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葬り去られた外債購入構想…日銀の実像(高橋洋一氏)2012/02/05(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/864.html
投稿者 夢太郎 日時 2012 年 2 月 05 日 14:57:08: Yfi0V4KFtXPyY
 

葬り去られた外債購入構想…日銀の実像(高橋洋一氏)2012/02/05(ZAKZAK)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120205/plt1202050811000-n1.htm

1月31日に公表された2001年下期の日銀金融政策委員会議事録に興味深いことが書かれている。中原伸之審議委員が同年11月16日、日銀による外債購入を提案していたことは知られていたが、それ以前の10月、須田美矢子審議委員、植田和男審議委員、中原真審議委員らが賛同していたことが明らかにされた。

 当時、アメリカの同時多発テロなどで景気が悪化していたので、竹中平蔵経済財政担当相は「一歩踏み込んだ金融政策に私たちは大変、期待している」と述べていた。

 そうした中、同年3月からの量的緩和について日銀は半信半疑だった。もともと00年8月のゼロ金利解除が間違いだったにもかかわらず、量的緩和に追い込まれたという被害者意識が日銀にあったのだ。

 議事録でも、01年10月12日の会合で、速水優日銀総裁は「皆が価格が下がるのはデフレで大変だと大騒ぎされるのはどうかと思う」と、いわゆる「よいデフレ論」を展開し、山口泰副総裁や三木利夫審議委員は同調していた。

 中原伸之審議委員は、(個別の商品などの価格である)「相対価格」と(いろいろな物やサービスの値段を平均した)「一般物価」の混同であると正論を示しているが、当時の日銀執行部はデフレの認識が甘かった。そのため、量的緩和政策を自己否定するかのように、量の拡大には消極的だった。

 そこで「緩和の姿勢をアピールすることが大事だ」ということで、外債購入が検討されたようだ。はじめに取り上げたのは、8月会合で財政規律を重要視して長期国債の買いオペに否定的な須田審議委員だ。外債なら問題ないからだ。

 しかし、日銀による外債購入構想は、あっけなく財務省の前に敗れた。為替の所管は財務省であるので、日銀による外債購入は財務省の権限を侵すという論理だ。

 11月16日の会合で表明された藤井秀人財務省総括審議官による日銀法の解釈に対して、政策委員会メンバーは無力だった。実際、日銀は外貨債を保有しているが、財務省の為替権限を侵さないように外貨で購入したものであって、円で購入したものはなかった。

 しかし、この構想は後の04年の大規模介入(いわゆる「テーラー・溝口介入」)につながっている。財務省が為券(政府短期証券)を発行して外債を購入し、ゼロ金利を維持するために日銀は財務省が発行した為券を購入する。

 その結果、外債購入という需給関係(一時効果)から、また日銀が為券購入によってマネタリーベースが拡大すること(永続効果)から、円安になる。実際に円安になったのは、介入の効果ではなく量的緩和の効果である。

 他に、注目すべきは、9月18日の会合で竹中大臣が中央銀行の独立性には「目標」と「手段」の2つあると問題提起したが、日銀に無視されたことだった。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)  

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コメント
 
01. 2012年2月05日 17:54:51 : sjIwKy7lQM
失われた20年 そもそも日本は普通に経済成長していたら今の借金は無かった。
アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリアなど 日本以外のほとんどの先進国はGDPが二倍になった。
日本がそれらの国並に成長していたら GDPは1000兆円を越え、名目にかかる税収も二倍。
20年間で税収の総額は 1200兆円を超えていただろう。
つまり、今の日本の借金は 「存在しなかった」
贅沢は言わない。 名目3%成長程度で良かったのだ。
結論 デフレを放置しつづけた 「日銀] と デフレ容認した「自民」が悪い
そのデフレ容認を自民党から引き継いでいるのが野田政権w
対策:日銀法改正して 名目3%成長を続ければ 借金は自動的に消える。

消費者物価各国比較
http://or2.mobi/data/img/7343.jpg


02. 2012年2月05日 18:01:27 : sjIwKy7lQM
デフレ克服最優先、日銀法改正やインフレターゲットも視野=小沢氏
「日銀法改正など制度改革やインフレターゲット政策も視野に入れ、
金融政策と財政政策の両面からあらゆる手段を尽くす」
2010年 09月 14日
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17222120100914

03. 2012年2月05日 20:57:57 : FijhpXM9AU
「日銀総裁の首をとっても」と言った金丸の末路は皆さんご存じのとおりだ。

04. 2012年2月05日 23:57:02 : sUpHQ8Q75g
> 財務省が為券(政府短期証券)を発行して外債を購入し、ゼロ金利を維持するために日銀は財務省が発行した為券を購入する。

上の文章は正しくないだろ
財務省が介入資金を得るため為券を発行して日銀がそれを購入する
これは為替市場介入の通常のオペレーションだろ
日銀が為券を購入するのもゼロ金利を維持するためとか金融緩和策の一環とかじゃなく
介入資金がマネタリーベースに影響しないよう切り離すためだろ
従来の為替介入は不胎化が原則であり
為替市場に投入した資金は早晩引き上げられ為券は買い戻されるから
一時的・例外的な資金がマネタリーベースに一々影響しないようにという発想だろ


> 実際に円安になったのは、介入の効果ではなく量的緩和の効果である。

量的緩和効果は為替資金の非不胎化と表裏一体である
それまで不胎化が原則だった為替介入が
なぜ非不胎化されるようになったのか

小鼠政権時代に飴政府の対イラク戦費を負担するため
マスゴミや御用学者に円高対策には非不胎化が効果的と喧伝させ
円高対策としての非不胎化を隠れ蓑に
対イラク戦費790億ドル相当の為替介入を行い
その資金を米国債に塩漬けにしたことに始まる


05. 2012年2月06日 01:42:32 : sUpHQ8Q75g
>>04の続き

肝心なことを書き忘れたw

為替介入資金の非不胎化(介入資金を短期に回収しない)は
一見すると量的緩和と同じことになりそうだが
対ドル介入では介入資金は全額米国債へと流れ

一般的な量的緩和
つまり日銀が市中銀行経由で市中に流通するキャッシュを増やす
試みとはキャッシュの流通経路が全く異なる

机上のなんちゃって量的緩和なノダ


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