創造が行われなくなるとか心配しているみたいですが、これは本末転倒です。
資金需要が有れば金利は上昇します。資金需要が無ければ金利は0になります。
わざわざ銀行が運用のしようの無いマネーを保管してくれと持ってきたのに、何で金利を付ける必要があるのでしょう。
国民のマネーを勝手に銀行へ贈与しているようなものです。むしろ紙幣で何十兆円も保管したら、多大な保管料がかかるのですから、保管料を徴収しても良いくらいです。
政府部門のやることは、こうやって金融市場に行くマネーばかりを増やし、金融危機を増幅させます。
市場経済が不公正で欠陥があり、そのままでは持続不可能なら、政治がその原因である超過利潤を再分配するしかないのです。
しかし「市場経済が不公正で欠陥があり、そのままでは持続不可能」ということを言うエコノミストは聞いたことが有りません。
市場経済が不公正で欠陥があるものというのが、現在の最大の秘密。
あまりにもそれを知られたくない人が大勢いるからでしょう。
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