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http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
日経新聞は一面トップで『世界の株式 中銀が支え』と報じ、更に『実体経済とズレ』と報じています。
今、世界中の中央銀行がべらぼうな資金供給を行い、株を買え、商品を買えと金融機関に資金を供給した為に株式が買われていますが、その総額は驚くべき金額になっていると日経は報じています。
1兆8000億ドル。100円計算では、180兆円もの資金供給を世界中の中央銀行が行ったのす。
これだけの資金が実体経済に回れば世界の景気も少しは回復するのでしょうが、殆んどすべてが「金融村」に滞留し、金融市場をぐるぐると回っているだけであり、一般国民からすれば『何の恩恵もない』となります。
恩恵がないどころか、既報の通り【バルチック海運指数】は大暴落をしてきており日経は以下のように報じています。
★『変調の兆しの一つがバルチック海運指数の急落。鉄鉱石などばら積み船の運賃を表すもので昨年10月より3分の2も下落、25年ぶりの低水準となった』3分の2になったのではなく、3分の2も下落したのです。
世界的に景気の悪化で原材料が動かなくなってきているのです。
また、中国の造船所では恐ろしい事態が進んでいます。
これも日経が報じていますが、中国の造船所1536社のうち3分の1が2011年には1件も新規受注がなく、11年の中国全体の新規受注量が1年前に比べ<−51.9%>の3622万重量トンになったと報じており、更には引き渡しを延期するよう船主側から求めれていると報じています。
世界一の造船大国が消滅の危機に瀕している程、実体経済が悪化しており、これは必ず資源国経済を直撃しますが、過剰流動性の影響で、資源国であるブラジルには物凄い資金が流入しており、この実体悪がかき消されています。
★実体経済と金融市場に間に、物凄い「格差」が出来ており、これはいずれ弾けます。
その時、金融危機に直面しているヨーロッパ金融機関の経営が破たんすることになれば、金融危機はすべてを一瞬にして・・今は・・世界にとり、最後の【宴】だと・・(略)
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■米国の現状と元禄文化・・バーナンキの勝利?綱吉時代の「貨幣改鋳」と似る現在!
http://blog.livedoor.jp/mkubo1/archives/51320845.html
先週金曜日の雇用統計は、いい意味で、市場にショックを与えました。いかに、米国の景気が改善しているか・・・
ともかく株価を見てください。
ダウ30もいいのですが、この30銘柄は、米国企業というよりグローバル企業なので、NASDAQに注目してみます。
最初のチャートがナスダック総合指数で、2007年の高値を更新しました(ITバブル以降の高値です!)。
また、2009年の安値からなんと130%も上昇しています。
現在の値段は、2007年の高値から33%下落、2009年の安値から77%上昇しています。
現在の値段は、2007年の高値から51%下落、2009年の安値から26%上昇しています。
感の良い方は、お分かりだと思いますが、円ベースにしますと、高値更新のナスダックもまだまだ高値には遠いのです。
★これは、簡単に言えば、ドルの価値を落として、株価を上げることに成功したのだと思います。
しかし、円ベースのナスダックと日経平均を比べても、いかに、日経平均がアンダーパフォームしているか良く分かります。TOPIXですと、もっと酷いのですが…
私は、★アメリカは、このブログでも多くの方が批判しているように、今後、いや、すでに、バブルの可能性すらあると思います。それくらい、金融緩和が効いているのだと・・というのは、ふと、日本の元禄文化を思い出したわけです。
ご存知の方も多いと思いますが、元禄文化はバブルなのです。
簡単に説明しますと、これも先日このブログに登場してもらった綱吉の時代の話です。
時代背景としては、
1、 金銀の新規の鉱山が発見されず、金銀の海外流出という金の不足が明確
2、 幕府財政は歳入80万両、歳出140万両と、今の日本に似たような財政赤字
3、 経済発展に比例して貨幣量が増えていないから、デフレに陥る(米の収穫量が増えても、貨幣量が一定であれば、米の値段が下がる)
4、 明暦の大火(自然災害)で復興費用に資金が必要
です。
こういう時に、荻原重秀が、貨幣改鋳を行い、慶長金銀を改鋳し、金の含有量(84%から57%)を減らした元禄金銀を作ったのです。
こうなると、政府は、大量の金貨を発行でき、その差額は500万両から1000万両であったといわれています。
研究の結果、改鋳以降11年間のインフレ率も3%程度と言われており、また、当初の目的である幕府の財政赤字を埋めるに十分でした。
また、幸運なことに、蓄財に励んでいたお金持ちの方々は、保有していた小判の価値が落ちたので、現金で持つことを止めて、投資をすることを増やしたそうです。
おかげで、世の中、お金が回るようになり、元禄文化なる華やかな時代がやってきたのです。
その後ですか。ガチガチの儒学者である新井白石によって、この改鋳の反対が行われたわけです。徐々にですが、元に戻そうということですね。デフレ政策です。
儒学者にとっては、許しがたい政策だったのでしょうね(儒者にとって、商業は、卑しい仕事ですからね)。
もちろん、★現在とは、時代がまったく異なるのですが、何だか、似ているなと思うのは私だけでしょうか。
***comment
さしずめ、貨幣改鋳を行った「荻原重秀」が「バーナンキ」であり!
その後の緊縮をやった「新井白石」が「メルケル」になるのでしょう!
旧き良き時代。水平的な時間軸が経済の営みをバランスしていた・・だが今は、バブルとデフレが循環する予定調和の天動説にはない。
グローバリゼイションの袋小路。やっこ凧が「バブルとデフレ」のバランサーを同時に垂れ・・煽られ・・乱気流してはいまいか?恐慌の風の吹き方もまた異なろう!
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