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http://news.infoseek.co.jp/article/06gendainet000163755
やっと辞めるソニーの外国人CEO なぜ7年間も居座れたのか- ゲンダイネット(2012年2月6日10時00分)
目を覆いたくなるばかりの内容だった。ソニーが2日公表した12年3月期の決算見通し。純損益は4期連続の赤字で、しかも、2期連続で2000億円超というからメタメタだ。それもこれも4月に最高経営責任者(CEO)を退くハワード・ストリンガー(69)のせいだろう。
「日本のエレクトロニクス産業が直面する問題で、社会全体の対応が必要」――。2日の会見で、テレビ事業の不振を問われて「自己弁護」に終始したストリンガー。「オレが悪いんじゃない」と言いたい口ぶりだったが、ソニーの凋落は、ストリンガーが05年にCEOに就いてから始まったと言っていい。
「ストリンガーは、米CBSのジャーナリストからソニー米国に移り、日本本社の副会長に引き立てられ、CEOになりましたが、メーカーの経営者はやはり畑違いだった。特に看板だったテレビ部門を軽視したのが痛い。責任者をコロコロかえ、次世代テレビの新技術とみられていた有機ELの開発規模を縮小。その結果、かつての花形部門は赤字続きのお荷物に成り下がってしまった。CEOでありながら、米国に住み、日本滞在は長くて80日程度。これでは会社の実情を把握できるワケがありません」(事情通)
株価はどんどん下がり、CEO就任時の約3900円から、今や6割ダウンの1300円台だ。
それでいて年間約9億円の報酬を7年間も得ていたというから呆れる。明らかにダメ経営者なのに、クビを切られなかったのはなぜか。経済ジャーナリストの野村隆夫氏はこう言う。
「社外取締役制度を“悪用”したと言っていいでしょう。ソニーは現在、15人の取締役のうち、社外取締役が13人を占める。ストリンガーはこの社外取締役を海外のゴルフ接待などで“懐柔”し、自分のクビを切らせないようにしたと言われています。ソニーはかつて出井伸之元会長時代を『失われた10年』と呼んだが、ストリンガーがCEOになり、さらに貴重な時間が失われてしまいました」
ストリンガーはCEO退任後も、「取締役代表執行役会長」に居座るというから驚く。ソニーは骨までしゃぶり尽くされそうだ。
(日刊ゲンダイ2012年2月3日掲載)
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