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世界的雇用危機、そしてホームレス問題は、最近至るところで目に付く訳だが、今回のような厳しい寒波が襲ってくれば路上生活者などは一たまりも無い。そのホームレスが子供たちであれば尚更だろ
先週はかなり寒かった。今までの反動がきたかのような寒波であり、特に欧州では被害が大きかったようだ。
欧州、寒波で220人死亡 ボスニアでは非常事態発令
東欧・ウクライナで、過去1週間余りで122人ものホームレスの人々が死亡した事が報じられている。 先日にはアメリカにおける子供ホームレス問題に(ちょっとだけ)触れたわけだが、それに関しては検索すればたくさん関連サイトが出てくる。厳しい寒波の影響を受けるのは、当然ながらホームレスの人たちになる。
1月末にはNHK(BS)にて、昨年末に放送された「光なき孤児たち −東欧の小国の悲劇− 」の再放送をやっていた。ソ連崩壊後のモルドバ事情の話だが、番組の中では路上生活の孤児たちが凍死しないよう見回りする警察官の映像があった。
先日には1月米雇用統計にて117.7万人もの雇用市場からの退場者が出たわけだが、その事についてはBloomberg や他サイトでも指摘されていた。(その時のエントリー で指摘したように、20−24歳の女性が多勢を占めている)
光なき孤児たち
そして寒波とは直接関係ないが、そのような子供ホームレスや孤児たちについて、上記NHKの番組がモルドバの事情を取材している。
子ども3人に1人が親と離れて暮らす国がある。旧ソ連の構成国だった東欧の小国モルドバだ。独立から20年、ソ連の経済圏に組み込まれていた産業が崩壊し、国民一人当たりの月収が100ユーロという、ヨーロッパ最貧国に転落した。貧困にあえぐ人々は、不法な手段で海外に出稼ぎに出てしまい、モルドバに戻ろうとはしない。国は残され孤児となった子どもの教育にまで手が回らず、外国人との養子縁組を推進するまでに追い詰められている。(番組概要)
ソ連崩壊から20年、モルドバは欧州最貧国に陥り、大人は海外へ出稼ぎするという。子供3人に1人が孤児となり、孤児は里親を求める。町中では子供たちの姿が目立つという。
番組の中で、薬物中毒の両親から暴力を振るわれ、保護されたという11歳の少女がインタビューを受けていた。里親を求め、海外へ行く事を決意したという。
「いい家族と暮らしたい。お酒を飲まない、タバコを吸わない、暴力を振るわない。そんな家族を求めている。子供が出来たらしっかりと教育したい。優しい母親になりたい。」
親戚に預けられた2人の少年の映像もあった。親戚は年金暮らしの老夫婦であり、日本円で月6500円の生活、昼食は自宅の畑で採れたトマトに豆料理。生活は苦しいが、イタリアへ出稼ぎにいった母親の代わりに少年を育てる事を決意したという。
出稼ぎ先の母親も、子供に会いたいが会えないらしい。 イタリア・ナポリはモルドバ人を多く受け入れているらしく、少年の母親のナポリでの収入は月々600ユーロ(6万円)、モルドバでは手に入れる事ができない金額らしいが、イタリア国内での生活となればやはり厳しいとの事。 母親は子供からの手紙を見て泣いている。
親戚や里親に育てられる子供たちはまだ良い方で、物乞いをし、犯罪に走る子供も多く、身寄りの無い少年少女は孤児院へと向かう。薬物中毒の親から捨てられた子供も多く、捨てられたショックから言語障害に陥る子供もいるという。
モルドバ政府は、国の将来をEU加盟に託そうとしているが、加盟条件を全く満たしておらず、将来が見通せない状態だという。モルドバ厚生労働省では、国内に多く残された孤児たちの将来を支えるため、外国に里親を見つけて養子縁組を実現する政策を推し進めているようだ。
★雇用危機にあるのは、当然ながらアメリカだけでなく、欧州にも当てはまる。このような問題の芽は秘かに育ち、広がりをみせつつあるのではないだろうか。 先日EUは、大変な緊縮協定を結んだばかりだが、このような問題を今後助長する事になるんじゃなかろうか。
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